「水陸両用戦車」の版間の差分

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現代の主力戦車は、[[シュノーケル]]を装備すれば、水深3~5m程度の河川を潜水渡渉する事が出来る。
 
初期の水陸両用戦車の一つに、[[ドイツ]]軍が[[イギリス]]本土上陸作戦(ゼーレーヴェ(海の獅子:[[アシカのこと)作戦]])のために開発した[[2号戦車|II号水陸両用戦車]]がある。[[2号戦車|II号戦車]]の車体後部のエンジン周辺を防水カバーで覆い、車体の側面に2個、または前後に舟形のフロートを装着した。推進力は履帯の回転により、水上での移動速度は10km/h程度だった。同作戦のために[[3号戦車|III号潜水戦車]]及び[[4号戦車|IV号潜水戦車]]も開発された。これは[[3号戦車|III号戦車]]および[[4号戦車|IV号戦車]]の車体の隙間を防水カバーで覆い(上陸後は内部から爆破して防水カバーを取り払い戦闘を行う)、エンジンの吸気・排気は逆流防止弁のついたチューブを水面のフロートまで伸ばして行い、水深15m程度の海底を履帯によって5km/hで進んだ。どれもフェリーボートで上陸目標地点沿岸まで運ばれ、そこから発進する運用が予定されていた。<br />
イギリス本土上陸作戦には作戦中止により使用されなかったが、II号水陸両用戦車とIII号潜水戦車は一部改造の上で第18戦車大隊へと配属された。[[1941年]][[6月]]よりの[[ソ連]]に対する[[バルバロッサ作戦]]に投入され、ブク川渡河作戦で使用された。