「未確認飛行物体」の版間の差分

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==== イースタン航空事件 ====
[[1948年]][[7月24日]]、米国[[イースタン航空]][[DC-3]]便で飛行中のクレランス・チルズ機長とジョン・ホイテッド操縦士と乗客は、巨大な光が途方もない速度で接近してくるのを目撃した。その発光物体が近づいてきたとき、パイロットは、それが葉巻型でその側面には2列に並んだ窓らしきものがあり、そこから光が漏れていて、後部から輝く赤色の炎が出ている姿を目撃した。その物体は急角度でターンし、時速約700マイルで上昇し上空に消えていった。周辺地域を航空中の他の機体のパイロットも同時刻に同様の物体を目撃した。明らかに判別能力がある複数の目撃者が存在することにより有名になった事例である<ref name="Ronsoushi">デビッド・M・ジェイコブス 『全米UFO論争史』星雲社</ref>。
 
当時、周囲には航空機の類は飛んでいなかった。地上でも「異常に明るい隕石」を目撃したという複数の報告が寄せられた。そこでアメリカ空軍はこの事件で目撃されたものは隕石であると公式に発表した。当時は隕石が集中して見られる「隕石シャワー」の時期にあたり、事件当日は14個の隕石が目撃されている。隕石の尾は繊維状の構造をしているため、これが「窓」などに見間違えられた可能性はあるし、飛行物体の尾部の炎は、隕石の尾であるとも取れる。しかし飛行物体が衝突直前に方向転換をしたことは、この説では説明がつかない。またチルズ機長は、飛行物体にはレーダーのような棒の付いた明るい操縦席があり、後部からはノズルのようなものが突き出していた、とも証言している<ref name="Gakken">『世界UFO大百科 復刻版』学研</ref>。