「音部記号」の版間の差分

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== ト音記号 ==
<!-- [[File:Music-GClef.svg|thumb|100px|ト音記号を用いたトレブル(ヴァイオリン)記号]] -->
ト音記号は、[[中央ハ]]音のすぐ上の[[ト (音名)|ト (G)]]の音の位置を示す音部記号。中央部の渦のような部分の中心がト音である。[[G]]の文字を図案化したものである。一般的には、高音部を記すために使われるが、低音部でもこの記号を使う場合がある。この場合、トレブル記号の下に小さく「8」と書き、中央ハのすぐ下のト(G)の音を示すものとすることが多い。
 
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=== バリトン記号 ===
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ヘ音記号を五線の第3線に置く。古く[[バリトン]]パートを表すのに使われたが、現代ではあまり見られない。
 
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=== ソプラノ記号 ===
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ハ音記号を五線の第1線に置く。古典派以前の楽譜で、[[ソプラノ]]パートを示すのに使われる他、今でも音楽理論の学習やスコア・リーディングに使われる。[[バロック音楽|バロック時代]]の鍵盤楽器音楽の楽譜の高音部はしばしばこれを用いて書かれる。
 
=== メゾソプラノ記号 ===
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ハ音記号を五線の第2線に置く。古典派以前の楽譜で、女声のパートを示すのに使われる。
 
=== アルト記号 ===
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ハ音記号を五線の第3線に置く。古く[[アルト]]パートを表すのに使われたが、現代では多くはトレブル記号に取って代わられている。しかしオーケストラでは[[ヴィオラ]]や[[アルトトロンボーン|アルト・トロンボーン]]の楽譜は主としてこの記号を用いるほか、ロシアの作曲家の間には[[トロンボーン|テナー・トロンボーン]]の楽譜もアルト記号で書くという慣習も見られる。[[イングリュッシュ・ホルン]]や[[ホルン]]のための楽譜を実音で書く作曲家が、その音域によってはアルト記号を使用することがある。一般にハ音記号と言えばこの記号を指し、後述のテノール記号のことを指すことは稀である。
 
=== テノール記号 ===
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ハ音記号を五線の第4線に置く。古く[[テノール]]パートを表すのに使われたが、現代ではその多くは[[アマチュア]]の[[吹奏楽]][[スコア]]のようにバス記号または低音用のトレブル記号に取って代わられている。ただし現代の楽譜でも、オーケストラでは[[トロンボーン|テナー・トロンボーン]]の楽譜に主としてこの記号を用いるほか、[[ファゴット]]や[[チェロ]]の高音域を書き表すのに使われている。[[リヒャルト・ワーグナー|ワーグナー]]の[[オペラ]]のテノール・パートの自筆譜はこれで書かれている。
 
=== バリトン記号 ===
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ハ音記号を五線の第5線に置く。古く[[バリトン]]パートを表すのに使われたが、現代ではあまり見られない。