「Mate (デスクトップパソコン)」の版間の差分

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{{Otheruses|日本電気の法人向けデスクトップパソコン|GNOME 2からフォークされたデスクトップ環境|MATE (デスクトップ環境)}}
'''Mate'''(メイト)は、当初[[日本電気|NEC]]、後にNECパーソナルコンピュータが発売した[[法人]]向けの[[デスクトップパソコン]]。日本国外で当初AT互換機'''PowerMate'''シ家庭/ビジネス兼用のメインストリーム機だったが、後に[[法人]]向けして展開しなった。
 
== PC-9821(98MATE) ==
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:当初登場したMATEはPC-9821Ap等、[[Microsoft Windows 3.x|Windows 3.1]]の表示に最低限必要な640×480 / 256色の表示に標準で対応し(後に[[グラフィックアクセラレータ|ウィンドウアクセラレータ]]機能を搭載したモデルも追加)、サウンド機能も充実させた機種であり、'''MATE A'''(A-MATE)と称される。これらは前年のPC-9801FA/FS/FXシリーズから受け継いだ専用SCSIスロットおよび、筐体を開けずに前面から容易に内蔵機器を脱着できるファイルスロット(フロントパネルは外す必要はあるが、ネジ回しは不要)を備える。さらにPC型番の98シリーズでは唯一[[98ローカルバス]](MATEローカルバス)を搭載した特徴的なシリーズとなった。このローカルバスを使ったオプションにはPC-98RL相当のハイレゾモードを実現するハイレゾボードも発売され、ハイレゾモードを特徴とした[[PC-H98シリーズ]]の後続的な役割も担うシリーズ上位機だった。またFM音源を標準搭載していたことからビジネスのみならずゲームなど家庭向けのマルチメディア用途にも対応した設計であり、その後も中古市場やオークションでは高値を維持する人気機種となった。
;98MATE B
:しかし高級機であるMATEをメインストリームに据えたNECの思惑とは裏腹に、当時は安価なFELLOWが思いのほか好調だった。そのため次にPC-9821Bp等、FELLOW相当のハードウエアにWindows用のグラフィックアクセラレータチップを標準搭載するもののサウンド機能などは搭載しない廉価モデル'''MATE B'''(B-MATE)が登場する。これは安価なWindowsプリインストール機というコンセプトで、FDDモデルは存在しない。MATE Xの登場により比較的短命に終わったが、コストパフォーマンスを追求した方向性はその後のシリーズでも踏襲されていった。また、サウンドを搭載せず最低限Windowsが動くだけの安価なプリインストール機というコンセプトは、後のPC-9821Xe/Xbシリーズの一部モデルや、98FELLOW PC-9801BX3/BA3のWindows標準搭載モデルに受け継がれた。
;98MATE X
:[[1994年]]、MATE Bを置き換える形で登場したのが、MATE Aの下位互換性を有する画面モードに加えてWSS (Windows Sound System) 相当のPCM音源(一部機種ではオプション)を備えた、PC-9821Xa等の'''MATE X''' (X-MATE) である。このときはまだ控えめに継続されていたMATE Aに比べ、MATE Xは[[Peripheral Component Interconnect|PCI]]スロットを備える[[Intel Pentium (1993年)|Pentium]]搭載ミニタワー機から、音源すら標準搭載しない[[Cバス]]のみの平置き[[Intel486|486SX]]機まで、幅広いラインナップが用意された。以降、このMATE XがPC-9821デスクトップの主流機種となっていき、MATE Aは終息した。後述のVALUESTAR登場後はXa・Xvシリーズのように、拡張性を重視するヘビーユーザーや法人向けに特化したラインナップが中心となっていく。一部のモデルではVALUESTARと共通の設計を流用する形で、必ずしも拡張性を重視しない、安価なベースモデル(Xbシリーズ)やCRT・ソフト類のセットモデル(Xcシリーズ)も提供された。
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:[[1996年]]に登場した'''MATE R'''は[[P6マイクロアーキテクチャ|P6コア]]CPU (Pentium Pro / Pentium II / Celeron) を搭載した<!--(MATE以外にも98ProでP6搭載機種はある)-->が、CPU以外の商品コンセプトはXa・Xvシリーズとほぼ同じである。MATE X終息後の[[1999年]]にはMATE RにもCRTセットモデルが追加されたが、かつてのMATE Xのセットモデルとは異なり、ワープロ・表計算ソフト等の付属しないラインナップとなった。
;98MATE SERVER
:また[[PC-9800シリーズ#SV-H98/SV98 SERVER(SV-98シリーズ|98 SERVER]]を98MATEに統合する形で、'''98MATE SERVER'''(PC-9821Rsシリーズ)も登場した。こちらはPC-(個人向け)型番ではあってもサーバ向けという点で商品コンセプトが異なるが、本体のハードウエアはMATE Rに類似したものだった。
 
[[1997年]]の[[PC98-NXシリーズ]]登場以降も、PC-9800シリーズ向けのソフト資産を利用するユーザー向けにMATE Rを中心に細々と発売が続いた。最終機種であるPC-9821Ra43は[[2003年]][[9月30日]]受注終了。2010年10月末にはサポートも終了。PC-9800シリーズの終焉と共に98MATEもその幕を引いた。
 
== AT互換機(PC98-NXとその後) ==
=== NEC PowerMate ===
日本で98MATEが展開していた頃、日本国外ではAT互換機'''PowerMate'''シリーズとして展開していた<ref>例えば、当時のWindows(NT)のHCL(ハードウエア・コンパチブル・リスト)でも、その名を確認できる。</ref>。
 
=== PC98-NXとその後 ===
[[1997年]]、[[PC98-NXシリーズ]]リリースと同時に登場。基本的にはVALUESTARの[[筐体]]などを共通化させている。