「保護原産地呼称」の版間の差分

'''保護原産地呼称'''（ほごげんさんちこしょう、Appellation d'Origine Protégée （アペラシン・ドリジン・プロテジェ））は[[欧州連合]](EU)統一の[[原産地名称保護制度]]における[[地理的表示]]のひとつ<ref name="eb">{{citation |和書 |author=蛯原健介 |year=2010 |url=http://www.meijigakuin.ac.jp/~cls/kiyo/88/88ebihara.pdf |title=欧州共同体におけるワインラベル表示規制の改革について |publisher=[[明治学院大学]] |format=PDF |accessdate=2014-09-03}}</ref><ref name="kotobank">{{Cite web |url=http://kotobank.jp/word/AOP |title=飲み物がわかる辞典 - AOP |publisher=コトバンク |accessdate=2014-09-03}}</ref>は。'''原産地呼称保護'''<ref>[[欧州連合]](https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07001948/EU_GI_Report2015.pdf EU)統一の地理的表示（GI）保護制度]</ref>、'''原産地呼名称保護'''<ref>[https://www.jetro.go.jp/ttppoas/anken/0001137000/1137975_j.html name="eb" ]</ref>。とも表記され、'''AOP'''（フランス語）、'''PDO'''（英語）<ref>{{Cite web |url=http://ec.europa.eu/agriculture/quality/schemes/index_en.htm |title=Geographical indications and traditional specialities |publisher=EU |accessdate=2014-11-02}}</ref>などと略される。ワインやチーズ、農産物などに対して、土地由来による差別化を認定するための「[[地理的表示]]」制度のひとつである<ref name="kotobank" />。指定された地域、製法で生産されることが求められる。「地理的表示」には若干緩和された「'''保護地理的表示'''（IGP, PGI）」という地理的表示認証も存在する<ref>{{harvnb|蛯原健介|2010|p=109}}。</ref>。

2006年に農産物および食品、2008年にワインの規定が開始され<ref name="kotobank" />、以降も更改され2009年にラベル表示が義務付けられた。それまでは各国で個別の原産地呼称の認証（たとえばフランスの[[アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ|AOC]]など）を用いていたが、保護原産地呼称により、統一的に判断できるようになり、かつ偽物対策にもなるとされる<ref name="fra">{{Cite web |url=http://jp.rendezvousenfrance.com/ja/information/23955 |title=AOCとAOPは高品質チーズの証 |publisher=フランス観光開発機構 |accessdate=2014-09-03}}</ref>。一方、2009年以降もこれまで使用してきた各国別の原産地呼称で代替することも許されている<ref name="eb" /><ref name="kotobank" />。