「松野町」の版間の差分

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|コード=38484-4
|境界未定=なし
|隣接自治体=[[愛媛県]]: [[宇和島市]]、[[北宇和郡]][[鬼北町]]<br />[[高知県]]: [[四万十市]]、[[高岡郡]][[四万十町]]
|木=[[ヒノキ]]
|花=[[エビネ]]
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|鳥など=
|郵便番号=798-2192
|所在地=北宇和郡松野町松丸343番地<br /><small>{{ウィキ座標度分秒|33|13|37.6|N|132|42|39.5|E|region:JP-38_type:adm3rd|display=inline,title}}</small><br/>[[ファイル:MatsunoTownOffice.JPG|250px|松野町役場]]
|外部リンク=[http://www.town.matsuno.ehime.jp/ 松野町 公式サイト] {{ja icon}}
|位置画像={{基礎自治体位置図|38|484}}
|特記事項=・人口: [http://www.pref.ehime.jp/toukeibox/datapage/suikeijinkou/saishin/suikeijinkou-p01.htm 県推計人口] - [http://www.pref.ehime.jp/toukeibox/toukeika-01.htm 愛媛県統計BOX]
}}
'''松野町'''(まつのちょう)は、[[愛媛県]]の[[南予地方]]に位置する[[町]]。
 
[[四万十川]]の支流の一つである広見川の中流域に位置し、森林が全面積の84%84%を占めている。「森の国」というキャッチフレーズで、[[交流人口]]の増加、都市と農村との交流促進を図る行政施策を続けており、一定の成功を収めている。また愛媛県では[[日本の市町村の廃置分合|市町村合併]](平成の大合併)を推し進めたが、松野町は加わらなかったことから、県内最小人口の自治体となった。
 
== 地理 ==
[[鬼ヶ城山]]をはさんで[[宇和島市]]の真東に位置する。ただし、直接宇和島市街に行くことはできず、隣町の[[鬼北町]]を通る必要がある。
 
地域的には、昭和の合併前の旧町村である、吉野地域と松丸地域とに二分される。役場は松丸地域にあり、役場前には街道に沿って商店街が形成されているほか、商店街のはずれ近くにJRの駅がある。
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* 山: -->
* 河川: [[広見川]]、目黒川
*: 清流四万十川の支流の一つであり、清流として知られ、川ガニ、天然うなぎの宝庫としてしられる。
 
=== 隣接している自治体 ===
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== 行政 ==
=== 首長 ===
* 町長: 坂本浩(さかもと  ひろし)
 
=== 平成の市町村合併 ===
* 鬼北での合併を検討
*: [[2002年]]([[平成]]14年)[[6月]]に、鬼北地域と総称される[[北宇和郡]][[広見町 (愛媛県)|広見町]]、[[日吉村 (愛媛県北宇和郡)|日吉村]]とで任意協議会「きほく合併協議会」を設立、2町1村の合併の枠組みで協議を進めていた。
* 鬼北の枠組みから離脱、出直し選挙へ
*: [[2003年]]([[平成]]15年)[[11月]]、将来の新庁舎予定地をめぐる問題などから、協議がもつれ、合併協議から離脱。
*: [[2004年]]([[平成]]16年)[[6)6]]には議会が宇和島市への合併申し入れを全会一致で承認可決するなど、町と町議会は[[宇和島市]]との合併の方針に転換した。
*: 離脱が突然のことであり、また宇和島市との合併では事実上の飛び地となることから町民が反発、[[2004年]]([[平成]]16年)[[10月]]には、住民グループ「松野の今を考える会」(代表: 岡武男)が[[住民投票]]条例の制定を求めて、署名簿を町選挙管理委員会に提出した。これを受けて、[[2004年]]([[平成]]16年)[[10月]]、町議会は自主解散、柳野町長は辞任した。
*: 町長議会とも、財政状況の厳しさなどから、合併の必要性そのものを否定しているわけではなく、必要性は認めている。しかしながら、その相手先として鬼北町を推す派と、事実上の飛び地になるが(山で接しているが、直接行き来できる一般道路はない)宇和島市を推す派の二派が拮抗しており、町長選挙の争点ともなった。
* 新町長後
*: [[2004年]]([[平成]]16年)[[11月]]に町長選挙の結果、町長には、[[住民投票条例]]制定と鬼北町との合併を訴えた岡武男が当選した。一方、議会は、宇和島市との合併を主張する前職7人と新人6人、元職1人の構成となった。町長派と反町長派に真っ二つに割れ、人数が全く同数であるため採決に加われない議長を両派とも出したがらない状況で、空転が続いた。
*: [[2005年]]([[平成]]17年)[[2月]]には「今を考える会」が直接請求した合併の相手先を決めるための住民投票条例案を賛成6、反対7で否決した。
*: こうした経緯から、当面、単独で残ることとなった(愛媛県内で単独の道を選ぶこととなったのは、松野町と伊予郡[[松前町 (愛媛県)|松前町]]の2町のみである)。
*: 愛媛県内の平成の合併では最後となる新・宇和島市の合併が成就([[2005(2005]]([[平成]]17年)[[8月]])した後にあっても、状況は膠着し、松野町はどこにも加われず、一人取り残された形になった。
* 愛媛県による合併構想作成へ
*: 愛媛県は、「県市町合併推進審議会」において、松野町が自主的な合併意思は有していることから、改正合併特例法(合併新法)に基づく「市町村の合併推進に関する構想」を作成することとした。([[2005(2005]]([[平成]]17年)[[12月16日]])
*:: なお、愛媛県内で松野町とともに単独存続した伊予郡松前町や、合併後も人口1万人に満たないの越智郡[[上島町]]については、今後の推移を見守ることとし、当面、「構想」作成対象外とした。
*: [[加戸守行|加戸知事]]から「合併しないで残った松野町は、このままいけば破産状態になることは間違いないと思います」とまで言われている。
*: 町内でも、愛媛県との関係も考慮し、早く正常化すべきという意見が多く、地元紙へのそうした趣旨の投稿が散見された。
* 町長リコール運動へ
*: 事態が膠着し、宇和島市、鬼北町いずれに付くにしても進展が見られず、暗礁に乗り上げた形となった。[[2006年]]([[平成]]18年)度当初予算も否決されるなど、町理事者と議会との溝が深まった。[[2006年]]([[平成]]18年)[[3月]]、土居一誠助役が「合併の展望が見えない」と辞職。4月には臨時議会を招集したが、開会されなかった。[[2006年]]([[平成]]18年)[[5月]]には町理事者側では再度臨時議会を招集したが、開会しなかった。
*: こうした議会が機能していないことを憂慮し、団体役員経験者などを中心とした町民有志が「甦れ!松野住民の会」を結成、[[2006年]][[平成]]18年)[[4月]]、町長の[[リコール (地方公共団体)|リコール]]運動を開始した。同会では、町長の指導力の欠如がこの事態を引き起こしたと批判している。これに対して、町長とその支持者では、合併の方向性を決める[[住民投票]]条例を提案しているものの、町議会がこれを決しないことに真の原因があるとの立場を崩していない。リコールは成立が見込まれる状況であった。
*: [[2006年]]([[平成]]18年)[[7月23日]]投開票の町長のリコール投票では、町長支持派が巻き返して、リコールは成立しなかった。
* リコール不成立後
*: リコール不成立後、町長支持派と反町長派との溝がかえって深まり、議長は町長派に交替したが、副議長が固辞し決まらず、9月議会も開けず空転が続いた。そうしたなか、町長と議会の板ばさみになって、議会運営に苦慮していた酒井博正議長が[[2006年]]([[平成]]18年)[[10月9日]]自殺する事態となった。
*: 11月臨時町議会で合併条例案が提案されるも、継続審議となる。これを受けて町民の間では、議会解散を求める動きが起きた。
* 議会解散後
*: 「考える会」が議会のリコールを本請求、町議会は町長の不信任案を[[2007年]]([[平成]]19年)[[1月19日]]可決、町民の将来を危惧する声が高まった。こうした混乱の中、町議会は1月22日に解散し、選挙戦に入り、[[2007年]]([[平成]]19年)[[2月20日]]告示、同25日投開票の町議会議員選挙では、定数を14から10に削減のうえ実施されたが、町長派が多数派となった。出直しの町議選挙では事態の推移を見守っていた柳野前町長も出馬、当選した。
* 住民投票
*: 議会が新体制となったことから、合併の交渉先を鬼北町とするか宇和島市とするかの方針を決定する住民投票の運びとなり、5月22日告示、5月27日投票。82.54%の投票率で鬼北町との合併が18101,810票、宇和島市との合併が14001,400票と結果が出、翌日鬼北町との合併を申し入れた。また、町議会でも6月18日「鬼北町への合併に関する決議」を賛成多数で可決した(反町長派は採決の前に退席したため全会一致とならず)。
* 合併協議の終了
*: [[2006年]]([[平成]]18年)度決算確定後の[[2008年]]([[平成]]20年)[[3月]]議会で両町において法定の合併協議会設置の議決がなされた。なお、松野町議会においては賛成多数による可決であった。4月1日協議会が設置され、正式に合併協議がスタートした。
*: 協議においては、「編入合併」によることが提案され、この点については松野町も特段の異議を申し立てていない。このほか、上述の経緯や観光施設の運営に絡み松野町が抱える複数の訴訟が合併協議のネックになるとの意見も鬼北町側委員から出ており、協議を不満として鬼北町側委員の退席もみられた。
*: [[2009年]]([[平成]]21年)[[1月8日]]の合併協議会で合併目標期日を[[2010年]]([[平成]]22年)[[1月1日]]とすることを一旦決定していたが、鬼北町との間で[[同和対策事業|同和行政]]のあり方について合意が得られず、7月14日の合併協議会で協議会の休止を決議、そのまま再開される事なく2010年(平成22年)33月末をもって合併協議会は廃止された。
 
== 経済 ==
=== 産業 ===
* 主な産業
** 農業: [[米]]作、[[モモ|桃]]、[[ユズ]]など
**: 桃の産地として知られているが、大規模ではない。河川がうねりながら形成された河岸段丘が多く、平地が少ないため、棚田等はあるものの、大規模な農業は展開しにくい。
** 林業
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=== 海外 ===
* -->
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== 文化 ==
* [[俳句]]: [[芝不器男]]などの俳人を輩出
*: 不器男の生家は記念館となっているほか、周辺には俳句の小径(こみち)も設けられている。近くの松丸商店街の店舗看板には不器男の俳句が記されている。
* [[河後森城]]跡 国の[[史跡]]
*: [[鎌倉時代]]以来の河原淵城主・[[渡辺氏]]の居城跡で、本丸、古城、新城の3つの城郭からなり、中世の城郭として他に類を見ない規模で、中世史研究上重要な史跡とされる。
* ぼけ封じ観音 - 高台の永昌寺には[[四国ぼけ封じ三十三観音]]の第16番霊場がある。
* 目黒ふるさと館 - [[目黒山形関係資料]](宗教法人建徳寺所有・[[重要文化財]])
 
== 地域 ==
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=== 健康 ===
* 平均年齢 -->
 
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=== 人口 ===
{{人口統計|code=38484|name=松野町}}
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==== 中学校 ====
* 松野町立松野中学校
*: 遠距離通学となる生徒向けに寄宿舎「若葉寮」が設置されていたが、利用者の減少、施設の老朽化などにより、[[2008年]][[平成]]20年)度末をもって廃止された。[[2009年]][[平成]]21年)度からはスクールバスにて対応。
 
==== 小学校 ====
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== 交通 ==
[[ファイル:Matsumaru station 03.jpg|thumb|250px|松丸駅]]
 
=== 鉄道路線 ===
* [[四国旅客鉄道]](JR四国)
** [[予土線]]: [[松丸駅]] - [[吉野生駅]] - [[真土駅]]
: 典型的なローカル線で、単線、非電化。1両のディーゼル車が農村地帯をゆるゆると進む。運行本数も少なく、高校生の通学などが主たる用途となっている。町役場の最寄り駅は松丸地区にある松丸駅である。松丸駅には、温泉施設「[http://www.town.matsuno.ehime.jp/poppo/sight/poppo.htm 森の国ぽっぽ温泉]」が併設されている。
 
=== 道路 ===
==== 一般国道 ====
:* [[国道381号]]
:* [[国道441号]](町内は国道381号と重複)
 
==== 都道府県道 ====
*; [[主要地方道]]
:* [[高知県道・愛媛県道8号西土佐松野線]]
*; [[都道府県道|一般県道]]
:* [[愛媛県道106号十和吉野線]]
:* [[愛媛県道107号藪ヶ市松野線]]
:* [[愛媛県道270号滑床松野線]]
:* [[愛媛県道280号下鍵山松野線]]
:* [[愛媛県道317号目黒松丸線]]
 
==== 道の駅 ====
[[Fileファイル:Roadside Station Nijino mori park Matsuno.jpg|thumb|250px|道の駅虹の森公園まつの]]
* [[道の駅虹の森公園まつの|虹の森公園まつの]]([[国道381号]])
 
=== バス ===
[[宇和島自動車]]の便がある。支線は、利用減少により、松野町コミュニティバスに切り替えられ、宇和島自動車便は虹の森公園前止まりとなった([[2004(2004]]([[平成]]16年)[[11月]])。[http://www.uwajima-bus.co.jp/01bus/index.htm 宇和島自動車の時刻表]参照。
 
== 観光 ==
[[Fileファイル:Osakanakan Matsuno.jpg|thumb|250px|四万十おさかな館]]
; 観光スポット
最大の観光地であり、[[足摺宇和海国立公園]]の一角をなす[[滑床渓谷]](なめとこけいこく)は、[[目黒川]]の源流域にあたり、行政区画としては松野町ではなく、[[宇和島市]]に属する。大雨により、土砂崩れが発生しやすいのが難点である。森の国ホテルは四国地域ではプチホテルの走りとして人気が高く、予約が取りにくい宿泊施設である。
* 虹の森公園(水族館: おさかな館、森の国ガラス工房、特産品販売所、森の国ファーム、レストラン遊鶴羽の複合施設)
* 道の駅虹の森公園まつの
* 森の国ホテル
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== その他 ==
* [[市外局番]]: 町内全域において0895
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== 関連項目 == -->
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== 外部リンク ==
{{commonscatCommonscat|Matsuno, Ehime}}
* [http://www.town.matsuno.ehime.jp/ 愛媛県松野町 公式ホームページ] {{ja icon}}