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古紙は製紙原料として取引される。一般に国際取引では[[トン]]当たりの価格で取引されるが、日本では[[キログラム]]あたりの価格で取引される。
国際取引に際しては、[[バーゼル条約]]の規制対象であるため、各国の[[検疫]]当局発行の証明書が必要になる。
 
1990年代後半、日本では古紙市況が低迷して価格が低下し、逆有償による取引が拡がった<ref>{{Cite web |date= 2008年11月24日|url= http://kosijnl.co.jp/backnumber/3049/|title= 売渡しの随意契約と入札制で明暗 高値入札業者には負担大きく|publisher= 古紙ジャーナル|accessdate=2018-04-07}}</ref>。2000年代以降、中華人民共和国の経済発展が進み古紙の最大輸入国になり、国際取引価格が上昇すると次第に日本国内市況も輸出価格の上昇を主導に回復した。しかしながら2018年以降、中国が資源ごみの輸入を許可制にすると通告。日本国内でも近年稀に見る価格下落が始まり取引に影響が出始めた<ref>{{Cite web |date= 2018-02-04|url= http://kosijnl.co.jp/domestic-price/7053/|title= 国内価格のプレミアム消滅、輸出市況の下落続く|publisher= 古紙ジャーナル|accessdate=2018-04-07}}</ref>。
 
==古紙の品質==
古紙の品質の良し悪しは[[パルプ]]化効率の良し悪しである。米国の紙は材木から作る[[バージンパルプ]]の比率が高く、古紙もパルプ化効率が良い。日本の紙は原料中に占める古紙の比率(古紙利用率)が約6割であるため、再資源としてのパルプ化効率は米国などの古紙よりも低い。このことから日本の古紙は長く国際市場で二級品として扱われ、輸出されることは少なかった。しかし、2000年以降世界的な古紙需要の逼迫から日本古紙も海外で使用される機会が増えた。それまで日本古紙を敬遠していた海外製紙メーカーも、日本古紙は徹底した分別が行われているため、雑物の混入が極端に少ないことを好感して採用するようになった。2018年の韓国では、日本の一大から古紙を輸入して自国で収集した古紙を輸出産業するた玉突きも行われていた<ref>{{Cite web |date= 2018-04-06|url= http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/04/05/2018040503135.html|title= 今度は古紙未回収問題? 背景に日本などの良質の輸入古紙人気|publisher= 朝鮮日報|accessdate=2018-04-07}}</ref>
 
古紙利用率があがって、古紙が何度もリサイクルされると、徐々にパルプの[[繊維]]が短くなるとともに、[[塗工紙]]に多く含まれる[[カオリナイト|カオリン]]や[[炭酸カルシウム]]などの[[灰分]]が増え、強度が低下してゆく。古紙利用率の高い日本では、[[ポリアクリルアミド]]を主成分とする[[製紙用薬品#抄紙工程用薬品|乾燥紙力増強剤]]を使って強度を補完することが広く行われている。