「銀河英雄伝説の用語」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
21行目:
 
==== 長征1万光年 ====
[[銀河英雄伝説の登場歴史上の人物・自由惑星同盟#アーレ・ハイネセン|アーレ・ハイネセン]]ら帝国を脱出した共和主義者たちの、自由惑星同盟建国までの苦難の旅程の呼称。一般的には帝国暦164年に共和主義者が[[銀河英雄伝説の登場艦船#その他|イオン・ファゼカス号]]でアルタイル星系を脱出し、同218年にバーラト星系を発見するまでの道程を示す。「ロンゲスト・マーチ」とルビが振られることもある。
 
共和主義者の流刑先だったアルタイル第7惑星は酷寒の星であり、凍てついたドライアイスの大河がいたるところにあった。ハイネセン以下40万人は、その一つを掘り抜いて居住区や機関室を設置し、応急の宇宙船として惑星を脱出した。帝国軍の追跡をかいくぐり無人星へと逃れたハイネセンたちは、そこで本格的な恒星間宇宙船団を建造、帝国の支配が及ばない未知の宇宙へと旅立った。
 
半世紀にわたる苦難の航海の末、ハイネセン以下半数以上の犠牲者を出しながら、船団はついに安定した恒星系であるバーラト星系にたどり着いた。[[銀河英雄伝説の登場歴史上の人物・自由惑星同盟#グエン・キム・ホア|グエン・キム・ホア]]以下生き残った16万人は、宇宙暦を復活させて宇宙暦527年とし、自由惑星同盟の成立を宣言した。
 
同盟市民の中には長征1万光年の参加者の子孫であることを誇りにするあまり、後に帝国から亡命してきた者やその子孫を見下す者もいる。具体的一例として[[ユリアン・ミンツ]]の父方の祖母は、帝国からの亡命者の子孫であるユリアンの実母を「息子を奪った女」として嫌っており、ユリアン自身をも蔑んでいた([[藤崎竜]]版では、ユリアンに母親の写真を焼き捨てさせて父親の写真は奪い取るという虐待行為が描かれた)。