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その急逝後、玉の海の遺体を病理解剖した結果、直接の死因は虫垂炎手術後に併発した[[急性冠症候群]]及び右肺動脈幹[[血栓症]](現在の言い方では術後の[[静脈血栓塞栓症|肺血栓]])<ref name="nishonoo22"/>であることが判明し、特に右の主管肺動脈には約5cmの血の塊が詰まっていたという<ref>讀賣新聞 1971年10月12日付朝刊社会面記事参照</ref>。玉の海のような力士体型(肥満体)の人間が、手術後に血栓症を発症しやすいのは現代では常識であるが、その当時はあまり知られておらず十分な予防策も取られていなかったものと考えられる。これから全盛期を迎えようとするのは確実だったため、誰もがその死を惜しんだ。
 
=== 惜しまれる死 ===
余りにも突然の玉の海の死に周囲の人々は狼狽し、ショックを隠し切れなかった。最大のライバルで親友だった北の富士は、巡業先の[[岐阜県]][[羽島市]]で「玉の海関が亡くなりましたよ」との一報を聞いた時、最初は「[[玉ノ海梅吉|解説の玉の海さん]]が亡くなったのか?」と思い確認を取らせた。関係者が「現役横綱の玉の海関のことです」と伝えても、北の富士は「ふざけるのもいい加減にしろ!」と立腹し、全く信じなかったという。しかしその後、亡くなった人物が間違いなく親友の横綱・玉の海本人であるという事実が判った時、北の富士は「むごい…。島ちゃん(玉の海の愛称)があまりにも可哀想だ…」と、その場で人目もはばからず号泣した。