Wikipedia

「量的形質遺伝子座」の版間の差分

履歴の双方向閲覧
← 古い編集新しい編集 →
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
追加
copyedit 説明を理解しやすく変更
1行目:
'''量的形質座位'''（りょうてきけいしつざい、Quantitative trait locus、'''QTL'''と略す：量的形質遺伝子座ともいう）とは、[[遺伝学連続的]]で特定のに変異する[[形質]]と遺伝的に関連のある[[DNA]]の領域（ことである。そのDNA領域は必ずしもそ[[RNA]]に転写され自体がる[[遺伝子]]であるとは限らない）のことであり、特に離散的な形質（[[メンデル]]が研究に取り上げた[[エンドウ]]の形質や[[遺伝病]]など）ではなく、背の高さなどの連続的な形質に関する場合を指す。
 
ここで言う連続的形質とは人間の身長のように一定範囲内の実数値を取り得る形質であり、それと対をなす[[離散的]]形質の例としては一般[[メンデル]]が研究に取り上げた[[エンドウ]]の形質や[[遺伝病]]などを上げることができる。離散的形質を遺伝的に支配する座位（遺伝子座）は単一またはごく少数の遺伝子に支配されであるが。一方、連続的形質を支配するQTLは多数存在しており、複数のQTL（異なる[[染色体]]上にあ存在することもある）と関連して多いるのが普通である。
 
ある特定の連続的形質に関与するQTLが与える影響は、個々のQTLごとに異なることが多い。形質の[[表現型]]は、関与するQTLの相加効果、超優性効果および遺伝子座間の相互効果（[[エピスタシス]]）などの[[遺伝効果]]および[[環境効果]]の和として観察される。
さらに単一の[[表現型]]でも複数の遺伝子に支配されていることも多い（[[エピスタシス]]と呼ばれる）。従って多くのQTLが単一の形質に関連していることもある。
 
QTLは形質に関連する遺伝子（Quantitative Trait Gene、QTG）の候補を見出す手段としても有用である。同定したQTLの配列決定を行い、すでに明らかになっている遺伝子あるいはゲノムの配列データベースと比較する。このようにして形質と直接的に関連している遺伝子があればそれを明らかにすることができる。
「https://ja.wikipedia.org/wiki/量的形質遺伝子座」から取得