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== 構成と内容 ==
『梁塵秘抄』と言えば、
『梁塵秘抄』はもと本編10巻、口伝集10巻だったと見られている。しかし現存するのはわずかな部分のみである。また、口伝集の巻第十一以降については謎がある。
 
[[ファイル:今様4880.JPG|thumb|200px|今様の碑、仏は常にいませども‥‥、永観堂内、京都市東山区]]
 
=== 本編 ===
本編は、巻第一の断簡と、巻第二しか知られていない。歌の数は巻第一が21首、巻第二が545首、あわせて566首である。ただし重複があるので、実際の数はもう少し減る。巻第一の最初には「長唄10首、古柳34首、今様265首」とあるので、完本であれば巻第一には309首が収められていたことになる。
 
多くの歌が七五調四句や、八五調四句、あるいはそのバリエーションの調子を持つ。しかし五七五七七の調子もあり、歌の形態は様々である。
 
『梁塵秘抄』と言えば、
{{quotation|'''遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ。'''}}
{{quotation|'''舞え舞え蝸牛、舞はぬものならば、馬の子や牛の子に蹴させてん、踏破せてん、真に美しく舞うたらば、華の園まで遊ばせん。'''}}