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連射と単射を切り替え可能な[[歩兵]]用の[[自動小銃]]としては、かつて[[フェドロフM1916]]、{{仮リンク|リベイロール1918オートマチックカービン|en|Ribeyrolle 1918 automatic carbine}}、[[ラインメタルFG42自動小銃|ラインメタルFG42]]などが存在したが、現代的な意味でのアサルトライフルは[[第二次世界大戦]]中に[[ナチス・ドイツ]]で開発された'''[[StG44 (突撃銃)|StG44]]'''に端を発する。StG44とは''Sturmgewehr 44''(44年式突撃銃の意)の略称であり、アサルトライフルとは''Sturm''('''突撃''')''gewehr''('''小銃''')なる語を英訳したものである。
 
[[1949年]]、StG44と同様の設計思想で製作された[[AK-47]]が[[ソビエト連邦]]にて制式化された。19601950から始まったは東側諸国でも[[ベトナム戦争7.62x39mm弾]]では、こAK-47配備北ベトナム軍および[[ベトコン]]に供給され始まった。[[アメリカ陸軍]]および[[アメリカ国防情報局]]が1970年に作成した資料『Small Arms Identification and Operation Guide - Eurasian Communist Countries』(小火器識別および操作ガイド - ユーラシアの共産主義国)では、AK-47を「7.62-mm Kalashnikov assault rifle (AK-47)」として掲載しており、アサルトライフル(Assault rifles)の性質について次のように解説している<ref name="DIA">{{Cite web |date= 1973-09 |url=http://www.virginia1774.org/DIA-ST-HB-07-03-74.pdf |title= Small Arms Identification and Operation Guide - Eurasian Communist Countries (1973年改訂版)|format=PDF |publisher=[[アメリカ国防情報局|DIA]] |accessdate=2015-03-05}}</ref><ref>[http://gunfax.com/aw.htm US Army intelligence document FSTC-CW-07-03-70, November 1970]</ref>。
 
* アサルトライフルは、[[短機関銃]]と[[小銃]]の間の威力の弾薬を発射する、短く小型で単射と連射の切り替え射撃が可能な銃器である。<br>Assault rifles are short, compact, selective-fire weapons that fire a cartridge intermediate in power between submachinegun and rifle cartridges.
* アサルトライフルは軽い反動を持つ特徴があり、このため効果的な連発射撃を300mまでの射程で行う能力がある。<br>Assault rifles have mild recoil characteristics and, because of this, are capable of delivering effective full-automatic fire at ranges up to 300 meters.
 
[[1967年]]には、[[アメリカ陸軍]]でもこの概念に合う[[M16自動小銃#M16A1(603)|M16A1]]を[[歩兵]]用主力小銃として制式化していた。1970年代からは西側諸国でも[[5.56x45mm NATO弾]]の配備が始まった。
 
AK-47および[[M16自動小銃|M16]]の制式名はそれぞれ、{{lang|ru|Автомат Калашникова образца 1947 года}}(カラシニコフ自動小銃1947年型)、{{lang|en|Rifle, Caliber 5.56mm, M16}}(16型5.56mm口径小銃)であり、[[ソビエト連邦]]、[[アメリカ合衆国]]両国ともアサルトライフルの意味の名称は用いなかったものの、[[ベトナム戦争]]以降、AK-47とM16は代表的なアサルトライフルとして認識されていった。その後、各国の歩兵用主力小銃として東側では[[7.62x39mm弾]]を使用した自動小銃が、西側では[[5.56mm NATO弾]]を使用した自動小銃が採用されていき多数派を占めるようになった。現在では[[5.56x45mm NATOこれらの]]、[[7.62x51mm NATO弾]]、[[5.45x39mm弾]]、[[7.62x39mm弾]]、[[5.8×42mmDBP87|5.8×42mm弾]]などを使用した自動小銃が歩兵用の主力火器として採用され、アサルトライフルとして認識されている。ただし、アサルトライフルを定義する具体的な数値は決まっていない。
 
== 機能 ==
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[[ファイル:7.62x39 - FMJ - 1.jpg|サムネイル|250x250ピクセル|[[7.62x39mm弾]]]]
[[ファイル:AK-47 assault rifle.jpg|サムネイル|250x250ピクセル|[[AK47]]]]
第二次世界大戦後の[[ソビエト連邦]]では、[[ミハイル・カラシニコフ]]技師によって[[AK-47]]の開発が行われた。AK-47が使用する[[7.62x39mm弾]]は、既存小銃弾で問題されていた交戦距離以上の過剰な射程と強い反動を解決するために開発された弾薬である。この結果、弾薬は必要な性能を保持したまま軽く小さくできたなり射撃時の反動は減り弾薬が軽いためより多くの弾薬を持ち運ぶことが可能となった。また銃本体も軽くなることで30発弾倉を装備でき、兵士1人当たりの火力は向上した。切削加工や木材を多用しており先進的な手法生産技術は用いられなかったがセミ/フル切り替え可能な初のアサルトライフルであった。ボルトキャリアはピストンとチャージングハンドルが一体化した構造になっており生産性や頑丈性を優先している。AK47のセレクターは安全/連射/単発となっており、戦場などでとっさにセレクターを操作した場合力を加減することは難しく一番下を単発とすることで弾薬の無駄な消費を防ぐ効果がある。
{{main|AK-47}}
 
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[[ファイル:FN-FAL belgian.jpeg|サムネイル|250x250ピクセル|[[FN FAL]]]]
世界各国に銃器を輸出してきたベルギーの[[FNハースタル|FN]]社は、大戦中にドイツに占領され、[[ドイツ軍]]への兵器供給に協力した事から、ドイツの兵器開発思想を吸収しつつ、戦後は英国の[[EM-2]][[自動小銃]]<ref name="WIMC">Gotz, Hans Dieter, German Military Rifles and Machine Pistols, 1871-1945, Schiffer Publishing, Ltd. (West Chester, Pennsylvania, 1990) ISBN 0-88740-264-X
<br />
Huon, Jean, Military Rifle and Machine Gun Cartridges, Ironside International, Inc. (Alexandria, Virginia, 1988) ISBN 0-935554-05-X
<br />
Molina Lopez, Angel and Alfonso Orea Maestro, Cartucheria Espanola, V. Merino, S.L. (Palencia, Spain) ISBN 84-604-3013-8
<br />
Stevens, R. Blake, The FAL Rifle, Collector Grade Publications (Toronto, 1993) ISBN 0-88935-168-6
<br />
[http://www.cruffler.com/trivia-September99.html Firearms Technical Trivia, September 1999 “Western Intermediate Contemporaries on the 7.62mm NATO”]
<br />
[http://www.quarry.nildram.co.uk/Assault.htm ASSAULT RIFLES AND THEIR AMMUNITION: HISTORY AND PROSPECTS, 11 June 2009]{{リンク切れ|date=April 2018|url=http://www.quarry.nildram.co.uk/Assault.htm|date=April 2018}} {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20140602021550/http://www.quarry.nildram.co.uk/Assault.htm |date=2014年6月2日 }}
</ref>や.280ブリティッシュ弾構想に賛同して[[FN FAL]]を試作した。
 
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{{-}}
 
==== 西ドイツ・H&K社 ====
[[ファイル:DCB Shooting G3 pictures.jpg|サムネイル|250x250ピクセル|[[H&K G3]]]]
戦後に再軍備を許された[[西ドイツ|ドイツ連邦共和国]](西ドイツ)は、当初FN FALをG1として装備したが、[[ライセンス生産]]の問題でFN社との交渉が難航したため、戦後にスペインへ移った旧モーゼル社技術陣により開発され、同国で採用されていた[[セトメ・ライフル|セトメ モデルB]]小銃が新生[[ドイツ連邦軍]]の関心を集め、[[1959年]]には[[ヘッケラー&コッホ|H&K]]社によって改良されたものが[[H&K G3|G3]][[小銃]]として採用された。
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AKやFALなどのガス圧作動方式とは異なりG3は、[[ブローバック#ローラー遅延式|ローラーロッキングによるディレードブローバック方式]]を採用しており命中精度を悪化させるガス導入孔やガス・ピストン等が存在しないため高い命中精度を有し、単純な構造から高い信頼性を両立させていた上に、製造を担当した[[ヘッケラー&コッホ|H&K]]社には、[[ナチス・ドイツ]]時代に省力化のため開発されたプレス加工技術や、冷間鍛造技術によって[[ライフリング]]や薬室を一度で成型する銃身製造法など、他国に存在しない高度な技術が継承されており、これを応用したG3は低コストで大量生産する事ができた。
 
FALをも凌駕する信頼性から開発国である[[ドイツ]]以外にノルウェーやスウェーデンなどの気候が厳しい国での採用が多かった。また、G3は反動が弱いためFALのようにフルオート機能を外して運用される事は少なかった。その後、G3は各種弾薬・形態に発展させた一連のシリーズへ発展し、世界各国で好評を博し、発展途上国を中心に多くの国が制式採用し、ライセンス生産も盛んに行われたため、FN FALと並ぶベストセラー製品となっており、H&K社は飛躍的な成長を遂げて現在の地位を築いた。
 
先進的な技術で一時代を画したH&K社だったが、[[ナチス・ドイツ]]時代の遺産だった各種の生産技術が普通に利用できる技術として一般化した事で、技術的独自性よりも大市場である米国におけるマーケティングを重視する姿勢へと変化しており、外国企業ながら米軍との緊密な関係を築くに至っている。
 
その後、ローラー遅延閉鎖機構は同社の[[H&K MP5|MP5]][[短機関銃]]シリーズにFALを採用され、凌駕する信頼性から開発国である[[GSG-9ドイツ]]以外にノルウェー[[特殊空挺部隊|SAS]]スウェーデンなどの気候が厳しい[[特殊部隊]]・対テロ部隊に「最も信頼採用が多かった。また、G3は反動が弱いためFALおける短ようにフルオート関銃」と評価能を外して運用されてい事は少なかった。FALとG3の性能が十分であったこと、独自の小銃を開発する土台がなかったことからFALとG3に多少の仕様変更を加えることは多かったものの現代のように各国で全く新しい小銃が採用される例は少なかった。{{-}}{{-}}
{{main|H&K MP5}}
 
{{-}}{{-}}
==== アメリカ・フェアチャイルド社 ====
[[ファイル:7.62x51 5.56x45.JPG|サムネイル|263x263ピクセル|[[5.56x45mm NATO弾|5.56×45mm弾]]]]
[[ファイル:M16A1 brimob.jpg|サムネイル|250x250ピクセル|[[M16自動小銃|M16]]]]
[[第二次世界大戦]]後の[[アメリカ軍]]では、第二次世界大戦以来極めて効果的かつ有効に運用されてきた.30-06弾とこれを用いる[[M1ガーランド]]及び[[ブローニング自動小銃M1918|BAR]]へ絶大な信頼を寄せていた。これらの後継として.30-06弾の威力を多少低下させただけの[[7.62mm62x51mm NATO弾とこれを用いる[[スプリングフィールドM14|M14]]を採用した。M14(T44)はM1ガーランドをベースにフルオート機能と着脱式弾倉を追加しただけのものに近い[[スプリングフィールドM14|M14]]を採用した。ベトナム戦争時にベトナム民主共和国が使用したAK47は[[M4カービン]]と同程度の全長であり、トライアルそれ参加て全長1mを超えるM14は取り回しにおいて劣っていた先進的なFN FAL(T48E1)。また、M14はAK47比較して反動が大きいためフルオート制御が難しく携行弾数でも劣り歩兵の戦力差対照的明らかだった。英国やカナダお、このトライアルどが強硬は後反対を唱えたも関わらず無理やり[[M16自動小銃|M167.62x51mm NATO弾]]の原型をNATO標準弾なる[[AR-10]]も参加して採用させたアメリカだったが、軽量化ベトナム戦争でそれが間違いであったこと優先し自国軍兵士の犠牲によっ使用身をもって味わった。また、戦時中にドイツ軍が示した鋼-軽合金突撃銃複合構造で製造概念も広く理解された銃身が破裂事故を起して脱落していなかった
 
[[1961年]]、そこで[[フェアチャイルド (航空機メーカー)|フェアチャイルド]]社の[[アーマライト]]事業部が開発した'''[[M16自動小銃|M16]]'''自動小銃をアメリカ軍は制式採用した。M16で使用された.223レミントン弾は軍に大規模に採用された初の小口径高速[[7.62x39mmである。小口径高速弾はフルサイズ小銃弾より威力は劣るが反動は小さく、銃本体や弾薬]]に近い性質軽くできるなどの特徴を持。初小口径高速弾は軽いため多く弾薬を持ち運ぶことが可能であり利点もおおむね共通する。初期の弾倉はM14などの旧式小銃と同じく20発の装填数だったがAK47の湾曲した弾倉を参考に30発に増やされたものが開発され小口径高速弾の利点を更に活かすことに成功した。フェアチャイルド社は航空機メーカーであり従来の銃器メーカーでは使用が困難だった航空機用[[アルミニウム合金|アルミ合金]]をレシーバーに使用している。また、M14で問題とされていた木材は使用せず既にH&K G3などで実用化されていたプラスチックをグリップやストックに使用している。また、M16の銃身下ベルギ装着する単発式の[[グレネドランチャー]]開発ある[[M203 グレネードランチャー|M203]]もM16と同時期に採用されるSS109弾がた。アドオン式グレネードランチャーに光学照準器、レーザー測距装置、コンピューターなどを装備した[[5.56x45mmXM29 NATO弾OICW]]がM16およびM203の後継としてNATO標準弾とテストされたが重量やコスト、過度ってか複雑さや信頼性の低さなどは各国がこぞって独自実用化されずむしろアンダーバレル式小銃グレネードランチャーの有効性開発証明した。{{main|M16自動小銃|5.56x45mm NATO弾}}
なお、一種の[[都市伝説]]あるいは[[陰謀論]]として、[[アメリカ国防総省]]で輸入されたFALの製造ラインが"CIA FAL"、即ち[[中央情報局]](CIA)が運用する「生産国の定かでないFAL」の製造に転用され、これらのCIA FALが後の[[ピッグス湾事件]]などで使用されたと伝えられている。同様にM14との比較試験のためだけにFALを米国内で生産したのは、生産国不詳の優秀な自動小銃を親米的な政府や軍事組織に供与するための方便だったと語られることもある。
 
英国やカナダなどが強硬に反対を唱えたにも関わらず、[[7.62x51mm NATO弾]]をほとんど無理やりNATO標準弾として採用させたアメリカだったがベトナム戦争でそれが間違いであったことを自国軍兵士の犠牲によって身をもって味わった。また、戦時中にドイツ軍が示した突撃銃の概念も広く理解されていなかった。
 
[[1961年]]、そこで[[フェアチャイルド (航空機メーカー)|フェアチャイルド]]社の[[アーマライト]]事業部が開発した'''[[M16自動小銃|M16]]'''自動小銃をアメリカ軍は制式採用した。M16で使用された.223レミントン弾は軍に大規模に採用された初の小口径高速弾である。小口径高速弾はフルサイズ小銃弾より威力は劣るが反動は小さく、銃本体や弾薬を軽くできるなどの特徴を持つ。初小口径高速弾は軽いため多く弾薬を持ち運ぶことが可能であり、初期の弾倉はM14などの旧式小銃と同じく20発の装填数だったがAK47の湾曲した弾倉を参考に30発に増やされたものが開発され小口径高速弾の利点を更に活かすことに成功した。フェアチャイルド社は航空機メーカーであり従来の銃器メーカーでは使用が困難だった航空機用[[アルミニウム合金|アルミ合金]]をレシーバーに使用している。また、M14で問題とされていた木材は使用せず既にH&K G3などで実用化されていたプラスチックをグリップやストックに使用している。後にベルギーで開発されるSS109弾が[[5.56x45mm NATO弾]]としてNATO標準弾となってからは各国がこぞって独自の小銃を開発した。{{main|M16自動小銃|5.56x45mm NATO弾}}
 
{{-}}
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5.45mm×39弾は米国のM193弾よりエネルギー・速度などで劣っているが、従来の[[7.62x39弾|7.62mm×39弾]]と大差ない腔圧のため、銃器に与える負担が少なく、ソ連は従来の[[AK-47|AK]]製造ラインをそのまま転用する事が出来た。
 
5.45mm×39弾は7.62mm×39弾に比べて装薬が少なく、エネルギーは半分程度しかないため、殺傷能力が劣ると見られていたが、先端内部には空洞があり着弾時にはそこが潰れることにより高い殺傷力を有していた。また、弾芯には[[鉛]]だけでなく[[鋼]]も使用しており[[ボディアーマー]]への貫徹力も重視している。形状は空気抵抗を減らすため細長く後部は絞られた形状になっている。後の[[アフガニスタン紛争 (1978年-1989年)|ソ連によるアフガン侵攻]]で7.62mm×39弾よりも高い性能を秘めていた事が判明し、当時[[FNハースタル|FN]]社で開発中だったM855/SS109の弾頭や後に開発される[[5.8×42mmDBP87|5.8×42mm弾]]はこれを参考に完成されている<ref name=ammo55439 group="†">狩猟用のホローポイント弾など、命中後に弾頭が拡がるように設計された[[弾丸]]は、高速で人体に命中した際に深刻なダメージを与える。ただし、これらの弾頭は硬標的(鉄板など)には効果がなく、低強度の防弾衣で簡単に防がれてしまう。<br />しかし、[[5.45x39mm弾|5.45mm×39弾]]は鋼鉄製の尖った弾芯を持ち、現在使用されている7N10弾薬の場合14mm厚のスチールプレートを100mで貫通するため、中強度の防弾衣すら簡単に貫通してしまい、人体に侵入すると先端が折れ曲がって回転しながら致命傷を与える構造になっている</ref>。また、後に中国で開発された[[5.8×42mmDBP87|5.8×42mm弾]]も同じ弾頭構造を採用しており、銃口初速930m/s、弾頭重量4.26g、運動エネルギー1,842Jで、中国はこの新しい弾薬について、新NATO弾やロシアの小口径弾よりも高性能で殺傷能力が高いと主張している
 
中国の独自の小口径高速弾である[[5.8×42mmDBP87|5.8×42mm弾]]は銃口初速930m/s、弾頭重量4.26g、運動エネルギー1,842Jで、中国はこの新しい弾薬について、新NATO弾やロシアの小口径弾よりも高性能で殺傷能力が高いと主張している
<ref group="†">[http://www.taiwantp.net/cgi/roadbbs.pl?board_id=1&type=show_post&post=817 China's New 5.8x42mm Weapons Complex Revealed] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20071016151616/http://taiwantp.net/cgi/roadbbs.pl?board_id=1&type=show_post&post=817 |date=2007年10月16日 }}<br>
その一方で、5.8x42mm弾をティッシュの束に撃ちこんで弾頭の挙動を見たテストでは、[[5.56mm NATO弾]]のようなジャケットの剥離や弾芯の再分化(フラグメンテーション)は発生せず、[[5.45x39mm弾]]のような横転も起こさず、殺傷効果に欠けると主張するレポートも存在する。<br>
しかし、5.8mm×42弾は一般に輸出されておらず、テスト用に入手できた実包が“本当に”中国軍で使用されているものと同じ弾頭なのか疑問があり、過去に5.45mm×39弾が西側でテストされた際にも、弾頭の特殊な挙動が見過ごされていた</ref>。
 
また1980年代にFNCに使用されるSS109が[[5.56x45mm NATO弾|5.56mm NATO弾]]として、M16およびFNCに使用される弾倉が[[STANAG マガジン]]としてNATOで標準化された。各国で開発中であったほとんどのライフルは5.56mm NATO弾とSTANAGマガジンに対応させるため仕様の変更がなされた。
 
小口径高速弾は従来のフルサイズ小銃弾より低反動だがそれでもフルオートでは有効な命中精度は期待できず無駄に弾薬を消費するだけであるため軍隊では基本的にセミオートで射撃を行うように指導されている。ただし、CQBなどの特殊な状況下ではフルオートは強力な防衛手段となるため依然としてフルオート機能は搭載されている。{{-}}
 
=== 素材・構造の革新期 ===
{{Multiple image
|width=250
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|image1=Steyr AUG 5,56 mm.JPG
|caption1=オーストリア陸軍の[[ステアーAUG#バリエーション|ステアーAUG A1]]
|image2=800px30 Schuss .223 Remington für STG77 -G36bw AssE3.jpg
|caption2=ドイツ連邦軍ステアーAUG[[H&K G36]]弾倉
|image3=RifleScope TypeStG 9577.jpgJPG
|caption3=[[95式自動小銃]](中国)ステアーAUGの照準器
}}
|image4=Caroline-derriere-bipode-p1000524.jpg
|caption4=スイスの[[SIG SG550|SIG 550]]、折りたたみ[[銃床]]と[[二脚]]を標準装備している
|image5=Howa type 89 01.jpg
|caption5=[[89式5.56mm小銃]]
}}[[1970年代]]に[[オーストリア]]で開発された[[ステアーAUG]]アサルトライフルは、小口径・高初速弾である[[5.56x45mm NATO弾|5.56mm NATO弾]]を採用するライフルとして、また[[ブルパップ方式]]を採用するライフルとしても初期のものである。部分的に使用されていたプラスチック素材を全体に使用し、後付けとされていた[[スコープ]]を標準で取り付けるなど当時としては画期的な要素を多く取り入れた構造はそれまでのアサルトライフルとは一線を画した。
 
==== オーストリア・シュタイヤー・マンリヒャー社 ====
操作部品が両手利きに対応しているだけでなく、ブルパップ方式の欠点として廃莢口が顔のすぐ横にあり左に構えることが難しいが廃莢方向の左右切り替えによる両手利きに対応している(これらの特徴は後発のアサルトライフルではより洗練されている)。また、標準装備していた低倍率スコープ(光学照準器)は照準を容易にするだけでなくブルパップ方式特有の短い照準線長を補っていた。
}}[[1970年代]]に[[オーストリア]]で開発された[[ステアーAUG]]アサルトライフルは、小口径・高初速弾である[[5.56x45mm NATO弾|5.56mm NATO弾]]を採用するライフルとして、また[[ブルパップ方式]]を採用するライフルとしても初期に実用化されたものである。オーストリアは永世中立国であるためSS109がNATO制式弾となる前に5.56mm NATO弾を正式採用できた。部分的に使用されていたプラスチック素材を全体に使用し、後付けとされていた[[スコープ]]を標準で取り付けるなど当時としては画期的な要素を多く取り入れた構造はそれまでのアサルトライフルとは一線を画した。
 
操作部品が両手利きブルパップ方式のアサルトライフルは、薬室をグリップ(銃把)の後ろ対応してい位置させだけこと、銃全体をコンパクトにしがらもバレル(銃身)を長くできるという利点を持っている。ブルパップ方式の欠点として廃莢口が顔のすぐ横にあり左に構えることが難しいが廃莢方向の左右切り替えによる両手利きに対応している(これらの特徴は後発のアサルトライフルではより洗練されている)。また、標準装備していた1.5倍率のスコープのレティクルは小さな丸が描かれているシンプルなもので、それまでのスコープは遠距離で精密射撃をするものだったが、このスコープ(光学照準器)は照準を容易にするだけものなくあり後に登場するドットサイトに近い特性を持っていた。また、ブルパップ方式特有の短い照準線長を補っていた。
その後、各国・各社で[[ブルパップ方式]]アサルトライフルが試作・開発されるようになり、1970年代から現在に至るまでいくらかが配備され、1970年代後半から本格的に採用されるようになった。また、実戦投入された結果、いくつかの問題点も露呈している。
 
その後、各国・各社で[[ブルパップ方式]]アサルトライフルが試作・開発されるようになり、ステアーAUG以の主なブルパップ式アサルトライフルとして[[イギリス]]の[[L85]]、[[シンガポール]]の[[SAR21]]、[[イスラエル]]の[[IMI タボールAR21]]、[[ベルギー]]の[[FN F2000]]、[[クロアチア]]の[[VHS (アサルトライフル)|VHS]]、[[中華人民共和国|中国]]の[[95式自動小銃]]などがある。
 
ブルパップ方式のアサルトライフルは、薬室をグリップ(銃把)の後ろに位置させることで、銃全体をコンパクトにしながらも、バレル(銃身)を長くできるという利点を持っている。
 
ブルパップ方式は全長がコンパクトであり、重心がグリップのすぐ後ろに来るため、市街戦やジャングル戦などの索敵時に取られるポイント&シュート(銃身をやや下に向け、銃床を肩に当てて保持し、敵を発見した瞬間に銃口を視線の先に合わせて銃口を持ち上げ、顎下で銃の動きを止める事で、素早く敵に照準を合わせて射撃を行う)の姿勢を保つのに適しており、兵士の動線を短縮化させる事ができる。
 
欠点としては、伏射姿勢ではマガジン交換がしにくい点と、一度廃莢口の向きを決めてしまうと、分解してボルトの向きを入れ替えない限り廃莢方向を切り替えられないのと、廃莢口が顔のすぐ横に来てしまうことが合わさり、とっさに逆の手で発射すると頬に熱い空薬莢が直撃する危険性が挙げられ、この欠点を解決するために、軍用火器メーカとしては最大手のFN社では自社のブルパップ方式火器で廃莢方向を真下([[FN P90F2000]])また廃莢方向を前方([[FN F2000]])としている。
 
また、ブルパップ式アサルトライフル[[フィンランド]]伝統的な形式{{仮リンク|ヴァアサM82|en|Valmet M82}}や[[フルと比較した場合コ]]の[[KH2002 "Khaybar"]]などのように試作段階パクト計画はある頓挫したものや少数の生産に留まった特質なものがく存在し、その数は計り知れない。[[フランス]]の[[FA-MAS|FAMAS]]などもブルパップ方式ではない伝統的な形式の[[H&K HK416|HK416]]アサルトライフルに置き換えられてい。またなど[[イス伝統的な形式のアサルトイフ]][[タイ王国|タイ]]比較して少数派はあるものの設計と運思想が合致すば有効な兵器となるため現状におる[[IMI タボールAR21]]は[[M16自動小銃|M16]]や[[M4カービン|M4]]と並行し配備駆逐されるには至っていない。
 
==== ドイツ・H&K社 ====
レールによる複数装備の着脱化なども近年のトレンドである。また、多くの国では弾薬を他国と共通化して調達を容易にする傾向が強まり、[[5.56x45mm NATO弾|5.56mm NATO弾]]が広く普及している。
{{Multiple image
 
|width=250
[[ドイツ再統一|東西統一]]を果たした後のドイツ連邦軍は、NATO制式弾が7.62mm NATO弾から5.56mm NATO弾に移行したことに合わせH&K G3に代わる新しい小銃の採用を計画していた。既にドイツ国内ではH&K G3をベースに5.56mm NATO弾を使用する[[H&K HK33|HK33]]が存在したがドイツ連邦軍はより単純で信頼性が高い小銃を要求した。[[1990年代]]に、[[ドイツ]]が開発した[[H&K G36]]は、従来の[[ブローバック#ローラー遅延式|ローラーロッキングによるディレードブローバック方式]]ではなくFALやステアーAUGで採用された堅実な[[ガス圧作動方式#ショートストロークピストン式|ショートストロークピストン式]]を採用している。ステアーAUGのように強化樹脂を多用しスコープを内蔵しているが、スコープに加えてドットサイトを装着している他、ブルパップ方式ではない伝統的な形式のアサルトライフルとすることで扱いやすくし、それまで一般的でなかった折り畳み式銃床を標準で装備している。ドイツ連邦軍における新小銃採用のトライアルではステアーAUGを下しH&K G36が採用された。
|direction=vertical
 
|image1=Domok g36.JPG
[[陸上自衛隊]]では[[1989年]]に、[[89式5.56mm小銃]]を採用した。これもブルパップ方式ではなく、伝統的なデザインである。弾倉は[[STANAG マガジン]]と互換性があり、使用弾である89式普通弾は[[5.56mm NATO弾]]と同じ規格である。旧来の固定ストックを装備しプレス加工と複合材料を使用した89式小銃は3.5kgと軽量化が図られている。単価が高いが命中精度は決して劣っていないと言われている。[[二脚]]が標準装備されているがドットサイトは標準装備ではなく、近年配備が進み始めている。
|caption1=ドイツ連邦軍の[[H&K G36]]
|image2=Aufmunitionierung von G36-Magazinen (8685830341).jpg
|caption2=G36の弾倉
|image3=HKG36Reticle.svg
|caption3=G36のスコープのレティクル
}}ブルパップ式アサルトライフルが実用化されたあとも伝統的な形式のアサルトライフルは開発された。[[ドイツ再統一|東西統一]]を果たした後のドイツ連邦軍は、NATO制式弾が7.62mm NATO弾から5.56mm NATO弾に移行したことに合わせH&K G3に代わる新しい小銃の採用を計画していた。[[1990年代]]に、[[ドイツ]]が開発した[[H&K G36]]は、従来の[[ブローバック#ローラー遅延式|ローラーロッキングによるディレードブローバック方式]]ではなくFALやステアーAUGで採用された堅実な[[ガス圧作動方式#ショートストロークピストン式|ショートストロークピストン式]]を採用している。ほかにも強化樹脂の多用、銃身後端以外には支持点のない“フリーフローティングバレル”構造の採用、左右両方からの操作が可能なアンビセレクターの採用、携帯性を向上する折り畳み式ストックの採用をするなど先進的な要素を多く持つが[[ガス圧作動方式#ショートストロークピストン式|ショートストロークピストン式]]と同様にいずれも1990年代には実用化されておりG36はそれらをまとめあげたものに過ぎなかった。G36で開発された要素としてはドットサイトとスコープの併用が挙げられる。G36に搭載されたドットサイトは電気を消費するもののステアーAUGのスコープより照準を容易にし、精密射撃用の3倍率のスコープも搭載されており近距離および遠距離での射撃を容易にした。G36の完成後はドイツ連邦軍における新小銃採用のトライアルでステアーAUGを下しG36が採用された。
 
=== 混迷の時代 ===
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== 近年の動向 ==
=== STANAG規格の広まり革新的な構造 ===
{{main|M4カービン}}
[[ベトナム戦争]]中に[[M16自動小銃|M16]]用弾薬として採用された小口径高速弾は[[5.56mm NATO弾]](1,800J, 実包重量 11.2g)へ発展し、兵士が携行できる弾薬の量は劇的に増加し、同時に銃本体の小型・軽量化も進み、各国で広く採用される標準的な弾薬となった。NATO標準のM855/SS109があるが、より高性能化されたM855A1、自衛隊の89式5.56mm普通弾(C)、[[ノルウェー]]の[[H&K HK416|HK416]]に使用されるNM255無鉛弾薬など高性能化や無鉛化が進んでいる。
{{main|5.56mm NATO弾}}
 
<gallery widths="180" heights="150">
ファイル:GP90M4A1-flattop.jpg|[[5.56mm NATO弾M4カービン]]
ファイル:CRS8 Domenjod 2016.jpg|[[ピカティニー・レール]]と伸縮式銃床が取り入れられたG36
ファイル:Red dot reflex sight diagram.png|ドットサイトの原理
ファイル:CZ 805 A1.jpg|設計時より[[ピカティニー・レール|<u><font color="#0066cc">ピカティニー・レール</font></u>]]と伸縮式銃床を備えるCz805
ファイル:Stanag mags.jpg|[[STANAG マガジン]]
</gallery>
 
[[M16自動小銃|M16]]の後継として米軍に採用された[[M4カービン]]は新しい弾薬であるSS109に対応し、より短い銃身長(14.5インチ)を持ち伸縮式銃床を標準で装備している。採用からすぐM4カービンのアッパーレシーバーには新しく開発された[[ピカティニー・レール]]が搭載されキャリングハンドルは着脱式となった。当初、[[ピカティニー・レール]]は照準器搭載用のマウントとして開発されたが、他のアクセサリーを装着するためのマウントとしても注目された。M4カービンの円柱型のハンドガードはRail Adapter System (RAS)と呼ばれる金属製のハンドガードに置き換えられた。M4カービン以外のライフルでも伸縮式銃床を導入し、ハンドガードやアッパーレシーバーに[[ピカティニー・レール]]を追加するなどの近代化が施されるようになった。また、M4カービン改修後に新規開発されるライフルは[[ピカティニー・レール]]や伸縮式銃床を既に備えた状態で設計されるようになった。
==== ピカティニー・レール ====
M16用のスコープマウントとして開発された[[ピカティニー・レール]]はNATO規格としてNATOに標準化され、5.56mm NATO弾やSTANAG マガジンとともに各国に広まった。現在では、アクセサリーの低価格化や高性能化が進み、先進国ではほぼすべての国が自国の制式小銃に[[照準器]]を標準装備し、決して軍事費が潤沢とは言えない国でも標準の照準器が存在する。そう言った意味では安価なドットサイトが世界各国で多用されてると言える。
 
==== STANAG マガジン ====
M16用の弾倉として使用されたSTANAG マガジンは5.56mm NATO弾とともに各国に広まった。STANAG マガジンはいまだ金属製が主流ながらもマグプル社のPMAGやEMAGのように軽量な樹脂を使用し一部に透明な素材を使用し残弾数が一目でわかるもの、自衛隊の弾倉のように金属製ながらも残弾数が一目でわかるように孔が設けられているもの、[[スウェーデン]]の[[Ak 5]]に使用される弾倉のように半透明の樹脂で作られたものがあるなど銃本体や他のアクセサリーなどと同様に進化が著しい。
 
=== 5.56mm NATO弾の普及 ===
{{Multiple image
<gallery heights="180" widths="150">
|width=250
ファイル:Brigadens soldater samvirker med helikopter fra Luftforsvaret.jpg|[[H&K HK416]]を構えるノルウェー軍兵士
|direction=vertical
ファイル:Latvian G36KV.JPEG|[[H&K G36]]を構えるラトビア軍兵士
|image1=Integrated Task Force infantry Marines zero weapons at Twentynine Palms 150224-M-DU612-042.jpg
ファイル:ASIV Slovenia 29 (23928573274).jpg|[[FN F2000]]を構えるスロベニア軍兵士
|caption1=[[M4カービン]]を使用するアメリカ海兵隊兵士
</gallery>様々なメリットをもたらした[[5.56mm NATO弾]]はNATO加盟国とその友好国など世界各国で使用される弾薬となった。NATO加盟国各国で使用されているアサルトライフルは[[コルト・カナダ C7]]([[オランダ]]、[[カナダ]]、[[デンマーク]]が採用)、[[M4カービン]]([[アメリカ合衆国]]、[[アルバニア]]が採用)、[[H&K HK416|HK416]]([[ノルウェー]]、[[フランス]]が採用)、[[H&K G3|G3]]([[ポルトガル]]、[[ギリシャ]]、[[トルコ]]が採用)、[[H&K G36|G36]]([[ドイツ]]、[[スペイン]]、[[ラトビア]]、[[リトアニア]]、[[モンテネグロ]]が採用)、Cz805([[チェコ]]が採用)、[[AMD-65]]([[ハンガリー]]が採用)、MSBS([[ポーランド]]が採用)、[[ガリル]]([[エストニア]]が採用)、[[Vz 58]]([[スロバキア]]が採用)、[[FN F2000|F2000]]([[スロベニア]]が採用)、[[AIMS-74]]([[ルーマニア]]が採用)、[[VHS (アサルトライフル)|VHS]]([[クロアチア]]が採用)、[[ステアーAUG]]([[ルクセンブルク]]が採用)、[[FNC]]([[ベルギー]]が採用)、[[ベレッタ ARX160]]([[イタリア]]が採用)、[[L85]]([[イギリス]]が採用)が挙げられ、この内の殆どが[[5.56mm NATO弾]]を使用するアサルトライフルである。
ファイル:|image2=Brigadens soldater samvirker med helikopter fra Luftforsvaret.jpg|[[H&K HK416]]を構えるノルウェー軍兵士
|caption2=[[H&K HK416]]を使用するノルウェー軍兵士
|image3=ASIV Slovenia 29 (23928573274).jpg
|caption3=[[FN F2000]]を使用するスロベニア軍兵士
|image4=21st Mountain Division, Romanian Army scouts location for FOB Mescall 2009-03-25.JPG
|caption4=[[AIMS-74]]を使用するルーマニア軍兵士
|image5=HowaArmy type 89 01Montenegro.jpg
|caption5=[[H&K G36]]を使用するモンテネグロ軍兵士
</gallery>|caption6=[[VHS (アサルトライフル)]]を使用するクロアチア軍兵士|image6=Giving orders (7296490662).jpg}}様々なメリットをもたらした[[5.56mm NATO弾]]はNATO加盟国とその友好国など世界各国で使用される弾薬となった。また、ワルシャワ条約機構が解散され旧東側諸国のほとんどNATOに加盟したことも5.56mm NATO弾の普及を加速させた。NATO加盟国各国で使用されているアサルトライフルは[[コルト・カナダ C7]]([[オランダ]]、[[カナダ]]、[[デンマーク]]が採用)、[[M4カービン]]([[アメリカ合衆国]]、[[アルバニア]]が採用)、[[H&K HK416|HK416]]([[ノルウェー]]、[[フランス]]が採用)、[[H&K G3|G3]]([[ポルトガル]]、[[ギリシャ]]、[[トルコ]]が採用)、[[H&K G36|G36]]([[ドイツ]]、[[スペイン]]、[[ラトビア]]、[[リトアニア]]、[[モンテネグロ]]が採用)、Cz805([[チェコ]]が採用)、[[AMD-65]]([[ハンガリー]]が採用)、MSBS([[ポーランド]]が採用)、[[ガリル]]([[エストニア]]が採用)、[[Vz 58]]([[スロバキア]]が採用)、[[FN F2000|F2000]]([[スロベニア]]が採用)、[[AK-47|AK47]]([[ブルガリア]]が採用)、[[AIMS-74]]([[ルーマニア]]が採用)、[[VHS (アサルトライフル)|VHS]]([[クロアチア]]が採用)、[[ステアーAUG]]([[ルクセンブルク]]が採用)、[[FNC]]([[ベルギー]]が採用)、[[ベレッタ ARX160]]([[イタリア]]が採用)、[[L85]]([[イギリス]]が採用)が挙げられ、この内の殆どが[[5.56mm NATO弾]]を使用するアサルトライフルである。
 
=== 7.62mm NATO弾の復活 ===
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M4カービンの全面更新用たる米軍次期カービン計画(ICC:Individual Carbine Competition)に応募されたが、「M4に全面的に更新しなければならないほどの問題はなく、予算的にも困難が多い」として中止されアメリカ軍に全面的に採用される機会は訪れなかった。
 
=== グレネードランチャーとの一体化 ===
[[グレネードランチャー]]とアサルトライフルを一体化させた複合火器の研究は、[[スプリングフィールドM14|M14]]採用前後の米国で“{{仮リンク|SPIW|en|Special Purpose Individual Weapon}}計画”として始まり、[[M16自動小銃|M16]]と[[M203 グレネードランチャー|M203]]のコンビが[[ベトナム戦争]]で有効な兵器として活用された経緯があり、これに倣ったソ連/ロシアも[[AK-47|AKシリーズ]]や[[AN-94]]に装着できる[[GP-25|GP-25/30]]を採用している。
 
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ファイル:SPIW.jpg|米国の{{仮リンク|SPIW|en|Special Purpose Individual Weapon}}試作品
ファイル:Defense.gov News Photo 980731-N-5961C-007.jpg|M203を装着したM16
ファイル:Kalashnikov ak74m.jpg|GP-30を装着した[[AK-74|AK-74M]]
</gallery>
 
近年では、[[アライアント・テックシステムズ|ATK社]]と[[ヘッケラー&コッホ|H&K]]社が共同開発した“[[XM29 OICW]]”のようなアドオン式グレネードランチャーに光学照準器、レーザー測距装置、コンピューターなどを装備したシステムが注目を集めるようになり、各社の競作が始まっている。[[FNハースタル|FN]]社の“[[FN F2000]]”システムをはじめ、“{{仮リンク|AICW|en|Advanced Individual Combat Weapon}}”(豪)、“{{仮リンク|PAPOP|en|PAPOP}}”(仏)、“[[K11複合型小銃]]”(韓国)、マルチバレルのアサルトライフル“{{仮リンク|ガタク|en|Multi Caliber Individual Weapon System }}”([[インド]])といった製品の開発が進められているが、重量やコストの問題から実用化に至っているものはごくわずかである。
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ファイル:PAPOP 1 and 2.svg|{{仮リンク|PAPOP|en|PAPOP}}(フランス)
ファイル:Rifle xk11.jpg|[[K11複合型小銃]](韓国)
File:DRDO MC Rifle.jpg|{{仮リンク|ガタク・マルチ口径小銃|en|Multi Caliber Individual Weapon System}}([[インド]])
 
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== 主なアサルトライフル ==