「ビジネスジェット」の版間の差分

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S-alfeyev (会話 | 投稿記録)
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日本の主要[[都市]]の空港の多くはビジネス機が自由に利用できる環境になかったため、ビジネス機の導入が欧米諸国と比べ遅れていた。近年では[[首都圏 (日本)|首都圏]]空港や[[地方]]の[[大都市]]空港においてビジネスジェットを積極的に受け入れる気運が高まっている。
 
日本では[[新幹線]]という[[高速鉄道]]網が主要都市を結んでいるため、旅客機と新幹線が競合するという問題も大きい。特に新幹線の[[鉄道駅|駅]]は主要[[中心市街地|都市の中心部]]にあるか、距離的に近いことが多く、他の[[交通機関]]への[[乗り換え]]も便利であるのに対し、[[飛行場]]は主要都市[[郊外]]にあり、乗り換えの利便性と所要時間で劣ると言う問題もある。[[本州]]内のみの移動に至っては、新幹線と航空機の移動時間差はそれほど大きいとは言えず、それに加え前後の地上交通との乗り換えまで考慮すると航空機が不利な場所も多い。24時間利用できる大規模空港は着陸料が高いだけでなく発着枠に余裕がないためフライトプランの自由度が少ない、地方の空港は夜間の離発着に制限が多く乗り換えも不便な場所が多い。また、[[天候]]による影響も新幹線の方が圧倒的に小さく、[[航空事故|墜落事故]]の不安や乗車前の検査なども無い新幹線に比べてステータス以外のビジネスジェットのメリットはあまり大きくない(ただし、新幹線は概ね0時から6時まで運転されていない)。また日本の国土はアメリカと比べると格段に小規模であるため、国内移動する場合飛行機を利用しなければ時間の多大な浪費につながるというケースが少は、北海道-九州間ど南北を長距離移動する場合や沖縄など離島へ移動する際程度であることも傾向に拍車をかけている。
 
日本は他国と比較して[[治安]]が良いため、航空会社によって運航される旅客機が欧米のように[[テロリズム]]の爆破対象となったり、[[アメリカ同時多発テロ事件]]のような[[破壊活動]]に使われたりする可能性が低く、ビジネスジェットの[[セキュリティ]]面での優位性も希薄である。
 
これらの要因から日本におけるビジネスジェットのユーザーは、航空事業会社の報道機や空撮機、自衛隊や海上保安庁が利用する捜索救難機や飛行点検機などの改造ベースが主流であり、欧米のように民間企業や個人の移動用としての利用は非常に少ない。ビジネスジェットを運航する航空会社も少なく、[[ボンバルディア]]の代理店となっている[[双日]]が子会社を設立し自社取り扱い機を運航している<ref>[http://www.sojitz-bizjet.com/ 双日株式会社ビジネスジェット]</ref>が、利用状況は年間で約400時間と欧米に比べ非常に少ない<ref>[http://www.travelvision.jp/tokushu/businessjet/detail.php?id=500&pg=2 日本のビジネスジェット事業をリードする双日【PR】 | 旅行業界 最新情報 トラベルビジョン]</ref>。
 
日本人の利用は少ないが大規模空港では外国からの乗り入れを考慮し、空港にビジネスジェット用の施設が建設されている。[[中部国際空港]]ではビジネスジェット専用の格納庫、VIPラウンジを併設したターミナル、専用[[CIQ]]エリアを24時間利用可能とし、使用料も不定期の個人客や定期使用のビジネス客に対応したプランを用意している。
 
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