「小村壽太郎」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
m ref
タグ: 2017年版ソースエディター
52行目:
 
=== ポーツマス条約 ===
ポーツマスに向けて出発するとき、小村は新橋駅で戦勝を祝う歓呼の人垣に囲まれて見送る桂に「帰って来る時には、人気は丸で正反対でしょう」と言っている。大国ロシアは必ずしもこの戦争に負けたとは考えていないことを小村はよく理解しており、そのため交渉は難航するであろうこと、そしてロシアから引き出せる代償も一般の日本国民が期待するものからは程遠いものになるだろうことを最初から予見していたのである<ref name=ポーツマス>金山宣夫 『小村寿太郎とポーツマス』</ref><ref name=逸話大事典 /></ref>。
 
[[ロイター]]通信や『[[タイムズ]]』紙が日本寄りのニュースを配信していたことから1905年(明治38年)のアメリカでは日本びいきの世論が醸成されていた。そこで手練手管の政治家[[セルゲイ・ヴィッテ|ヴィッテ]]は、日露間で秘密とすることで合意している交渉の途中経過をアメリカの新聞記者に漏らして恩を着せるという瀬戸際の世論工作を繰り広げたが、律儀な小村は最後まで合意を守って口を閉ざしたままだった。<!--しかし、裏技を行使しても国益を守るべきとする評価も現在では存在する。--><!--POV-->