「ストレス (生体)」の版間の差分

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[[オックスフォード英語辞典]]では、英語の''stress''は、[[中世]]の言葉である、苦痛や苦悩を意味する''distress''が短くなった言葉と説明されている{{sfn|ブルース・マキューアン、エリザベス・ノートン・ラズリー|2004|pp=15-16}}。
 
[[1914年]]に生理学者の[[ウォルター・B・キャノン|ウォルター・キャノン]]は、精神的な意味に加え、酸素不足など今日使われているような意味で使っていた{{sfn|ブルース・マキューアン、エリザベス・ノートン・ラズリー|2004|pp=25-26}}。ストレスの研究者の中には、このキャノンを研究領域の生みの親とする意見もある{{sfn|ブルース・マキューアン、エリザベス・ノートン・ラズリー|2004|pp=25-26}}。
 
[[ウィーン]]で生まれ、当時カナダの[[マギル大学]]の研究者であった[[ハンス・セリエ]]は、1936年に「各種有害作因によって引き起こされる症候群」を発表し、当初ストレスという言葉が受け入れられなかったため、有害作因というに用語を使ったが、次第に受け入れられていった<ref name="事典セリエ">{{Cite book|和書|author=久保田正春|chapter=セリエ『現代社会とストレス』|title=精神医学文献事典|publisher=弘文堂|date=2003|isbn=978-4-335-65107-6|page=251}}</ref>。セリエは、ストレスを引き起きおこしているものを、[[ストレッサー]]として造語して区別した<ref name="事典セリエ"/>。