「埋没費用」の版間の差分

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Yusasa (会話 | 投稿記録)
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これに対し[[ウィリアム・ボーモル]]は[[1982年]]に、埋没費用がゼロならば競争の潜在的可能性が高いので、たとえ[[独占]]であっても参入可能性が価格を正常に維持するという[[コンテスタビリティ理論]]を提示し、[[1980年代]]以後の[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の航空輸送産業や[[貨物自動車|トラック]]輸送産業における[[規制緩和]]の流れを作り出した。つまり、市場がどれだけ競争的または寡占的であるかは、実際に市場に参加している企業の多寡によってだけでは判断できず、潜在的な新規参入の容易さによっても左右されることが重要であると主張した。
 
一方でこのような独占・寡占理論とは独立した動物行動学の観点から埋没費用効果に着目したのが[[リチャード・ドーキンス|Dawkins]]とCarlisleであり、1976年に科学雑誌Natureに掲載された "Parental investment, mate desertion and a fallacy" において動物の子育てに関しての[[コンコルド効果|コンコルドの誤謬]](Concorde fallaxy)が報告された。行動経済学における埋没費用の議論はおもにドーキンスらの報告に立脚するものであり、埋没費用の存在が個人の意思決定を歪ませる可能性に着目する。
 
==埋没費用の誤謬について==