削除された内容 追加された内容
→‎集団心理: 加筆、typo
145行目:
== いじめの原因 ==
=== 集団心理 ===
[[フランス]]の精神科医ニコル・カトリーヌは「アイデンティティーが確立していない10代の若者は集団への帰属意識が強い。集団から抜けたり集団のルールに従わない人間は[[スケープゴート]]にされる」としている<ref name="newsweekjapan20101002">{{cite news |title=「お国柄」では済まされないいじめ問題の根の深さ |newspaper=[[ニューズウィーク]] |date=2010-10-2|url=http://www.newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2012/10/post-558.php|accessdate=2014-2-15|author=レジス・アルノー}}</ref>。スイスの[[心理療法|心理療法士]]ヴァルター・ミンダーは、いじめとはグループ内に無意識のうちに成立した「暗黙の了解」に従わない者にして行われるグループ現象としている。最大の問題は被害者にあるのではなく、グループの方である。いじめでの報道では、被害者の異質性に焦点が当てられることが多いが、実際にいじめられやすいのは、本当に異質な者ではなく、ごく普通の子が多いとしている<ref name=swiss>{{cite news |title=スイスの学校でのいじめ、なぜいじめは起こるのか?そして対策は? |newspaper=International Business Times |date=2014-3-10 |url=http://jp.ibtimes.com/articles/55378/20140311/1394524829.htm |accessdate=2014-3-20| agency =[[swissinfo.ch|スイス放送協会]] }}</ref>。
[[アルバート・バンデューラ]]は、このような[[規範]]からの[[逸脱]]への制裁を名目とした[[攻撃行動]]をモデル化し「道徳不活性化」と呼んだ<ref>中野信子、澤田匡人『正しい恨みの晴らし方:科学で読み解くネガティブ感情』<ポプラ新書> ポプラ社 2015年 ISBN 9784591144220 pp.113-117.</ref>。
 
森口朗は、内藤の理論をベースに独自の「[[スクールカースト]]」の概念を導入した。これはクラス内の序列のことで、人気や「空気を読む能力」の多寡により上下し、下位になるほどいじめられやすくなるという<ref name=moriguchi/>。