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近代になって、インクをペン内部に蓄えペン先にインクを供給する構造が発明され(イギリスのフレデリック・バーソロミュー・フォルシュが[[万年筆]]の特許を取得したのは[[1809年]]のこと)、今日利用されるペンの多くはインクを内蔵した形態となっている。こうしたタイプのペンのインクの供給方法には、[[毛細管現象]]を利用するものと、[[重力]]により自然とペン先にインクが集まるようにしたものが見られ、こと[[万年筆]]ではその両方を利用している。[[ボールペン]]ではややその事情が異なり、先端部で自由に回転する小さなボールにインクを付着させ、ボールを転がしながら対象に擦り付ける形で線を描くものだが、ペン先のボールと対象の間に十分な[[摩擦力]]が無いとボールが回転せず、線を描くことが出来ない。またある程度は重力でインクが降下しないとペン先のボールにインクが行き渡らないため、一般のボールペンは逆さに使用したり[[無重力]]環境では利用できない。そのような環境で利用できるようにガスでインクを加圧したボールペンも作られている。
 
ただ、[[マンガ]]を描く人、こだわりのある[[芸術家]]などでは、今も[[ガラスペン]]などを用いる場合があり、こういう人は、ペンを{{仮リンク|インク壺|en|Inkwell}}につけては線を描いたり文字を書くということを今もさかんに行っている。
 
近代的なペンでは、高級品では軸が[[象牙]]製、[[琥珀]]製などもある。[[合成樹脂]]製の登場によって安価になり形状も多様化し、[[使い捨て]]のものも増えた。