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超プロ住民 (会話 | 投稿記録)
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[[19世紀]]はじめの[[ナポレオン戦争]]期には[[ナポレオン・ボナパルト]]率いる[[大陸軍 (フランス)|大陸軍]]が騎兵による集団突撃を重視したため、重騎兵が活躍した。大陸軍の重騎兵には胸甲騎兵の他カービン騎兵(仏Carabiniers-à-Cheval)等も存在しそれぞれ騎兵連隊に編成されていた。
 
近代以降、戦場における火器の進化により装甲が用をなさなくなったこともあり、重騎兵は軽騎兵に吸収される形で次第に消滅した。胸甲騎兵など各種の重騎兵が最後に活躍したのは[[クリミア戦争]]や[[普仏戦争]]と言われている。なお、ヨーロッパでは普仏戦争以降、[[第一次世界大戦]]まで、大規模な戦争はない。また19世紀以降、銃器の[[ライフリング]]が普及すると背の高い騎兵は格好の狙撃の的となるため、機動力を利用しての偵察や奇襲、後方撹乱などでの運用が中心となった。第一次世界大戦まではかろうじて存在したが、その後は完全徐々に戦場から姿を消した。また同じ頃から、機械化、中でも[[航空機]]と[[戦車]]の導入が進んだことにより、[[戦後|第二次世界大戦後]]は騎兵そのものが消滅した。
 
胸甲騎兵など重騎兵の名称は、かつて重騎兵が担っていた機動力およびその高速力を生かした敵中への突破を任務とする[[戦車]]をはじめとする[[機甲部隊]]や空中機動部隊の伝統名称として、現在でも一部の部隊で用いられている。