「うたわれるもの」の版間の差分

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: 戦、そして自身の正体に対する疑問など、様々なことに悩み苦しみながらも、エルルゥ、アルルゥをはじめとした多くの人たちに支えられ助けられ、自身の想いを貫き通してゆく。
: その正体は、遥か過去から存在する神の如き存在「力のある者」(正式名称は不明)であり、亜人間達から「ウィツァルネミテア」と呼ばれ崇められる存在。ハクオロは、その力のある何かの半身が顕現した姿、「'''空蝉'''」である。「古代」において、ごく普通の人間の青年が認知外の高位存在と同化してしまった末の意識が彼であり、'''「創成期」でのアイスマン'''とは彼のこと。ハクオロの被る仮面は、幾千本もの未知の繊維で直接脳髄に縫い付けられており、脱着は完全に不可能である。その繊維はそれぞれが脳の各部に作用し、身体機能や免疫力などを向上させる機能を持つ。その効果を研究するための実験体が亜人間たちの祖先であり、ハクオロは遺伝子的な意味で「現代」に生きる全人類の父であると言える。
:「ハクオロ」とは前大戦でウィツァルネミテア(空蝉)がトゥスクルに告げた名前で、トゥスクルはそれを自分の息子に貰っていたが、大怪我をして担ぎ込まれた当初に彼の正体に気付き、その名前を「返還」した。つまりハクオロという「白き皇(白皇(ハク・オウルォ)」を意味する名前は、借り物ではなく'''彼の真名'''である。オンカミヤムカイ最深部にて精神の統合後、大神である自身がこの世に相容れぬ災いであることを認識し、自ら封印されることを選ぶ。自身の存在に悩み苦しみながらも、自分が封印される瞬間まで自身の意思を貫き通した。エピローグでは、誰かの気配に気づいたエルルゥが背後を振り返るところで物語は幕を閉じるが、ハクオロが帰ってきたのかどうかは謎のままである<ref group="注">ただし、アルルゥやクーヤなど一部の者はハクオロを見たかのような(または気配を感じた)発言をしている。続編の『[[うたわれるもの 二人の白皇|二人の白皇]]』にて、大神ウィツァルネミテアの化身として現世に帰還していたことが正式に明かされ、物語の重要な鍵を握る人物として登場、その後はハクが大神ウィツァルネミテアの力を引き継いだことにより、人間として正式にトゥスクルへ帰還することとなった。</ref>。
: ゲームの戦闘フェイズでは刃を仕込んだ鉄扇(毒液も流し込むことが可)を操り、既存の概念にとらわれない采配を振り、先頭に立って一軍を率いる。なお、連撃最後の技の属性は火神・水神・土神・風神の内の一つが反映される。
: ウィツァルネミテアに変身した状態で戦う場面もあるが、ムツミとディー(変身後)との戦いの時のみであり、任意での変身は不可。装備・道具・蒐集品をコンプリートした状態で挑める特別戦闘では、ハクオロが戦闘不能になった場合のみウィツァルネミテアに変身することができる。
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: 声 - 日本語:[[柚木涼香]]、英語:[[キラ・ヴィンセント=デイヴィス]]
: 本作の[[ヒロイン]]。大怪我をして倒れていたハクオロを助けた少女。面倒見が良く、村人に慕われる心優しい性格。しかし、自分の胸が小さいことにコンプレックスを抱いており、ハクオロが他の女性と親しくしている時に不機嫌になるなど嫉妬深く「やきもち焼きが唯一の欠点」とされ<ref name="yj">PS2版収録用語辞典。</ref>、怒らせると誰も止められない<ref group="注">ドラマCDやラジオドラマなどではその部分が強調されている。</ref>。家事全般が得意。酒が入るとすぐ酔うが、そこから一向に潰れない<ref>PS2版作中でのクロウの台詞から。</ref>。薬師の卵で、祖母であるトゥスクルには薬の調合法などを教わっている。薬草や薬石を採りに行くのが好きで、しばしば森まで通っている。トゥスクルの遺言でアルルゥとともにハクオロに預けられ、建國後はトゥスクル國の薬師となり、以後ハクオロの御付として体調管理を任され彼を見守り続ける。建國後はハクオロが「家族」と説明したこともあり、当初ウルトリィからは[[皇后]]と勘違いされたこともある。エルルゥの名前は、トゥスクルの姉と姉妹草から取られている。
: 本編開始前、地震によって瀕死の重傷を負ったアルルゥを救うため、ハクオロ(ウィツァルネミテア)との間に'''自らの存在を明け渡す契約'''を結んでいる。ハクオロへの愛情はその契約による部分もあり、本人にもその自覚はあるが、それを抜きにしてもハクオロ個人へ本当の愛情を抱いている。その旨を声に出すことが出来なかったが、その苦難に耐えながらも別れる時までハクオロを精一杯支え続けた<ref>アニメ版23話のウルトリィの発言より。</ref>。その後は薬として村のために尽力し続け、アルルゥと共にハクオロの帰りを信じて待ち続けている。
: 髪飾りに輪っかをつけているが、ヤマユラの村の習慣で成人した女性が貰うものとされる<ref group="注">つける場所はどこでも良く、エルルゥは髪飾りにしている。</ref>。これはエルルゥの家の長女に代々伝わるもので<ref group="注">トゥスクルは次女だが、姉が死んだので受け継いだ。</ref>、実はエルルゥの持つ輪っかがオリジナルであるミコトの輪っかであり、それ以外の人間が持つ輪っかは、そのレプリカである<ref name="kg185">[[#ガイド|公式ガイドブック、p185。]]</ref>。
: その契約は後に破棄されている(アニメ版では第25話、ゲーム中ではムツミ戦の前に「契約を破棄する」と言っている)ので、ハクオロが封印されてもエルルゥ(アルルゥ)には影響がなかった<ref group="注">死亡したのではなく、あくまで封印なので契約状態であっても何も影響がない可能性もある。</ref>。
: ゲームの戦闘フェイズでは相手に直接ダメージを与える攻撃はしないが、祖母仕込みの薬術で傷薬やコンシューマー版ではちょっと危ない薬<ref name="kg182">[[#ガイド|公式ガイドブック、p182。]]</ref>までもを生成し(PC版は回復のみ)、一軍の要として尽力する。アニメ版では戦闘に参加することはないが、主にハクオロにとって精神面での補助に尽力していると言える。