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[[File:Amylose2.svg|thumb|right|270px|[[アミロース]]の分子構造]]
[[File:Amylopektin Sessel.svg|thumb|right|[[アミロペクチン]]の分子構造]]
[[Image:Wheat starch granules.JPG|thumb|right|[[ヨウ素デンプン反応]]で着色された小麦デンプン顆粒]]
'''デンプン'''('''澱粉'''、{{lang-la|amylum}}、{{lang-en|starch}})とは、[[分子式]]([[炭素|C]]<sub>6</sub>[[水素|H]]<sub>10</sub>[[酸素|O]]<sub>5</sub>)<sub>n</sub> の[[炭水化物]]([[多糖]]類)で、多数の[[グルコース|α-グルコース]]分子が[[グリコシド結合]]によって[[重合]]した天然[[高分子]]である。構成単位である[[グルコース]]とは異なる性質を示す。[[陸上植物]]におけるグルコース貯蔵の一形態であり、[[種子]]や[[球根]]などに多く含まれている。
 
高等[[植物]]の[[細胞]]において認められるデンプンの[[結晶]](デンプン粒)やそれを取り出して集めたものも、一般にデンプンと呼ばれる。デンプン粒の形状や性質(特に糊化特性)は起源となった[[植物]]の種類によりかなり異なる。[[トウモロコシ]]を原料として取り出したものを特に'''[[コーンスターチ]]'''と呼ぶ。
 
== 分子構造 ==
デンプンはその構造によって[[アミロース]]と[[アミロペクチン]]に分けられる。アミロースは直[[鎖]]状の分子で、[[分子量]]が比較的小さい。アミロペクチンは枝分かれの多い[[分子]]で、分子量が比較的大きい。アミロースとアミロペクチンの性質は異なるが、デンプンの中には両者が共存している。デンプンの直鎖部分は、[[グルコース]]がα1-4結合で連なったもので、分岐は直鎖の途中からグルコースのα1-6結合による。アミロースはほとんど分岐を持たないが、アミロペクチンは、平均でグルコース[[残基]]約25個に1個の割合でα1-6結合による分枝構造をもつ(直鎖部分の長さは18〜24残基、分岐間は5〜8残基の間隔がある)。また、アミロースの中にはα1-6結合を持つものも少量あり、中間体と呼ばれている。なお、動物における貯蔵多糖として知られる[[グリコーゲン]]はアミロペクチンよりもはるかに分岐が多く、3残基に一回の分岐(直鎖部分の長さは12〜18残基、分岐の先がさらに分岐し、網目構造をとる)となり、アミロースやアミロペクチンとは区別される。トウモロコシの種子などでもこのグリコーゲンの顆粒が存在する。