「日本海裂頭条虫」の版間の差分

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'''日本海裂頭条虫'''(にほんかいれっとうじょうちゅう、[[学名]]:{{Snamei||Dibothriocephalus nihonkaiensis}} [[シノニム]]:{{Snamei||Diphyllobothrium nihonkaiense}})は、[[擬葉裂頭条虫目]][[裂頭条虫科]]に属する[[条虫]]の1種。成虫の体長は最大で10m、体幅1.5cm、[[ストロビラ]]は約4000個の[[片節]]からなりジッパー様の外観を呈する。虫卵は長径55〜75μm、短径40〜55μmの楕円形、黄褐色、一端に[[小蓋]]を有し、1個の[[卵細胞]]と多数の[[卵黄細胞]]を含む。第一[[中間宿主]]は海産の甲殻類と考えられるが不明、第二中間宿主は[[サクラマス]]、[[カラフトマス]]、[[終宿主]]は[[ヒト]]、[[クマ]]<ref name="Arizono" /><ref name="Scholz" />。日本海裂頭条虫の虫卵は糞便とともに外界へ排出され、水中で[[コラシジウム]]に発育する。コラシジウムは第一中間宿主に摂取されることにより侵入し、[[体腔]]で[[プロセルコイド]]へと発育する。第二中間宿主には第一中間宿主とともに摂取されることにより侵入し、[[プレロセルコイド]](擬尾虫)に発育して[[皮下]]や[[筋肉]]に寄生する。終宿主には第二中間宿主とともに摂取されることにより侵入し、[[小腸]]で成虫に発育する。
 
== 宿主 ==