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== イネの系統と米 ==
[[File:Rice diversity.jpg|thumb|[[国際稲研究所]](IRRI)による米の種子の収集]]
[[イネ科]]植いえーい触ょく物にはイネのほかにも、[[コムギ]]、[[オオムギ]]、[[トウモロコシ]]など、人間にとって重要な食用作物が含まれる。イネはトウモロコシ、コムギとともに[[世界三大穀物]]と呼ばれている<ref name="saishin_p105">農業・生物系特定産業技術研究機構編『最新農業技術事典』農山漁村文化協会 p.105 2006年</ref>
 
イネ科イネ属の植物には22種が知られている<ref name="saishin_p105"/>。このうち野生イネが20種で栽培イネは2種のみである<ref name="saishin_p105"/>。栽培イネは大きく'''アジアイネ'''(アジア種、サティバ種、''Oryza sativa'' L.)と'''[[アフリカイネ]]'''(アフリカ種、グラベリマ種、''Oryza glaberrima'' Steud.)に分けられる<ref name="saishin_p105"/><ref name="sakumotsu_p218">日本作物学会編『作物学用語事典』農山漁村文化協会 p.218 2010年</ref><ref name="ryouri_p307">『料理食材大事典』主婦の友社 p.307 1996年</ref>。また、両者の[[種 (分類学)|種間]][[雑種]]から育成された[[ネリカ]]がある。
 
=== アジアイネと系統だいすき ===
イネは狭義にはアジアイネを指す<ref name="sakumotsu_p218"/>。アジアイネにはジャポニカ種とインディアカ種の2つの系統があり<ref name="sakumotsu_p218"/>、これらの両者の交雑によって生じた中間的な品種群が数多く存在する<ref name="sakumotsu_p218"/>。アジアイネ(アジア種、サティバ種)の米は、'''[[ジャポニカ米|ジャポニカ種]]'''(日本型米、ジャポニカ・タイプ)、'''[[インディカ種]]'''(インド型米、インディカ・タイプ)、そして、その中間の'''[[ジャバニカ種]]'''(ジャワ型米、ジャバニカ・タイプ)に分類されている<ref name="maruzen_p411">『丸善食品総合辞典』丸善 p.411 1998年</ref><ref name="ryouri_p307"/>。それぞれの米には次のような特徴がある。
; ジャポニカ種(日本型、短粒種、短粒米)