「上部消化管内視鏡」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Qhp (会話 | 投稿記録)
68.68.96.181 (会話) による ID:66174706 の版を取り消し
52行目:
:::: 詳細は下記リンク(ブログ)参照のこと。
 
観察時に特殊な[[色素]]や化合物を[[粘膜]]に散布することにより、より病変の視認性を良好にすることが可能である<ref>http://www.pariet.jp/alimentary/endoscope-19.html</ref>。[[インジゴカルミン]]液、[[ルゴール液]]、[[酢酸]]、酢酸-インジゴカルミン混合液 (Acetic acid-Indigocarmine Mixture:AIM)<ref>臨床消化器内科 Vol24 No10, 2009 </ref>、コンゴーレッドなどはその代表である。(色素内視鏡、chromoendoscopy)
: 詳細にはルゴールやコンゴーレッドは染色法、酢酸は分泌能をみるものであり、インジゴカルミンはコントラスト法と分類される<ref>Tajiri H et al: Proposal for a consensus terminology in encoscopy; Endoscopy 40; 775-778, 2008</ref>。
色素噴霧した時には、ヒダの集中・途絶・太まり・細まり、粘膜の台状挙上などは悪性病変を示唆することが多いので注意して記録、生検を行う。
67行目:
<br>
AIMの組成と散布
:1.5%酢酸 30mL, 蒸留水 30mL, インジゴカルミン原液 20mL を混和し総計 80mL として使用する<ref>消化器外科 30:1435-44, 2007 </ref>。酢酸 0.6%, インジゴカルミン 0.1%に調整した混合液 40mLを鉗子口より直接注入して、まんべんなく撤布する。腫瘍部は腺管構造が破壊されており、酢酸に対する粘液の分泌能が異なるため、正常組織と異なって描出される<ref>河原 祥朗. 上部消化管、画像強調内視鏡(IEE)の実践的活用法. Next Magazine. 2014;11:1-2.</ref>。
 
== 経鼻内視鏡 ==
153行目:
<gallery>
Image:Gastric Ulcer Antrum.jpg|胃前庭部の多発胃潰瘍
Image:Gastric erosion.jpg|インジゴカルミン散布後の多発タコいぼ状糜爛びらん
Image:Early gastric cancer1.jpg|胃体部にみられた早期胃癌
Image:Early gastric cancer2.jpg|左と同じ症例のインジゴカルミン染色像
168行目:
==上部消化管内視鏡にまつわる小説など ==
* [[吉村昭]]『[[光る壁画]]』新潮文庫、1984年、ISBN 978-4101117171
* [[上山明博]]「胃カメラの父、杉浦睦夫」([http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=8358 『ニッポン天才伝─知られざる発明・発見の父たち』] 朝日選書、2007年、ISBN 978-4022599292
* [[上山明博]]「胃カメラを発明したエンジニア─杉浦睦夫」([https://www.amazon.co.jp/dp/B00KBK4S34 『ニッポン発明物語』]Kindle版,2014、2014年)
*『[[プロジェクトX 挑戦者たち]]  ガンを探し出せ~完全国産・胃カメラ開発~』[[NHK出版]]
 
== 関連書籍 ==