「銀河英雄伝説の用語」の版間の差分

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'''銀河英雄伝説の用語'''(ぎんがえいゆうでんせつのようご)では、[[田中芳樹]]の小説、およびそれを原作としたアニメ『[[銀河英雄伝説]]』に登場する、[[架空]]の用語について記述する。
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=== 帝国 ===
==== 劣悪遺伝子排除法 ====
帝国暦9年、[[ルドルフ・フォン・ゴールデンバウム]]によって発布された法律。[[優生学]]的思想に基づき、知的能力や身体機能に異常がある者、あるいは学習・労働意欲が希薄な者が遺伝的に劣悪であると定義した上で、その[[遺伝子]]の存続を抑制するというもの。特に[[去勢]]や[[ロボトミー]]手術による[[安楽死]]など極端と言われる方法が実行された。遺伝的に優秀とされた一族が貴族に叙せられるのと、対をなす政策である。
 
しかし、その法を制定したルドルフ自身の寵姫が先天性障害を持つ男児を出産するという事態が発生。母子のみならず寵姫の親族や出産に立ち会った医師までが死を賜り、「ルドルフに先天性障害の原因となる遺伝的要素は無い」とされ、真相は隠蔽された。
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同盟で制定された法律。正式には「'''軍事子女福祉戦時特例法'''」。アニメでは「戦災孤児育英法」となっている。「トラバース」とは、法令の発案者の名前。
 
戦災遺児を軍人の家庭で養育する法律で、銀河帝国との戦闘状態から慢性的に生じる戦災遺児の救済と人的資源確保を目的として作られた。15歳までの養育期間中は政府から養育費が貸与される。期間終了後の進路選択は本人の自由だが、遺児が軍人あるいは軍事関連の仕事に就けば養育費の返還が免除される。
 
この法律により、[[ユリアン・ミンツ]]は[[ヤン・ウェンリー]]の被保護者となった。
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=== 黒旗軍(ブラック・フラッグ・フォース) ===
[[#ラグラン・グループ|ラグラン・グループ]]のフランクールが組織を確立して総司令官に就任した反地球戦線の実戦組織。「BFF」と記述されることもある。ヴェガ星域会戦に於いて地球軍に勝利したのをキッカケとし、それ以降84回の戦闘全てに勝利した。しかし、地球政府滅亡後は首相のタウンゼントと国防相フランクールの対立を経て、シリウス政府が崩壊すると組織がいくつかの勢力へと分裂し、血で血を洗う無秩序な抗争に突入してしまい、一世紀近くも続く宇宙混乱の時代を招いた。
 
「十提督」と呼ばれる有能な提督達がいたとされるが、フランクールがクーデター未遂の果てに殺害されると、BFFをタウンゼントに忠実な手駒にするために、七名が投獄・粛清され、僅か二名が生き残ったのみとされている(一名は粛正前に病死)。
 
=== 門閥貴族 ===
ゴールデンバウム朝銀河帝国における貴族階級の中でも、さらに限られた支配層を指す。血縁あるいは縁故による排他的な結束を特徴とし、帝国の政治や経済を支配し搾取する事を生業としている。具体的にどういった貴族が門閥貴族に含まれるのかの定義は作中では示されなかったが、少なくとも爵位とは関係無いようであり、ブラウンシュヴァイク公の甥のフレーゲル男爵が門閥貴族の一員として振る舞う一方で、ラインハルトはローエングラム侯の爵位を有しながら門閥貴族扱いされなかった。
 
本人達は自分達の血統と隆盛が帝国の為になると本気で信じ込んでおり、それに反する存在に大きな嫌悪と憎悪を抱いている。その言動は血統と特権に胡坐をかいた横暴で傲慢なものであり、家柄と気位ばかりが高く能力が伴わない無能者の集団として描かれている。
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=== 薔薇の騎士(ローゼンリッター) ===
同盟軍において、帝国からの[[亡命]]者の子弟で構成されている[[連隊]]の名称。元々は政治的な意味合いで結成されたものだが、同盟最強の[[白兵戦]]部隊であり、その戦闘能力は1個[[連隊]]で1個[[師団]]に匹敵すると言われる程<ref>「誇張ではあっても虚構ではない」との事なので、1個師団には及ばないが、通常の1個連隊よりは回るというのが、事実としての戦力の評価である様子。</ref><ref>なお、この意味合いを込めているのか誤植かは不明であるが、OVA作中の部隊章には「FREE PLANET-DEFENSE FORCE INFANTRY '''DIVISION''' "ROSEN RITTER"」 即ち歩兵'''[[師団]]'''(本来の連隊の意味はRegiment)とある。</ref>。アニメ版にいて帝国兵が連隊章などによって相手の正体を知ると目に見えて士気が落ちていた事からも実力の程を窺い知ることができる。しかし、問題も多く、実際、戦闘中に敵と味方を取替え、帝国軍に寝返った者もいた。曰く「歴代[[連隊長]]12名のうち、4名は帝国軍との戦闘で死亡、2名は将官に昇進した後退役、あとの6名は同盟を裏切り帝国へ逆亡命した」(実際に第11代連隊長リューネブルクは帝国に逆亡命して登場している)。
 
[[#第13艦隊|第13艦隊]]編入時の指揮官は、第13代連隊長[[ワルター・フォン・シェーンコップ]](当時大佐)。その後、[[銀河英雄伝説の登場人物・自由惑星同盟#カスパー・リンツ|リンツ]](後の第14代連隊長)、[[銀河英雄伝説の登場人物・自由惑星同盟#ライナー・ブルームハルト|ブルームハルト]](中佐のため連隊長代理)が連隊指揮官を務めた。白兵戦において圧倒的な強さを誇る彼らを擁することは[[#ヤン艦隊|ヤン艦隊]]の大きな強みとなった。[[ユリアン・ミンツ]]は同連隊の準連隊員として、リンツから連隊章を授与されている。[[銀河英雄伝説の戦役#シヴァ星域の会戦|シヴァ星域の会戦]]では、元連隊長のシェーンコップをはじめ多くの隊員が戦死し、生き延びた隊員も全員が負傷するという壮絶な最終戦となった。
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==== 沈黙提督 ====
銀河帝国の提督である[[エルンスト・フォン・アイゼナッハ]]の呼称。日常でほとんど言葉を発しないためこのように呼称された。OVAでは補給艦の艦長を務めていた少佐時代の彼が登場し、「沈黙艦長」と呼ばれていた。
 
==== 鉄壁ミュラー ====
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==== 2秒スピーチのヤン ====
ヤンのスピーチ嫌いをユリアンが評した言葉。イゼルローン要塞での新年パーティーの挨拶が「みなさん、楽しくやってください。」の一言で終わったことに由来する。このスピーチ嫌いは徹底しており、捕虜交換式の時の挨拶は可能な限り短縮され、エル・ファシル革命政府から民衆に紹介された時も「ヤン・ウェンリーです。よろしくお願いします。」の一言で済ましている。例外としては一度だけ、ユリアンがヤンの元を巣立つ際に行われた壮行会のスピーチであり、この時だけは通常の100倍の長さ(それでもかなり短い)のスピーチを行っている。
 
==== 手ぶらのヤン ====
『Die Neue These』にて新たに付けられたヤンのあだ名。士官学校入校時に私物を全く持ち込まなかった(そのような金銭的余裕がなかった)ことから、ラップが命名した。
 
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==== 呼吸する軍事博物館 ====
ミッターマイヤーが[[アレクサンドル・ビュコック]]の軍歴を敬意を込めて揶揄したもの。ビュコックが一兵卒からの叩き上げで[[元帥]]まで上り詰めた事は帝国でも広く知られていたようだ
 
==== あの老人 ====
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==== 幼年学校 ====
帝国軍傘下の教育機関。10歳で入学し、15歳で卒業/修了する。修了すると、通常は准尉の階級で任官する(ただしラインハルトの場合は特別扱いとして少尉の階級で任官した)。また、ラインハルトの従卒である[[銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国#エミール・フォン・ゼッレ|エミール]]や、ロイエンタールの従卒を務めた後ミッターマイヤーの被保護者となった[[銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国#ハインリッヒ・ランベルツ|ハインリッヒ・ランベルツ]]などのように、在学中に実技研修として将官級の軍人の従卒を務めることがある。
 
==== 社会秩序維持局 ====
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{{main|軍隊における階級呼称一覧}}
; [[元帥]]
: 帝国軍の階級の最上級。単に上級大将より1階級高いだけでなく、終身年金が付いたり反逆罪以外で処罰されないなど優遇されており、帝国内の権威は高い(例えば上級大将だった当時のブラウンシュヴァイク公は、門閥貴族筆頭でありながらも、エーレンベルク元帥に礼節上の譲歩をせざるを得なかった)。地位は[[元帥杖]]によって誇示され、軍服にマントと[[飾緒]]が付く(漫画版では上級大将からマントが付く)。元帥は元帥府という組織を編成でき、また元帥府が置かれる建物も元帥府と呼ばれる。
: 一方同盟では大将より一階級高いだけで軍部最高幹部が大将である事もあって帝国ほど優遇はされていない。帝国同様に[[飾緒]]が付くが、ビュコックとヤンは付けなかった。
: 元帥は一階級のみである。<!-- 第10巻落日篇第十章に、「すでに元帥となっているミッターマイヤーは特に『帝国首席元帥』の称号を受ける予定」の記載があり、称号であることが明記されている。 -->ローエングラム朝ではラインハルト崩御後にミッターマイヤーが「首席元帥」に任じられることになっているが、通常の元帥とは別の階級なのか一種の名誉称号なのかは不明。
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==== 宇宙艦隊総司令部 ====
または「宇宙艦隊司令部」。宇宙艦隊司令長官をトップとして戦闘作戦の立案及び艦隊の運用等を行う機関、あるいはその機関がある建物。帝国/同盟の双方に存在。同盟では、ヤンが査問会に出席している(させられている)時、ベイと会った後のフレデリカがマシュンゴを伴ってビュコックに面会に訪れている。帝国では、叛乱を起こしたロイエンタールからの通信文を読んだミッターマイヤーが、フェザーンに帰着後、その足で仮庁舎に赴いている。
 
==== 士官学校 ====
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宇宙空間を航行する艦艇によって構成される艦隊。銀河英雄伝説世界においては、銀河帝国軍・自由惑星同盟ともに、国家の宇宙戦力の総体を宇宙艦隊と称し、宇宙艦隊司令長官に統括されている(「艦隊」については下記参照)。
 
原作当初は自由惑星同盟においては12個艦隊、ゴールデンバウム朝銀河帝国においては18個艦隊が定数とされており、帝国軍の艦隊は「○○艦隊」と指揮する提督の姓で呼ばれる。原作2巻以降の総艦隊数は不明である。同盟軍は主力艦隊は第1艦隊、第2艦隊と呼ばれる番号付艦隊であり、提督名で呼ばれるのは少将以下が率いる独立艦隊がほとんどである。例外としてアムリッツァ会戦後一個艦隊以上に増強された際に第13艦隊がヤン艦隊と呼ばれた事例が存在する。
 
帝国・同盟共に宇宙艦隊司令長官の指揮に属さない艦隊・兵力が存在する。ゴールデンバウム王朝時には多くの貴族が私兵を有しており、リップシュタット戦役の折、貴族連合軍は貴族の私兵と正規兵のうちラインハルトに従う事をよしとしない勢力併せて2560万人の兵力が存在し、途中リッテンハイム侯爵が率いた全体の三割に当たる艦艇が5万隻とあり、宇宙艦隊数個艦隊に匹敵する戦力が帝国領に存在していることになる。回廊の戦いにおいてはラインハルトは艦隊戦力をほぼ全軍動員したが、各星系を守備する戦力が帝国全土であわせて10万隻以上存在する事が記述されている。
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=== 各個撃破 ===
集団戦における戦法のひとつ。通常は、特定の戦闘集団の中の一部が孤立している状態を狙って、より大きな兵力で集中的に攻撃し、殲滅あるいは兵力の低下を企図するもの。これを有効に運用した場合、敵軍の総兵力が自軍より勝っていても勝利することが可能となる。ただしこの為には、自軍の戦力を集中させそれを高速で移動する能力が、部隊と司令官の両方に必要であるとされている。これの典型例が[[銀河英雄伝説の戦役#アスターテ会戦|アスターテ会戦]]における[[ラインハルト・フォン・ローエングラム|ラインハルト]]の戦法であり、ラインハルトが指揮する艦隊2万隻が、総兵力4万隻でありながら3方に分散して各1万5千隻以下となった同盟軍を撃滅寸前まで追い込んだ事で、この戦法の有効性が実証されている。ただし第3次ティアマト会戦に措ける自由惑星同盟軍第11艦隊のような、戦闘中の息切れ=攻勢終末点での停止=機動戦闘能力喪失状態とならないように補給・将兵休息を含めた戦闘指揮をし、継戦能力を維持し続ける事が各個撃破戦術の前提となる。
 
=== 艦隊 ===
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カール・ゼッフル[[博士]]によって発明された。アニメ版の作中の人物の台詞では、「[[気体]][[爆薬]]のようなもの」とされる(逆に言えば、気体爆薬そのものではないという事。少なくとも気体爆薬であれば、真空中でも大気中でも同じように使用する事は不可能)。主に屋内戦で[[火器]]が使われることを抑止する目的で使用される。
 
正確な発火温度は不明だが、OVA外伝「奪還者」で兵士の一人が「[[レーザー]]やビーム砲くらいの高温でないと発火しない」と発言している。なお、この場面で使用されたゼッフル粒子は、艦船のエンジン噴射では発火せず、同盟艦の爆発([[核融合炉]]爆発と推定)で発火した(そもそも作中に登場する艦船の推進原理が不明なので、エンジンから噴射されたものが一定以上の熱を持っているかどうかも不明)。また、いくつかのエピソードに登場する[[白兵戦]]での武器同士の接触による火花程度で引火したシーンは存在しない。
 
[[銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国#アントン・ヒルマー・フォン・シャフト|シャフト]]技術[[大将]]及び帝国の技術陣は、ゼッフル粒子中に誘引させる[[ナノマシン]]を混ぜ、そのナノマシンを誘導することにより任意の場所に移動させることに成功した。これはその特性から「指向性ゼッフル粒子」と呼ばれ、艦隊及び部隊の航跡/進路に拘束されず、自由に粒子を展開させることが可能となった。原作小説/OVA版ともに、帝国での公式見解では「実戦での初使用は[[銀河英雄伝説の戦役#アムリッツァ星域会戦|アムリッツァ星域会戦]]」とされているが、OVA版ではそれ以前に「[[銀河英雄伝説の戦役#カストロプ動乱|カストロプ動乱]]」、外伝「奪還者」で使用されている。
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銀河帝国で使われている通貨単位。旧帝国での公式通貨だったが、ローエングラム王朝成立後も引き続き使用された模様。なお、[[マルク (通貨)|マルク]]はユーロ導入まで伝統的にドイツで使用されていた通貨単位の名称であり(他の国でも同名の通貨単位が使用されたことがあった)、特に、帝国マルクと訳すことができる[[ライヒスマルク]]は1924年から1948年まで、東西分裂前のドイツで使用されていた。
 
作中での描写には、帝国元帥の特権として年額250万帝国マルクにのぼる終身年金が存在。[[銀河英雄伝説の戦役#リップシュタット戦役|リップシュタット戦役]]終了間際の[[銀河英雄伝説#ガイエスブルク要塞|ガイエスブルク要塞]]で2,840帝国マルクを給料係が[[軍曹]]の階級の[[下士官]]に給料(月給と推定)として支払っている。司法省の下級官吏として奉職しているジークフリード・キルヒアイスの父親の年収が4万帝国マルク、という記述もある。OVA版ではアンネローゼを後宮へ納めたラインハルトの父が見返りを紙幣ではなく袋詰めの硬貨で受け取る描写<ref>[[道原かつみ]]版では、現金ではなく電子マネーと思しきカードが用いられている。</ref>が存在する。
 
=== ディナール ===
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銀河帝国内にて行われる調停方法の一つ。ただし、本来は争いは民事裁判で決着をつけるべきところなのだが、言いがかりをつけ、無理やり決闘を持ち込み、事態を解決させるのが大貴族の常套手段となっている。
 
決闘といっても相手を殺すまでやるのではなく、戦闘力がなくなった時点で決着がつく。相手を殺す、もしくは重傷を負わせた場合は勝っても醜い勝ち方として批判のそしりは免れない(もっとも、殺してしまった場合は罪に問われない)。また、代理人に決闘をさせるのがほとんどであり(つまり、貴族自身が手を汚すことは無い)、決闘の代理人を職業としている人もいる。
 
決闘においては以下のルールが存在する。
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* 立会人の下、まずは火薬銃で決着をつける。それでつかない場合は剣、それでも決着がつかない場合は素手で決着をつける。また、決闘を申し込まれた側がどの武器で決着をつけるか選択が出来る。
* 銃での決闘の場合、単発の銃を2丁持ち、決闘者同士が背中合わせになり、お互い1歩ずつ前進し、10歩歩いた時点で振り向いて相手に1発目を発砲する。2発目については特に決まっていない。立会人が判定を行うが相手の銃を打ち落とす、腕に命中するなど戦闘力(戦意)を無くすと勝ちとなる。
* 判定が不服の場合(つまり戦闘力を残しているにもかかわらず負けを宣告された場合)、別の手段での再決闘を申し込むことが出来、相手はそれを拒否できない。もっとも、ほとんどの場合、そこまで至らない。
 
以上のように、決闘はゲーム的、ショー的な要素が強い。また、観客はどちらが勝つか、賭けを行っている。
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物語世界における[[公用語]]。作中の設定としては、銀河帝国と自由惑星同盟では、違う言葉が公用語として用いられていることになっている。
 
小説およびアニメ上は、当然ながら日本語版では双方とも日本語でセリフを記述・発音している。しかしながら小説では、帝国・同盟の公用語の原発音と思われる[[ルビ]]が振られる事がある。一例として「撃て」という言葉に対して、同盟軍人が発した場合には「ファイヤー」、帝国軍人が発した場合には「フォイエル」とルビが振られている。それらの事例から帝国公用語はドイツ語、同盟公用語は英語、ないしそれを元にした言語と推測できる。またアニメにおいては画面の中に見える文字列において、同盟公用語では[[英語]]<ref>OVA版外伝「螺旋迷宮」第1話において、英語であれば「IMPOSSIBLE」となるところが「INPOSSIVLE」と表記されたりもしている。</ref>が、帝国公用語においては[[ドイツ語]]が用いられている。また自由惑星同盟の国歌は原作では日本語で記述されたが、アニメでは英語の歌詞で歌われた。
 
帝国軍・同盟軍とも士官教育で敵国の言葉を教わっており、通訳なしで会話ができる。原作では、ワルター・フォン・シェーンコップが帝国軍人に対し同盟の言葉で発音したという描写がある。他にユリアンがラインハルトと帝国語で会話していたとする記述がある。ユリアンが帝国軍との捕虜交換の際に出会った帝国軍捕虜と帝国語で会話した際、それほど差のある言葉では無いという述懐がある。ラインハルトとヤンの会話においては、どちらの公用語で会話がなされたのか記述が存在しない。外伝においては、ヤンとケーフェンヒラー大佐との間で、ヤンが下手な帝国公用語で、ケーフェンヒラー大佐がたくみな同盟公用語で会話をしている。
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ただ、ラインハルトは即位するに先立って、姉であるグリューネワルト伯爵夫人アンネローゼに[[大公妃]]の称号を、亡き親友ジークフリード・キルヒアイスに大公の称号の贈与を行っている。
 
みにお、貴族の名称は領地名と名字が同一なもの、イギリスや中国のように領地名と名字が一致しないケースがあるが、ゴールデンバウム王朝では前者なようである。
 
==== 帝国騎士 ====
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=== 主戦論 ===
国際問題及びそれに準ずる政治的問題の解決方法に戦争/武力制圧を優先する考え方。これを主張する人が「'''主戦論者'''」と呼ばれる。本作品の場合は、帝国と同盟が戦争状態にあることによって利益を得ることが出来る軍需産業と、それに後押しされた形で会戦/戦闘継続を主張する政治家/軍人を指すことが多いが、「戦いをたしなむ」と評された[[ラインハルト・フォン・ローエングラム|ラインハルト]]や一部軍人のように、発想の段階でまず戦う事を考える人物も主戦論者と呼ばれる場合がある。またフェザーンが、国家政策として帝国/同盟との[[勢力均衡|勢力の均衡]]を取る為に戦争を必要としている事も、これに相当すると考える場合がある。
 
=== 人工器官 ===
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なお、劇中では他の球技として[[サッカー]](外伝「朝の夢、夜の歌」)と[[バスケットボール]](アニメ版の外伝「螺旋迷宮」第8話)と[[野球]](アニメ版の外伝「螺旋迷宮」第8話・劇中の描写はキャッチボールのみ)が行われているのが見られる。
 
===ホースマニア===
家族等で行われる[[テーブルゲーム]]の一種。馬を模した2個のフィギュアを不透明なカップに入れ、それを伏せた状態でマットの上に置く。中の馬の状態によって点数が決まるというもの。
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=== 変異性劇症膠原病 ===
「へんいせいげきしょうこうげんびょう」または「ヴァリアビリテートウ・フルミナント・コラーゲネ・クランクハイト」。皇帝ラインハルト・フォン・ローエングラムの死因となった病気の名前。[[膠原病]]とされているが、ラインハルトが発症した時点では原因不明の奇病であり、その名称もあくまで仮称とされている。症状は高熱、臓器の炎症及び出血、造血機能の低下、それに伴う貧血、痛み、体力の消耗、意識の混濁。後世「'''皇帝病'''(カイザーリッヒ・クランクハイト)」とも呼ばれた。徳間ノベルズ版においては、「ヴァリアビリテートウ・フルミナント・コ'''ネ'''ーゲネ・クランクハイト」とルビが打たれている版がある(68刷で確認
 
=== 410年産ワイン ===
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=== ワルキューレは汝の勇気を愛せり ===
帝国軍軍楽曲。新旧の別無く帝国の式典あるいは何らかの儀式で演奏される。曲想は「[[調|長調]]」だが、[[#自由の旗、自由の民|同盟の曲]]に比べるとメロディーもリズムもやや重く、[[リヒャルト・ワーグナー]]を連想させるような伝統や格式あるいは壮麗さを有している。実際に作曲/編曲したのは風戸慎介。
 
=== ハドリアンビール ===