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Dy0524 (会話 | 投稿記録)
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作者の前作『[[NERVOUS BREAKDOWN]]』の姉妹編とも言うべき位置付けになっており、中盤から前作のキャラクターがゲストで登場し、その一部が準レギュラー化しているのが特徴。特に主人公だった安堂一意が風太郎たちの最大の強敵として登場する。なーばす本編が三輪の夢オチという最終回だったことから、その後の彼らを明確に描いた作品。
 
作者によれば、本作品は「'''ないちる'''」と略してほしいとのこと。作者曰く、由里や仁右衛門といった重要人物が初期設定にないなど正に見切り発車で、しかも中盤以降は安堂ら前作の人物が暴れまわる状況だったことから「早く終わって良かった」とのこと<ref>ノーラコミック2巻巻末</ref>
 
== あらすじ ==
: 長野の田舎に引っ込んでいた'''田中 風太郎'''が上京してきたことで物語は始まる。彼は天才的なスリであり、裏稼業ではソレと知られた泥棒。ある事件で相棒の裏切りという痛い目に遭った風太郎はカタギに戻っていたが復活を遂げる。かつて稼業を共にしていた[[盗品等関与罪|故売屋]]'''平井 平吉'''の許に転がり込んだ風太郎は平井が表向きの稼業としている[[喫茶店]]'''『night』'''に集まる犯罪者たちを品定めする。体技に秀でた一匹狼の泥棒'''黒沼'''、主に[[美人局]]のコンビである自称'''延乗寺 聖華'''こと'''丸山 広子'''と相棒の通称'''アンデス'''こと元自衛官の'''安田 守'''。そして、下着泥棒にピーピング、そしてハッキングが特技の大学生'''坂田 和也'''。彼らはそれぞれお互いの裏の貌を知っていた。なにも知らないのはアルバイトのウェイトレス'''遠藤 由里'''だけで彼女は風太郎の生活破綻ぶりを見かねて家事も行う。
: 風太郎は黒沼に'''ゴケグモ'''、坂田に'''坂ちゃん'''という愛称をつけて、チームでの大仕事を計画し見事に成功させる。『[[NERVOUS BREAKDOWN]]』に登場した三輪青午に酷似し、彼の叔父に当たる警視庁捜査三課の'''石川 仁右衛門'''警部は風太郎たちを窃盗グループだと睨むが確たる証拠がなく逮捕も出来ない。そうした中、'''岩切'''の紹介で天才的な頭脳を持つ名探偵'''安堂一意'''が風太郎たちの最大の強敵として登場するのだった
 
== 登場人物 ==
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: 喫茶店「night」の店主。通称「'''マスター'''」。オールバックに眼鏡と口髭の中年男性。住居兼店舗の2階に住んでいる。
: 専門は[[盗品等関与罪|故買屋]]。常連客の面々が入手した盗品を、闇市場でさばく役割を持っており、顧客からの注文も受けている模様。価値が高く市場でさばきやすい物品については、店内に張り出した美術品展覧会のポスターで、メンバーにそれとなくアピールしている(もっとも別件で忙しくなり、手をつけられないまま放置される案件もしばしばある)。
: 偽造屋をしていた風の祖父(「'''本所の爺'''」などと呼ばれている)と仕事上の付き合いがあり、その縁で駆け出し時代の風太郎を離れに居候させていた。店の地下には盗品を一時保管する倉庫があり、美術品愛好家であるマスターは、しばしばそこでお宝を愛でている。なお、店内と地下倉庫をつなぐドアは、風太郎の祖父の手による[[寄木細工|組木細工]]の隠し扉になっており、148もの工程を経て開閉する仕組みになっている(マスターは手順を覚えるのに2カ月もかかり、今でも開閉に30分はかかるとのこと。みにお、風太郎は5分で開閉できる)。
: 由里の父親である遠藤浩一とは小中高をともに過ごした親友。貴金属専門の泥棒と故売屋という関係でその後も親交を持っていたが、16年前の事件で親友と死別した。
; 遠藤 由里(えんどう ゆり)
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; 高丸 美楽(たかまる みら)
: 第8話「寂しい踊り子」に登場した殺人事件の関係者。被害者である資産家の娘。[[小田原]]在住。偽名を使い144人もの相手と援助交際をしていた。
: 1億円超の人形像の窃盗、援助交際をネタに2千万円の恐喝、時価2000万円の壷による殴打殺人、狂言の依頼など、複雑に絡み合った事件の中心人物。その一件で渦中にあった黒沼に好意を寄せ、その後もアプローチを続けることにより、ついに婚約するに至る。
; 石川 仁右衛門(いしかわ にえもん)
: [[警視庁]][[刑事部|捜査三課]]の[[警部補]]。通称「'''五右衛門'''(ごえもん)'''警部'''」。
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: 第8話より登場。「田沼兵九郎探偵事務所」に所属する私立探偵。岩切に頼まれて、風太郎たちの関わる事件の解明に協力する。
: ほんのわずかな情報から真相にたどり着く抜群の知能で、一味と何度となく張り合った。特に、風太郎を知恵比べのライバルとして認識していたが、最終話で自分は殺人事件が向いており、泥棒相手は「畑が違う」と傍観の姿勢を示した。
: もともとは『NERVOUS BREAKDOWN』の主役の1人。頭の冴えと虚弱体質は健在の様子。みに、もう1人の主役であるはずの三輪青午は、叔父である仁右衛門警部の人物評をフキダシ外で語っただけの[[モブキャラクター|モブ]]扱いだった(同作品のメインキャラである稲葉美矢も同様にモブ扱いで登場。ともに第9話に登場している)。
; 安堂 京子(あんどう きょうこ)
: 第11話より登場。「田沼兵九郎探偵事務所」に所属する私立探偵。安堂一意の妻で、旧姓は田沼(事務所の創設者である田沼兵九郎の娘)。