「プスセンネス1世」の版間の差分

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埋葬当時の状態を留めた王墓としては、[[ツタンカーメン]]王墓(KV62)に次ぐ史上2例目の発見だった。しかしKV62は過去に2度盗掘された形跡があるため、一度も封印を解かれず無傷のままで残された墓としてはプスセンネス1世のものが史上唯一のものとなる<ref name=クレイトン1998p232>クレイトン 1998, p.232</ref>。
 
[[湿地帯]]というタニスの地理的条件のため、木製品の多くは腐敗して崩れ、王の[[ミイラ]]も著しく損傷していたが、ミイラに被せられていた黄金のマスクは無傷で残されていた。マスクは金の板を打ち出して作られ、眉やアイラインは[[ラピスラズリ]]、目はガラス細工で作られていた<ref>Lorna Oakes, ''Pyramids, Temples and Tombs of Ancient Egypt'', Hermes House, 2003. p.216</ref>
品質や技術はツタンカーメンのマスクより劣るものの、プスセンネス1世のマスクは「タニスの至宝の一つ」とされ、現在[[カイロ博物館]]の第2室に収容されている<ref>Alessandro Bongioanni & Maria Croce (ed.), The Treasures of Ancient Egypt: From the Egyptian Museum in Cairo, Universe Publishing, a division of Ruzzoli Publications Inc., 2003. p.422</ref>。
ミイラの指やつま先には指サックが被せられ、足には金の[[サンダル]]が履かされていた。指サックには爪が象られており、これは現在までに見つかった中で最も精巧なものである。また、各々の指にはラピスラズリやその他の貴石を嵌め込んだ金の[[指輪]]をしていた<ref name=Brier></ref>。