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鉱物と[[岩石]]はよく混同されてしまうが別物である。岩石は、鉱物または岩石破片の集合体であり、化学的に均質なものではない。鉱物は、[[化学]]的にほぼ均質で、[[原子]]・[[イオン]]レベルで3次元的な秩序配列([[結晶構造]])を持つ。
 
具体的には、[[墓石]]などに使われる[[花崗岩]](御影石)は岩石であるが、[[花崗岩]]は[[石英]]、[[長石]]、[[雲母]]などの鉱物の集合からなっている。また、単一の鉱物からなっていても、複数の結晶が集合していて、単一の結晶ではない場合、1種類の鉱物からなる岩石ということになる。たとえば、[[結晶質石灰岩]](大理石)は[[方解石]]の結晶により構成されるが、単一の結晶ではなく複数の方解石結晶の集合体なので、岩石である。
 
この両者の関係は、よく「生物体」と「細胞」の関係にたとえられる。生物体を「岩石」とすると、それは様々な種類の細胞「鉱物」で構成されている、といった具合である。細胞の一つ一つは鉱物であるが、それが多く集まり固結していると岩石と呼ばれるようになる。