「気管挿管」の版間の差分

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* 気管支痙攣
:気管支平滑筋(不随意筋)の[[攣縮]]で、[[筋弛緩剤|筋弛緩薬]]を投与しても改善しない。[[気管支喘息]]の既往のある患者だけでなく、[[気管内チューブ]]や気道異物が原因となって起こるとされている。
* [[悪性高熱症]]
 
:[[骨格筋]]細胞内のCaイオン上昇による筋収縮の異常亢進とそれに伴う発熱が原因病態とされている。[[スキサメトニウム]]を使った場合に多く報告されている。かつては死亡率が80%を超えていたが、[[ダントロレン]]の使用により15%程度まで低下している。家族内発生がみられるため、術前の問診が大切である。近年ではスキサメトニウムの使用が激減したために本症の報告も激減した
* バッキング
:気管挿管中の咳のことで、気道反射の亢進と考えられている。多くの場合、浅麻酔が原因である。バッキングに引き続いて気管支痙攣や喉頭痙攣に移行することもあるため注意が必要である。気管内チューブが[[下気道|気管分岐部]]に接触している場合は、チューブの位置を変更する必要がある。挿管前の気道の表面麻酔が予防措置として有効である。