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[[画像:35mm Film on Platters.jpg|thumb|260px|ノンリワインド装置<BR>銀色の円盤がプラッタ。写真では一番上のプラッタから映写機へフィルムが送られ、一番下のプラッタで巻き取られている]]
フィルムを巻き取っておき、順次映写機へと送り出す装置。大きくわけて、フィルムを巻き取ったリールを映写機にセットする全自動型と、ノンリワインドという装置にフィルムを巻き取る2つの方式がある。ノンリワインド装置には[[プラッタ]]と呼ばれる円盤があり、その上にフィルムを横倒しにして巻き取る。プラッタは複数あるため作品を複数乗せることができ、1つの映写機で異なる作品を上映することが容易である。また、劇場と映写室の構成によっては、インターロックと呼ばれる機能を使用して、複数の映写機に1つのフィルムをセットし、同じ作品を開始時刻をずらして同時に上映することも可能となっている。
 
=== ポータブル映写機 ===
[[公民館]]や学校の[[体育館]]、[[ショッピングセンター]]のホール、また一般家庭の室内、といった簡易会場で映画を上映するため、映写機と光源、トーキー対応映写機ではスピーカー駆動用のオーディオ[[アンプ]]を、一体化したポータブル映写機が存在した。16ミリ、8ミリのものがあった。
 
光源は劇場用のものより低出力で、16ミリでは当初劇場用と同様のキセノンランプ(流行当時は「クセノン」と言われた)が使われた。8ミリでは家庭用が主体のため、取扱の簡便な[[ハロゲン]]ランプが使われ、後に16ミリ用もハロゲンランプが主流となった。と言っても容積の割に高発熱であることには変わらず、冷却ファンが取り付けられているのが普通である。
 
やがて[[液晶プロジェクター]]と家庭用[[ビデオテープレコーダー]]、さらに[[DVD]]などのデジタルメディアに取って代わられ、1990年代に入るとポータブル映写機は急速に姿を消していった。
 
後に[[大人の科学.net]]がトイ感覚の8ミリ映写機を発売するが、現在の技術では8ミリ映写機程度の光源であれば高輝度LEDで代替可能で、大電力を必要としないことから、[[アルカリマンガン乾電池|乾電池]]で動作可能になっていた。
 
==関連項目==