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全身に100の目を持ち、しかもそれらの目は交代で眠るため、アルゴス自身は常に目覚めている(別の伝承では、背中に第三の目があるとも、後頭部に二つ目があるとも言われる)。つまり、アルゴスには時間的にも空間的にも死角が無い。
 
神々の命を受け、上半身は人間の女で腰から下は[[]]の形をしていた怪物[[エキドナ]]や[[アルカディア]]地方を荒した雄牛の怪物を退治するなど、多くの手柄をあげた。
 
[[ファイル: Schnorr von Carolsfeld - Argos wird von Hermes eingeschläfert und getötet.jpg|thumb|right|260px|ヘルメースがアルゴスを眠らせたシーン. [[ドイツ]]画家:[[:de:Julius Schnorr von Carolsfeld|Julius Schnorr von Carolsfeld]]]]
[[ゼウス]]の正妻[[ヘーラー]]の命令で、ゼウスの愛人で牝牛に変身した[[イーオー]]の見張りをしていたとき、イーオーを愛するゼウスの命令を受けてイーオーを取り戻しに来た[[ヘルメース]]により殺された。この際、ヘルメースは[[]][[]]の音を聞かせてアルゴスの目をすべて眠らせて剣で首を刎ねたとも、遠くから石を当てて殺したともいう。あるいは、ヘルメースには殺されなかったが、イーオーを逃がされた責でヘーラーに処刑されたともいう。
 
ヘーラーはアルゴスの死後、彼を悼んで(あるいは罰の一環として)その目を取って自身の飼っている[[クジャク]]の尾羽根に飾った。それ以来、クジャクは尾羽根に百の目を持つという。クジャクの話にはもう1つ説があり、それによれば、ゼウスがヘーラーの機嫌を直させるために送った鳥がクジャクだという。どちらにしても、クジャクの尾羽根にある百の目はアルゴスの目であるという説がある。