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伝説によれば、伊尹の母は大洪水に巻き込まれ桑の大木と化し、その幹から伊尹が生まれたという。そこから伊尹は洪水神であると見る説が存在する。
 
成人後は料理人として或る貴族有莘氏に仕え、主人[[有シン|有莘氏の娘]]が商の君主・子履 (し・り、後の[[天乙]]) に嫁ぐ際に、その付き人として子履に仕える。そこでその才能を子履に認められ、商の国政に参与し重きを成した。
 
商が夏を滅ぼす際にも活躍し ({{仮リンク|鳴条の戦い|zh|鸣条之战}}) 、商(殷)の成立に大きな役割を果たし、伊尹は'''阿衡''' (あこう)として天乙を補佐し、数百年続く商の基礎を固めた。