「一ノ矢八坂神社」の版間の差分

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「間」は長さの単位ではなく柱間の数を表す。一辺5.45mの建物の面積が15坪では計算が合わない。
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; 八坂神社本殿
: 時の藩主・堀通周が延宝4年4月(グレゴリオ暦:1676年5月)に造営したものとされる{{sfn|佐野|1980|p=41}}。ただし神社に残る棟札は宝永8年(1711年)のものであり、彫刻の様式から実際には宝永8年の建立であると推定されている{{sfn|大穂町史編纂委員会 編|1989|p=173}}。華麗な彫刻を特徴とし{{sfn|山崎|2002|p=185}}、一間社[[流造]]としては縁下の部と縁上の部が別個に作られたところが珍しい<ref name="i">{{cite web|url=http://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/bunkazai/ken/kenzou/1-9/1-9.html|title=八坂神社本殿|publisher=茨城県教育委員会|accessdate=2018-06-14}}</ref>。間口・奥行ともに7尺(≒2.12m){{sfn|大穂町史編纂委員会 編|1989|p=172}}、面積は1坪(≒3.3m<sup>2</sup>)ほどである{{sfn|滝田・桑畑|1994|p=6}}。前面に[[拝殿]]と[[幣殿]]があり、本殿は[[覆堂|覆屋]]の中にある<ref name="i"/>。なお、拝殿と覆屋はつくば市指定文化財である<ref name="t">{{cite web|url=http://www.city.tsukuba.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/001/638/siteibunkazaiitiran.pdf|title=つくば市の指定文化財一覧|publisher=つくば市教育局文化財課|accessdate=2018-06-17}}</ref>。[[1959年]](昭和34年)[[5月22日]]指定の茨城県指定文化財(建築物)<ref name="i"/>。
; 瑞花雙鳥八稜鏡(ずいかそうちょうはちりょうきょう)
: <!--「ずいかそうちょうはちりょうきょう」と読む{{sfn|今瀬|1981|p=54}}。-->径10[[センチメートル|cm]]の[[白銅]]の[[鏡]]で{{sfn|阿久津|1981|p=54}}、社宝であとされている{{sfn|人文社観光と旅編集部 編|1985|p=151}}。鏡背文様は、内区は中央に花文鈕座(かもんちゅうざ)配し[[鳳凰]]と瑞花を上下に並べ、外区は[[唐草模様|唐草文]]と[[胡蝶]]を配する{{sfn|阿久津|1981|p=54}}。[[永禄]]年間([[1558年]] - [[1570年]])に[[小田氏治]]が献納したものとされる{{sfn|「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編|1983|pp=622-623}}。[[1965年]](昭和40年)[[2月24日]]指定の茨城県指定文化財(工芸品){{sfn|大穂町史編纂委員会 編|1989|p=172}}<ref>{{cite web|url=http://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/bunkazai/ken/kougei/4-66/4-66.html|title=瑞花雙鳥八稜鏡|publisher=[[茨城県教育委員会]]|accessdate=2018-06-14}}</ref>。
; 一ノ矢の大ケヤキ
: 神社南側の鳥居の脇にある[[ケヤキ]]の大木{{sfn|山崎|2002|p=183}}。[[1958年]](昭和33年)[[3月12日]]に茨城県指定天然記念物となったが{{sfn|山崎|2002|p=183}}、[[1995年]](平成7年)[[平成7年台風第12号|9月の台風]]で幹の上部が折れ{{sfn|山崎|2002|p=183}}、[[2001年]](平成13年)[[1月25日]]付けで天然記念物指定を解除された<ref name="ib">{{cite web|url=http://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/ringyose/seikkyoju/tsukuba.html|title=つくば市|work=いばらきの名木・巨樹|date=2017-10-31|publisher=茨城県農林水産部林業技術センター|accessdate=2018-06-14}}</ref>。折れる前の樹高は約30mあり、折れた幹や枝の搬出作業には[[レッカー車]]が出動するほどであった{{sfn|山崎|2002|p=184}}。木は枯損し<ref name="ib"/>、台風で折れた後も「ご[[神木]]」として保護されていた{{sfn|山崎|2002|p=185}}が、[[2012年]](平成24年)5月の豪雨で完全に倒壊し、失われた<ref>{{cite web|url=http://99342095.at.webry.info/201205/article_4.html|title=つくば市一ノ矢神社の大ケヤキ 倒壊|date=2012-05-05|accessdate=2018-06-17|work=Rの世界図}}</ref>。
; 八坂神社拝殿
: 宝永8年(1711年)に建立されたもので{{sfn|滝田・桑畑|1994|p=6}}{{sfn|つくば市教育委員会 編|2009|p=28}}、鋼板葺きの[[入母屋造]]である{{sfn|つくば市教育委員会 編|2009|p=28}}。面積は15坪(≒49.6m<sup>2</sup>){{sfn|滝田・桑畑|1994|p=6}}、桁行・梁行ともに3間(≒5.45m){{sfn|つくば市教育委員会 編|2009|p=28}}。幣殿と一体化しており、江戸時代中期の建築・彫刻様式を呈する{{sfn|つくば市教育委員会 編|2009|p=28}}。[[1984年]](昭和59年)[[9月1日]]指定のつくば市指定文化財<ref name="t"/>。
; 八坂神社覆屋
: [[慶応]]3年([[1867年]])に建立されたもので、鋼板葺きの入母屋造である{{sfn|つくば市教育委員会 編|2009|p=28}}。名前の通り、本殿を保護するために建築されたもので、江戸時代末期の建築・彫刻様式を呈する{{sfn|つくば市教育委員会 編|2009|p=28}}。[[1984年]](昭和59年)[[9月1日]]指定のつくば市指定文化財<ref name="t"/>。
; 八坂神社境内古墳群
: 神社の境内とその周辺にあった[[古墳]]群であるが、残されているのは境内の[[円墳]]2基のみである{{sfn|大穂町史編纂委員会 編|1989|p=272}}。うち1基の頂上には[[石棺]]の板材を寄せ集めて箱状に組み、中に石仏を安置したものが置かれている{{sfn|大穂町史編纂委員会 編|1989|p=272}}。文化財指定は特に受けていない{{sfn|大穂町史編纂委員会 編|1989|p=272}}。
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ファイル:Honden of Ichinoya Yasaka Shrine 05.jpg|本殿<br /><small>伝・延宝4年(1676年)建立{{sfn|佐野|1980|p=41}}</small>