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| 界 = [[動物界]] [[w:Animal|Animalia]]
| 上門 = [[脱皮動物上門]] [[w:Ecdysozoa|Ecdysozoa]]
| 上門階級なし = [[汎節足動物]] [[w:Panarthropoda|Panarthropoda]]<br>[[葉足動物]] "[[w:Lobopodia|Lobopodia]]"
| 門 = [[節足動物門]] [[w:Arthropoda|Arthropoda]]<ref>分岐学的には真節足動物（Euarthropoda）のステムグループとされる。</ref><ref name=nhm"Pambdelurion"/>
| 綱 = †[[恐蟹綱]] [[:w:Dinocaridida|Dinocaridida]]
| 属 = †'''パンブデルリオン属''' '''''[[w:Pambdelurion|Pambdelurion]]'''''<br>Budd 1997
| 目 = †[[放射歯目]] [[w:Radiodonta|Radiodonta]]
| 属学名 = †パンブデルリオン属 ''Pambdelurion whittingtoni''<br>Budd 1997
| 種 = †'''パンブデルリオン''' ''P. whittingtoni''
| 学名 = ''Pambdelurion whittingtoni''
}}
 
'''パンブデルリオン''' ('''''[[w:Pambdelurion whittingtoni|Pambdelurion whittingtoni]]''''') は[[カンブリア紀]]、[[グリーンランド]]の[[シリウスパセット]][[化石産地]]にて発見された[[カンブリア紀]]の古生物である。解剖学的特徴から近縁の[[ケリグマケラ]]と共に、[[アノマロカリス類]]と非常に近縁であることが示される。
 
==形態==
パンブデルリオンは[[アノマロカリス類]]と同様に、頭部は1対の大きな触手を備え、そこには柔軟な毛髪状の突起の列を各節に同じように持つ。ただし、頭部に[[目]]らしき構造が見当たらない。ケリグマケラとは異なり、パンブデルリオンの口は比較的大きく、[[アノマロカリス類]]のように、円状に並ぶ歯をもつ。かつて、この部分は[[鰓曳動物]]の口と思われた<ref name=nhm>[http://www.nhm.ac.uk/discover/news/2016/september/arthropod-ancestor-mouth.html Arthropod ancestor had the mouth of a penis worm]</ref>。体側に11対の鰭と[[葉足動物]]（[[w:Lobopodia|Lobopodia]]）の様な脚を持つ。尾端には角や鉤は見られない<ref>[http://www.trilobites.info/species4.html The Anomalocaris Homepage | Species Accounts IV - Kerygmachela kierkegaardi & Pambdelurion whittingtoni]</ref>。
全長約20㎝。同じく[[シリウス・パセット動物群]]である[[ケリグマケラ]]のように、全身は柔軟で、頭部には大きな触手と、胴体には11対の鰭と葉足を具えた動物である。
 
頭部には[[目]]らしき構造が見当たらず、1対の大きな触手（前方付属肢）がある。触手は筋に細分され、[[アノマロカリス類]]のように[[関節肢]]化していない。内側には数本の長い突起があり、左右嚙み合わせるような構造になっている。
パンブデルリオンは[[遊泳性]]の動物と思われる。大きな触手にある櫛状の棘の列は[[プランクトン食性]]であることを物語る。
触手の間、いわゆる頭部前方の突出部には3対の突起がある。大きな口は[[アノマロカリス類]]のように、円状に並んだ歯に囲まれ、頭部の腹側に向かっている<ref name="Pambdelurion">
[https://www.researchgate.net/publication/309090813_The_mouth_apparatus_of_the_Cambrian_gilled_lobopodian_Pambdelurion_whittingtoni?enrichId=rgreq-3d7f91e6fea926acba602217aa1f0b26-XXX&enrichSource=Y292ZXJQYWdlOzMwOTA5MDgxMztBUzo2MTgwNDAwNjQ0OTU2MTdAMTUyNDM2MzY0MjgwNw%3D%3D&el=1_x_3&_esc=publicationCoverPdf The mouth apparatus of the Cambrian gilled lobopodian Pambdelurion whittingtoni]</ref>。
 
胴体の背側は筋に細分され、両側に沿って走る11対の鰭と[[葉足動物]]の様な脚（葉足）を持つ。尾端には特殊化した附属体を持たない。[[ケリグマケラ]]と[[アノマロカリス類]]のように、消化道には体節に応じた数対の消化腺が並んでいる<ref name=Vannier/>。
 
==生態==
パンブデルリオンは[[遊泳性]]の動物と思われる。旧復元に従うと、大きな触手にある櫛状の棘の列は[[濾過摂食]]者であることを示唆する<ref>[http://www.trilobites.info/species4.html The Anomalocaris Homepage | Species Accounts IV - Kerygmachela kierkegaardi & Pambdelurion whittingtoni]</ref>が、口と触手の構造を書き換えた新たな知見により、捕食者と見なされる向きがある<ref name=Vannier>[https://www.nature.com/articles/ncomms4641 Sophisticated digestive systems in early arthropods]</ref>。
<gallery>
File:Pambdelurion fossil.tif|パンブデルリオンの化石、筋を持った胴体、触手と葉足を示す
File:Pambdelurion Fossil.jpg|鰭が保存された化石
File:Kerygmachela kierkegaardi.JPG|旧復元による[[ケリグマケラ]]（中心、赤）とパンブデルリオン（右上と右下、黄）
</gallery>
== 参考文献 ==
<references />
 
==関連項目==
*[[葉足動物]]
*[[恐蟹綱]]
*[[ケリグマケラ]]
*[[アノマロカリス類]]
*[[Category:シリウス・パセット動物群]]▼
 
{{DEFAULTSORT:はんふてるりおん}}
▲[[Category:シリウスパセット動物群]]
[[Category:カンブリア紀の生物]]
[[Category:カンブリア紀の節足動物]]
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