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=== アレルギーの予後 ===
茶のしずく石鹸アレルギーについては治癒する症例が多く出ており、6年で約半数が略治している<ref>[https://research-er.jp/projects/view/145899 生命予後に関わる重篤な食物アレルギーの実態調査・新規治療法の開発および治療指針の策定] - 日本の研究.com</ref>。また、一部の治りにくい患者についても、2014年8月から開始された治療研究<ref>[http://www.rcplrd.org/clinical_research 臨床試験「加水分解コムギアレルギーの抗IgE抗体療法」] - NPO法人 生活習慣病予防センター</ref>により、喘息治療薬{{仮リンク|オマリズマブ|en|Omalizumab}}(商標:ゾレアの投与により症状の改善効果が得られることが判っており、実際に治験でゾレア投与を受けた茶のしずく石鹸アレルギー患者は制限なく小麦を摂取できるようになっている。この治験の成果を受け、[[島根大学病院]]茶のしずく石鹸アレルギー患者に対するゾレア治療が開始予定であり、その治療費の全額が基金から支払われることになっている<ref>[http://www.rcplrd.org/263 島根大学病院で、茶のしずく石鹸による加水分解コムギアレルギー治癒遷延例に対する抗IgE抗体(ゾレア)治療を開始しました] - NPO法人 生活習慣病予防センター</ref>。
 
=== 訴訟の状況 ===
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和解条件については、どの地裁でも大差ないようである。例えば、2015年12月14日に、初めて全原告との和解が成立した[[熊本地方裁判所|熊本地裁]]では、原告一人当たりの和解金は約150万円で、謝罪や被告らの法的責任は盛り込まれなかった。
 
2015年3月に最も早く一部の原告との和解が成立した[[鹿児島地方裁判所|鹿児島地裁]](その後、2016年12月までに全原告が和解)では、原告一人当たりの和解金は約171万円。大規模な弁護団であった[[東京地方裁判所|東京地裁]]でも既に118名の原告と和解が成立しており、一人当たりの和解金は約150万円と報じられている。原告各人の和解金額は、被害の程度により、高低があるとの情報である。この事件についての裁判所の対応は、全国的にほぼ固まったと言えよう。<br>
ただし一部の原告は裁判を継続しており、2018年6月22日に東京地裁の23人による3億500万円の損害賠償請求に対して約3440万円の損害賠償の支払いを命じる判決が出たが、片山化学工業研究所の責任は認めなかった<ref>[https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180622-00000130-jij-soci 旧「茶のしずく」で賠償命令=小麦アレルギー、販売元に―東京地裁]、[[時事通信]]、2018年6月22日、同年6月23日閲覧</ref>。
 
なお、原材料メーカーである片山化学工業研究所に対する裁判は、原告による取り下げ、または、放棄により終了している場合が殆どとのことである。