「聖路加国際病院」の版間の差分

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新病院に移転すると共に、薬品・物品の搬送は、それまでの看護師・薬剤師に代わって、専門の係員によって行われることになった(SPDシステム)。[[電子カルテ]]の導入も積極的に行われ、[[2003年]]導入の第三次システムではほぼペーパーレス化が実現された。
 
また、新病院は[[大規模災害]]など大量の被災者発生の際には、機能を臨時拡張して医療処置を遂行できるよう設計されている。具体的には、施設内のあらゆる壁面に酸素供給口が設けられており、[[チャペル]]([[礼拝堂]])・[[ロビー]]・[[ホール]]・[[廊下]]などでの[[救急救命]]医療処置が可能になっているが、これは当時の常務理事である[[日野原重明]]が、スウェーデンの病院に同様の設計があることから提言して実現したものである<ref>聖路加国際病院 救命救急センター『業績集 1997-2007』</ref>日野原がこの設計を取り入れたのは、東京大空襲の経験による<ref>築地地区への直接の空爆は無かったが、隣接する新富町地区の爆撃による爆風でチャペルのステンドグラスが吹き飛ぶのを目の当たりにしたと院内誌で(後べている</ref>。)建設当時は無駄との批判もあったこの機能は、新病院完成から3年後の[[1995年]]に発生した[[地下鉄サリン事件]]の被害者診療時で大いに活用され、他の大病院でも採用されるようになった。
 
新病院では、テレビ局などのドキュメンタリー取材の受け入れも多いが<ref>NHKスペシャル『こども 輝けいのち』ISBN 4-1408-0813-6</ref><ref>[[アンテナ22#2006年]] 「実録 ナースのお仕事・救命センター新人奮闘記」</ref>、病院の施設がテレビドラマや映画の撮影などの[[ロケ]]に提供されることはない。