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[[Image:Gulf-of-Carpentaria-Australia-Otto-Petri-1859-Rotterdam.jpg|thumb|240px|カーペンタリア湾]]
'''カーペンタリア湾'''（カーペンタリアわん、'''Gulf of Carpentaria'''）とは[[オーストラリア]]北方にある[[湾]]。西は[[アーネムランド]](Arnhem Land)、東は[[ヨーク岬半島]]に挟まれており、北側は[[アラフラ海]]に繋がっている。広く浅い湾であり、
== 地理 ==
湾内には、西部に最大の[[グルートアイランド島]]、[[サーエドワードペリュー諸島]]（[[:en:Sir Edward Pellew Group of Islands]]）、南部に[[ウェルズリー諸島]]などの島がみられる。また、[[ミッチェル川]]（[[:en:Mitchell River (Queensland)|Mitchell River]]）、[[ギルバート川]]（[[:en:Gilbert River (Queensland)|Gilbert River]]）、[[フリンダーズ川]]などが流入する。
9月と10月に巨大な帯状の[[雲]]が空を横切る[[モーニング・グローリー (気象現象)|モーニング・グローリー]]（[[w:Morning Glory cloud|Morning Glory cloud]]）という気象現象が起こる。Burketown地域でよく観察できる。▼
湾周辺の気候は、4月から11月までの明瞭な乾季がある[[サバナ気候]]。乾季は、[[オーストラリア大陸]]内陸部の[[高気圧]]に起因する、乾燥した南東～東よりの風に特徴づけられる。12月から3月の雨季には[[サイクロン]]による被害を受けやすく、年間降雨の大部分が集中し、沿岸部に洪水を引き起こす。年に平均して3回のサイクロンの襲来によって、湾内の堆積物が時計回りに攪拌されていると考えられている<ref name="ewcl">{{cite encyclopedia |author=David Hopley |author2=Scott Smithers |page=1255 |editor= Eric C.F. Bird |year=2010 |title=Queensland |encyclopedia=Encyclopedia of World's Coastal Landforms |publisher=Springer |isbn=978-1-4020-8638-0 |id= }}</ref>。
湾岸には[[大分水嶺山脈]]のような、降水の多い地域を狭い範囲に限定する山地が存在しないため、大陸の他の地域とは異なり、湾岸から内陸への降水量の変化は緩やかとなっている。
▲9月と10月には巨大な帯状の[[雲]]が空を横切る[[モーニング・グローリー (気象現象)|モーニング・グローリー]]（[[w:Morning Glory cloud|Morning Glory cloud]]）という気象現象が
湾内の湿地帯には、[[マングローブ]]が繁茂する。[[2017年]]には、広い面積で枯死していることが確認されている<ref>[http://www.afpbb.com/articles/-/3121262 豪マングローブ林、7400ヘクタールが枯死 史上最大規模] AFP（2017年3月14日）2017年3月25日閲覧</ref>。
1万8000年前の[[最終氷期]]の最盛期には、湾は大きく干上がり、中央部に[[湖]]が存在した<ref>Torgersen, T., Hutchinson, M.F., Searle, D.E., Nix, H.A., 1983. General bathymetry of the Gulf of Carpentaria and the Quaternary physiography of Lake Carpentaria. Palaeogeogr., Palaeoclimatol., Palaeoecol. 41, 207-225</ref>。また[[紀元]][[536年]]には小惑星の衝突があったとの仮説が出されている<ref>Richard A. Lovett (3 February 2010). [http://news.nationalgeographic.com/news/2010/02/100203-asteroid-collision-earth-global-cooling/ Giant Meteorites Slammed Earth Around A.D. 500?]. National Geographic News. National Geographic Society. Retrieved 3 March 2013.</ref>。
==歴史==
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