「鉄鳴きの麒麟児」の版間の差分

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: カブキングの副店長。他店のメンバーで先輩後輩の関係だったウータンが、独立してカブキングを立ち上げる時に一緒に付いて来た。カブキングのオープニングスタッフ。カモ客を狙って打っていると猿田から評されている。
; 猿田渡(さるた わたる)
: カブキングのチーフ。24歳。一番強い奴を一番近くで見たいということで、歌舞伎町の入り口にあるカブキングに3年前にメンバーとして入社した。当時は金髪で、入社する条件として散髪するようにとウータンから金を渡されている。それまではフリーで色々な雀荘に行っており、同じくフリーの客だった湯鳥と知り合いになった。メンバーとして打ち続ける内に、入社時の志を忘れてしまっていたが、カブキング最強決定戦中にウータンから叱咤激励されて、当時の気持ちを思い出す。カブキングを休んで新宿東風戦最強決定ペナントレースに参加したが、初戦からラスを引くなどランキング上位には遠い成績だった
; リズ
: カブキングのメンバー。ID名はシマリス4。七段。比良からはアイドル系と評されている。鈴司の麻雀を見るのを楽しみにしており、鈴司がカブキングに夜に来るようになってからは残業してまで対局を見学していた。
; 天須鉄男(てんす てつお)
: 無一文で広島から上京して来た青年。8歳まで笑ったことが無かったような壮絶な環境で育って来たが、結に出会ったことで麻雀に出会う。ウータンからの入社試験で、鈴司が一番強いとすぐに見抜いたことで、ウータンに認められ、カブキングの店員となる。二代目魔人と一緒にいると思われる結を探している。カブキング最強決定戦に参入し、勝てば浮き分の金を貰い、負ければ無一文で出て行くという条件を付ける。ウータンは麻雀の天才と評している。
: カブキングのメンバーとしては1ヶ月も働かないうちに退社し、鈴司と同じように代打ちになって二代目魔人に辿り着くため、歌舞伎町の雀荘で連日打っている。しかし身なりや紹介が無かったことで、電紋亭からは叩き出されてしまっている。新宿東風戦最強決定ペナントレースに参加し、[[国士無双 (麻雀)|国士無双]]、[[大三元]]、[[緑一色]]をアガっている描写がある。
; 鳩村(はとむら)
: 通称ハトじい。40年間雀ゴロとして生活している。ウータンがメンバーとして勤めていた店に通っていたが、ウータン独立時にカブキングに移り、それ以来7年間毎日19時に店に来ている。カブキング最強の蛇として君臨していたが、鈴司に負け続けたことでついに店に来なくなった。鉄男からは、鈴鳴よりも弱いと評されていた。
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=== リンドンリンドン ===
; 木根航平(きね こうへい)
: リンドンリンドンのオーナー兼店長。東北出身で熱帯に憧れており、店内を観葉植物だらけにしている。鈴司、フィル、稲作といった強者からは劣るらしく、5連続ラスを引いたことで湯鳥と交代することになった<ref>ただし10回戦終了時で4連続ラスを食らっており、14回戦終了時に5連続ラスと発言しているため、計算が合わない。</ref>。詳細な関係は不明だが、ウータンのことを先輩と呼ぶ。現在はアフロヘアだが、10年前は金髪のホスト風だった。
; 湯鳥(ゆとり)
: リンドンリンドン店員。頭にタオルを巻いている。初来店時にパンクした鈴司を侮っていたが、2度目の来店で10万円以上吐き出す大敗を喫してしまう。鈴司、フィル、稲作、木根の真剣勝負に弱い客が入って邪魔をしないように、勝手に閉店中の看板を出したりしていた。しかし、木根が崩れ始めて5連続ラスを引いたことで、愛宕に土下座して借金を申し込み、勝負に復帰する。その後、新宿東風戦最強決定ペナントレースに参加。初日に鉄男に国士無双を振り込み、後半戦でも緑一色を振り込むなど非常に相性が悪い
; 赤間(あかま)
: ID名は赤べこ。段位は七段。リズのネト麻仲間。リンドンリンドン店員。前髪で左目が隠れている。豆ナオミからは(キリンジパパの)ストーカー女と言われている。比良からはギャル系と評されている。鈴司、有野、豪野、比良の勝負の外ウマでは豪野に賭けていた。仕事中でも漫画を読んだり、マニキュアを塗っていたりと適当に接客している。
; 蛭林(ひるばやし)
: 通称フィル。リンドンリンドン最強の雀ゴロ。リンドンリンドンに住み着いている。かつて二代目魔人と戦い、トラウマを抱えている。フィル曰く羽をもがれたとのこと。どこを見ているのか分からない目をしているが、二代目魔人と戦う前までは普通の目だった。10万円だけ手元に持ち、浮いた金はオムに取りに来させている。10年前にウータンをナイフで刺すが、1週間後にウータンに半殺しにされて病院送りにされる。その後ウータンによって麻雀を教えられ、それ以来雀ゴロとして生きるようになった。初対局時は鈴司を翻弄してパンクさせるが、後日リベンジにやって来た鈴司には途中から圧倒され大崩れしてしまい、10万円を全て溶かすほどの大敗を喫した。オムとの間に子供が出来ていたことを知り、心機一転リンドンリンドンを出て雀ゴロとして動き始める。新宿東風戦最強決定ペナントレースにも参加して後半戦までトップを維持していたが、妊娠中のオムが入院したことで精神的に厳しいことを察してペナントレースを辞退した。
; 稲作宙二(いなさく ちゅうじ)
: ID名はイナビカリーノ。段位は十段。毎日ログインはしているが、最近は全く打っておらず、観戦しかしていない。Aランクの大学に通う大学生。店内でも常にサングラスを着用している。ネト麻で知り合った不細工な彼女、マス代を連れて、打倒フィルを誓いリンドンリンドンに通っている。初対局時にパンクした鈴司を侮っていたが、赤間から鈴司がキリンジパパだと聞かされ、認識を改める。高校のころはイジメられており、眼鏡を割られ、髪を刈られ、制服を破かれ、顔を腫らすという散々な状態で卒業アルバムに載っていた。その傷を癒すために麻雀にのめり込むようになった。フィルを倒して雀ゴロとしてデビューしようとしている。
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: Aリーグプロ。イケメン。豪野に頼まれ、70万円マイナスを出していた比良の代わりに鈴司、有野、豪野との対局に参戦しようとしたが、比良が席を譲らないと言ったことで、対局に参加することは無かった。
; 双海大輔(ふたみ だいすけ)
: 豪野達が所属する麻雀プロ団体「麻雀ユニバース」の代表。甘粕を麻雀プロとして大々的に売り出す為、新宿東風戦最強決定ペナントレースに参加させることを計画する
 
=== ネット麻雀 ===
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: その後、息子ヒロシがネット麻雀を打っていることを知り、パソコンを買いに来たところにたまたま居合わせた鈴司にパソコンの初期設定をして貰った。急遽40万が必要になったと話す鈴司に、キリンジパパのIDを10万円で購入することを持ちかける。また10万円と共に、一夜で20万円稼げる場として、毎月恒例になっている三猿駅前商店街でのセット麻雀を紹介した。カンダタ自身は毎回負けており、辞めるいい機会だと考えていたが、同時に鈴司が勝てるという確信も持っていた。
: キリンジパパのIDでログインしてヒロシの対局を見守り、ヒロシの麻雀を見たことで自分のIDで打つべきだと考え、対局せずにキリンジパパのIDを書いたメモは破棄している。サンドイッチのパンを作る工場で働いていたことから、サンドイッチが嫌いだったが、息子の麻雀を見た後、急に食べたくなったと自分で作っている。
: 「歌舞伎町制圧編」でヒロシとネット麻雀を打っている描写があり、七段以上が入れる天上卓まで来ている様子がうかがえる。また、新宿東風戦最強決定ペナントレースにも参戦しており、ド下手や負け頭を狙って10日目までは2位に12ポイント差をつけてブッチギリのトップに立っていた。しかし鈴司の策略で稲作、ヒロシと同卓したことで大崩れし、1日でラス18回を食らう。その後立て直したものの、最終日開始時で4位に9ポイント差の5位となっている。
; 松原万次郎(まつばら まんじろう)
: 初代魔人。昭和の魔人として恐れられた人物だが、既に亡くなっている。麻雀プロであり、豪野の師匠でもあった。遊びの天才であり、流れを読むことが出来る超能力者と月子からは言われている。ランプの魔人のような風貌をしており、女にも男にもモテたとは三沢談。三沢からは「シゲさん」と呼ばれていた。病気をおして麻雀鉄強位に豪野の代走として出場。[[四喜和|小四喜]]をアガるなど圧倒するが、病状が悪化して吐血した。
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: 万次郎の妻。かつては「歌舞伎町で一番美しく咲いたバラ」と言われていたが、現在は太っており、三沢からはバラ肉みたいと言われている。惣菜屋で仕事をしている。下家を鳴かせないキカザル。月一のセット麻雀では鈴司が来るまでは一番稼いでいたが、現在は二番手になっている。流れを全く信じず、揺さぶりにも通じない雀ゴロになった鈴司を、万次郎から教えて貰った「麒麟児」だと確信する。
; 松原月子(まつばら つきこ)
: 万次郎の娘。咲代から受け継いだキカザルで鈴司が鳴けないように徹底的に絞った。二代目魔人とは夫婦だっであり、娘の朋美がい。しかし、二代目魔人いつまでも裏社会から抜け出さないことで家族への脅迫が積み重なったことで離婚。二代目魔人がクリスマスの日に朋美を呼び出したことで朋美が死んだ原因でありと考え、失踪した二代目魔人を恨み、行方を探している。亡くなった娘の朋美のことを思い出し、小梅の子守を買って出ている。
; 松原朋美(まつばら ともみ)
: 二代目魔人と月子の娘。既に亡くなっているが、小梅が寝ていると現れる幽霊の友達。自分のことを「トモちゃん」と呼ぶ。二代目魔人が裏社会で倒した男が、逆恨みで放火したことによって死去している。
; 三沢(みさわ)
: 三沢不動産の社長。基本的に全ツッパのミザル。岩見とは対照的にお喋り。華子の病院が近いことを知り、鈴司に安い物件を紹介して引っ越しを勧める。月一のセット麻雀では基本的に大差で負けている。
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: 三猿交番に勤務する警察官。余り喋らず、高打点を狙い鳴きも少ないイワザル。しかし、「賭け麻雀は犯罪だぞ」と言って、鈴司を笑わせるユーモアも持ち合わせている。咲代にずっと片思いしている。
; 二代目魔人(にだいめまじん)
: 初代魔人、万次郎の最初の弟子。月子とは夫婦だったが、現在は失踪している。月子が妊娠していた頃に引退前の一局ということで、フィルと麻雀を打ったことがあり、そのわずかな体験だけでフィルは深いトラウマを負ってしまっている。しかし裏社会から離れられず、朋美が生まれてからも代打ちを続けていた。その結果、敗れた相手が逆恨みで放火し、娘を失ってしまう。1年ほど姿を消し、ホームレスのような姿になって代打ちの世界に戻った。現在は鉄男の探す結と一緒にいるようだが、詳細は不明。復帰後は白髪になっていたことから白い魔と呼ばれている。また、万次郎は亡くなる寸前に豪野に、最初の弟子は麻雀を嫌いになってしまったと語っている。
: 小梅と同じビデオ・アイの持ち主であり、見たものをビデオで録画したように覚えていられる。その能力をフルに活用することで、理牌、手出し、ツモ切り、牌を出し入れした場所、晒し方、他家の視線や表情などから相手の手牌を読み切ることが出来る。
: かつてオセロ、チェス、将棋、ポーカーなどで非公式ながらも世界チャンピオンを倒したことがある。また、ネット麻雀でも当時としては史上初の十段位に到達した。ID名はHAKU。
; 結(ゆい)
: 鉄男が探している女性。両親が雀荘を経営しており、鉄男に麻雀を教えた。しかし鉄男が大人になる前に、雀荘ごと姿を消してしまう。鉄男からは「結ネーちゃん」や「女神様」と呼ばれている。二代目魔人と一緒にいるようだが、詳細は不明。鉄男が自分を探していることを知り、自分を探さないようにと鉄男に電話した。鉄男の回想では、虐待されていた鉄男を救うために鉄男の父親を殺害したようなシーンが出ている
; オム
: タイ人。本名ではなくあだ名。フィルの彼女だが、フィル曰く財布。フィルが打って浮いた金を回収するために、毎朝リンドンリンドンへやって来る。回収後は南国エステマッサージの店に行って働いている。パンクして電車賃が無くなって困っていた鈴司が拾った10バーツを、実際は30円の価値しか無かったが、千円札と交換した。フィルの子供を妊娠しており、それをフィルに言うべきか悩んでいる。
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: ID名はCANON-G。観音寺の一人娘で17歳。左腕にはおびただしい数のリストカットが見られる。誕生日のクリスマスイブだけは観音寺は予定を入れていないということで、有野はその日を華子に譲って貰うように直談判に来た。周囲からはAIだと思われていた程の対局数をこなし、わずか1ヶ月で800戦をこなして9段まで駆け上がっている。麻雀以外にも、オセロ、チェス、囲碁、将棋などのゲームでもランキングトップを取っている。
; 甘粕満(あまかす みつる)
: プロでは無いが、多くのプロ団体から目を掛けられている麻雀の天才。大学を出たばかりの22歳だが童顔であり、身体も子供のように小さい。既にプロアマ混合のタイトル戦で3回も決勝卓に座っており、3回とも準優勝している。その3回全て優勝者に役満が出ており、非常に運が悪い。プロになる前の箔付けとして新宿東風戦最強決定ペナントレースに参加する。東風戦や賭博の経験が無かった為、豪野に師事することとなった。幼い頃に大病を患っており、身体が小さいのもその影響。実はその時に入院していた病院でウータン、豪野、フィルと出会っており、ウータンがフィルに麻雀を教えようとした時に人数合わせとして参加させられ、ウータン、豪野から麻雀を教わった。今も病弱で、新宿東風戦最強決定ペナントレースでも体調の悪い日は休んでいる。
; 太良場毒郎(たらば どくろう)
: かつてはジュクのドクロと呼ばれ、初代魔人、二代目魔人両方との対局経験あるという男。[[昭和]]で既に鳴き麻雀を極めた伝説の代打ち。顔に右目を横断する大きな傷が付いている。ムショ帰りとのこと。100万円の賞金目当てで新宿東風戦最強決定ペナントレースに参加する。万次郎とは旧知の仲であり、万次郎の紹介で麻雀の対局に[[ニューヨーク]]まで出向いたこともある。
; 澤田(さわだ)
: スカウトマン。極坂に代打ちを紹介しようとしたが、当たり前の牌を切って並べているだけと一蹴されてしまう。しかし、鈴司が参加している新宿東風戦最強決定ペナントレースで、鈴司を抑えて優勝するような奴がいるなら雇いたいと言われたことで、新宿東風戦最強決定ペナントレースの様子を伺いにホーマーに向かう。鈴司と偶然同卓し、暫定トップ5に入っていないことから侮っていたが、鈴司の山読みと引きを見て二代目魔人のようだと評した。
; 八岐鱗(やまた うろこ)
: 日本三大[[財閥]]の一つ八岐財閥の会長。二代目魔人のパトロン。老婆だが[[ゴシック・アンド・ロリータ|ゴスロリ]]服を着用している。
 
== ルール ==
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=== ホーマー(ルール) ===
: 全席禁煙であること以外は、カブキングとほぼ同じルール。
: 上記のように鈴司は発言していたが、白ポッチが採用されていることが後に判明した。
: 新宿東風戦最強決定ペナントレースでは、トップ1点、ラス-1点で1ヶ月の合計ポイント勝負となっている。
: また、最終日は上位4名が同卓し、終了時間になった時に2人以上が同ポイントの場合は店員が同卓して決着を付ける。
 
=== 雷紋亭(ルール) ===