「さいとう・たかを」の版間の差分

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[[リイド社]]はさいとう・プロの出版部門が分社化されたものであり、さいとうの兄の斎藤發司がリイド社およびさいとう・プロダクションの代表取締役社長を務めてきた(2016年6月8日、視床梗塞のため84歳で死去)。設立当時、大手出版社では漫画雑誌の出版がメインで、単行本を出版するということをあまりしていなかったため、その当時からの慣例で、さいとうの漫画は他社の雑誌に連載されている作品であっても単行本はリイド社から出版されている(『[[ゴルゴ13]]』は、[[小学館]]『[[ビッグコミック]]』連載で、単行本はリイド社、小学館でも一部再刊)。
 
== 作風への批 ==
前述の通り、さいとうの作品はプロダクション形式で、それぞれのエキスパートが集まって漫画製作をしているものであったが、1990年代後半までは一部の漫画家・漫画評論家がそれをきちんと理解しなかったため、「目だけ描いている漫画家」など、いわれのない批判を受けることが多かった。
 
[[夏目房之介]]はさいとうの描く女体を、不特定多数がよってたかって色っぽいだろうと思う線をかき集めたために、個人の思い入れが極めて希薄である、と[[吾妻ひでお]]などと対比して評している(ただし夏目は、さいとうが完全分業制による漫画制作というビジネススタイルを確立したことに対しては一定の評価をしている)。また、[[いしかわじゅん]]はさいとうの[[書き文字]]([[擬音]])を例にとり、新人であった時代からいっさい変化していないことを挙げ、進歩する意志を失った証拠として批判している。もっとも、さいとう本人は、作品が「色あせてしまう」ため「その時代の観念、その時代の常識では絶対描かない」ことを「作品描く時に一番気をつけている」と述べており<ref name=bakumon130123/>、意図的に作品を描いていることを言明している。
 
== 受賞歴 ==