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=== 丸山新手 ===
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1992年度第34期王位戦予選▲[[丸山忠久]] 対 △[[米長邦雄]]で初めて指された。第1図から▲4五歩△同歩▲3五歩△4四銀▲1五歩△同歩▲2四歩△同歩▲7五歩△同歩▲2四飛△2三歩▲2九飛と進む。歩の突く順番は違えど、後述するヨニイナサン定跡と同じ局面となる。後手は桂頭を受けるために△6三金は必然。ここで▲1二歩△同香▲1一角と打ち込むのが丸山新手である。△2二角には▲同角成△同玉で戦場に近付いてしまう。米長は△3五銀とかわしたが、丸山が快勝し、一気に研究が進んだ。その結果、▲1一角には△2二角しかない、それでも先手必勝だと考えられ、角換わりの先後同形は姿を消した。▼
|第2図 角換わり相腰掛け銀の先手の仕掛け<br />△持駒 角歩四
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|▲持駒 角<br />38手目△3三銀まで
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▲1992年度第34期王位戦予選▲[[丸山忠久]] 対 △[[米長邦雄]]で初めて指された。第1図から▲4五歩△同歩▲3五歩△4四銀▲1五歩△同歩▲2四歩△同歩▲7五歩△同歩と歩を突き捨てる。▲3五歩に△同歩と取ってしまうと後手にとって思わしくない展開になるため△4四銀とかわすのが定跡。この結果第2図となる。以降、▲2四飛△2三歩▲2九飛と進む。歩の突く順番は違えど、後述するヨニイナサン定跡と同じ局面となる。後手は桂頭を受けるために△6三金は必然。ここで▲1二歩△同香▲1一角と打ち込むのが丸山新手である。△2二角には▲同角成△同玉で戦場に近付いてしまう。米長は△3五銀とかわしたが、丸山が快勝し、一気に研究が進んだ。その結果、▲1一角には△2二角しかない、それでも先手必勝だと考えられ、角換わりの先後同形は姿を消した。
それに待ったをかけたのが佐藤康光で、2001年度第27期棋王戦第4局▲[[羽生善治]] 対 佐藤康光で▲1一角に△3五銀▲4五銀の交換を入れてから△2二角と打つ新手を披露した。対局は敗れたものの、結果は充分で羽生は2002年度第43回王位戦で後手を持って佐藤新手を用い勝利したことで、研究がさらに進み、丸山新手に対する決定打になったため、再び先後同形が復活した。
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=== 堀口新手 ===
丸山新手が佐藤新手に駆逐され、先後同形は新たな時代に突入した。2003年第44回王位戦予選▲堀口弘治 対 △森下卓において指された。第2図以降、▲2四飛△2三歩と受けた局面で▲2六飛と浮き飛車に構えるのが堀口新手である。従来の▲2九飛に対する△3八角を嫌った手であるが、矢倉型と浮き飛車は相性が悪いとされているが、この対局で堀口が快勝。▲2六飛に△3五銀には▲2八飛と引いておいて、▲7四歩や▲4五桂を見せて先手が指せるとされ、▲2六飛車型が大流行した。
しかし、2009年度B級1組順位戦▲[[松尾歩]] 対 [[渡辺明]]において、松尾の▲2六飛に対し、渡辺は△3五銀▲2八飛△3六銀▲2五桂△6三銀と銀で桂頭を受ける新手を指した。この対局で渡辺が快勝、研究が深まり▲2六飛型が駆逐された。
===後手番一手損角換わり戦法===
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=== 角換わり富岡流 ===
[[富岡英作]]によって考案され、2009年第3回[[朝日杯将棋オープン戦]]1次予選▲富岡 対 △金井で初めて指された。第1図の先後同形では先手が指せるとは言われていたものの、結論は出ていなかった。富岡流は第1図以降、4筋から歩を突き捨て、2、1、7筋と突き捨て、3筋に歩を突くヨニイナサンが多く指されている。3筋の歩突きに対して△同歩と取ってしまうと▲4五桂から崩壊してしまうため、△4四銀と指すのが定跡(第2図)。その後、▲2四飛△2三歩▲2九飛と飛車先の歩を交換する。後手は桂頭を受けなければいけないため△6三金と受ける。以下▲1二歩△同香▲3四歩△3八角▲3九飛△2七角成▲1一角(丸山新手の応用)△2八馬と進む。ここで、飛車の逃げ先は4九と6九があり、どちらも先手が指せるとされていた。しかし富岡流では▲4四角成△3九馬と飛車を見捨てて飛車銀交換する。ここまでは数局実践譜があり、▲3三銀から攻めかかる手順があるものの、後手勝ちだと結論が出ていた。そこで▲3三銀に替えて▲2二歩と打つのが富岡流である(第
2011年のA級順位戦1回戦、千日手指し直しの▲[[渡辺明 (棋士)|渡辺明]] 対 △[[郷田真隆]]戦では郷田が上記の定跡手順をそのままなぞって投了するという珍事が起きた。郷田は局後に「定跡とは知らなかった」と語った。
1号局では、金井は第
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