「豊田商事事件」の版間の差分

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また勧誘においては主に[[独居老人]]が狙われたのも特徴だった。まず[[電話勧誘販売|電話セールス]]で無差別に勧誘し、脈ありと判断すると相手の家を訪問する。家に上がると線香をあげたり身辺の世話をしたり「息子だと思ってくれ」と言って人情に訴えるなど相手につけ込み、インチキな契約を結ばせていった。
 
客を信用させる為、知名度がある企業とブランド名を悪用したりテレビCMを多数放映したほか、主催イベントで芸能人を起用している。そもそも「豊田商事」という社名自体、[[トヨタ自動車]]の系列と錯覚させるためにつけられたものであった。トヨタを盗用した理由は永野が中学校を卒業後、最初の就職先がトヨタ自動車のグループ企業である日本電装(現[[デンソー]])だったためと言われており、トヨタグループとの資本関係は当然ながら全く無かった。これ以前より[[トヨタグループ]]の[[総合商社]]として[[豊田通商]]がすでに存在している他、[[山口県]]にも本項の企業と無関係の同名の紙製品業者「豊田商事株式会社」(1948年法人化。創業者の苗字に由来し、トヨタグループとは無関係)存在しており、、「豊田商事」が名前を似せたことで[[風評被害]]に見舞われた<ref>[[商法]]12条及び13条に「他の[[商人]]と誤認させる名称等の使用の禁止」が規定されており、類似[[商号]]の使用は禁止されている。</ref>。
 
同様に鹿島商事(後述)も[[鹿島建設]]の[[企業系列|系列企業]]であるかのように装っているほか、ベルギーダイヤモンド(後述)は国内で仕入れた二束三文の[[ダイヤモンド]]しか扱わないにも拘らず、[[駐日ベルギー大使館|ベルギー大使館]]が新規開設のダイヤモンド販売業者に対し、業者側から申し入れがあった場合に儀礼的に発行される挨拶文を掲載するといった手法も使われていた。これらの手口は[[2000年代]]の[[詐欺]]や悪徳商法、[[セクト]]でも模倣されているケースがある。