「攻撃ヘリコプター」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
58行目:
 
=== 多様・多彩化 ===
AH-1の登場以降、世界各国において攻撃ヘリコプターの開発・運用が相次いだ。[[1980年代]]の[[アフガニスタン]]においては、[[ソビエト連邦軍]]が山岳地帯の対[[ゲリラ]]攻撃や、[[輸送機]]などの護衛に[[Mi-24 (航空機)|Mi-24]]を多用した。[[1991年]]の[[湾岸戦争]]においては、[[アメリカ陸軍]]の[[AH-64 アパッチ|AH-64A アパッチ]]が[[イラク治安部隊#イラク軍|イラク軍]]の[[戦車]]を多数撃破。[[2003年]]の[[イラク戦争]]でも[[AH-64D アパッチ・ロングボウ]]や[[AH-1W スーパーコブラ]]が戦果を上げている。搭載される兵装は対地攻撃[[兵器]]のみならず、自衛用の[[空対空ミサイル]]を保有する機体も登場した。また、[[射撃管制装置|火器管制装置]]を含む、[[アビオニクス]]類の発展も目覚ましく、偵察任務にも高性能を発揮できるようになり純粋な偵察・観測ヘリコプターを駆逐しつつある状況になっている
 
なお、[[武装]]ヘリコプターは、攻撃ヘリコプターの登場後も、調達コストが安くつくことや対地攻撃以外の任務に就くことも可能なことから、中小国を中心に広く使用されている。特に[[冷戦]]終結後の[[非対称戦争]]においては、主敵が対空装備の不十分な武装組織や[[テロリズム|テロ]]組織に移行したこともあり、高価でオーバースペックなわりには意外に脆弱で「撃たれ弱い」攻撃ヘリコプターより、安価で数が揃えられる武装ヘリコプターを好んで採用している国も多い。その一方でMi-24シリーズは、安価であること、限定的ながら兵員輸送能力を持つことなどから、後継の[[Mi-28 (航空機)|Mi-28ハボック]]が存在する2017年現在でも発展途上国や紛争国での需要があるといわれる。
115行目:
[[汎用ヘリコプター]]の[[UH-1 (航空機)|UH-1 イロコイ]]や[[UH-60 ブラックホーク]]などに代表される中型汎用ヘリコプターや[[OH-6 (航空機)|OH-6 カイユース]]のような小型[[ヘリコプター]]が[[武装]]ヘリとして運用されることが多い。
 
なお、一般的な汎用ヘリコプターにおいても、自衛用やヘリボーン時の「人払い」(機銃掃射をする事により、敵を地面に伏せさせ一時的に反撃を休止させる)を目的として機銃([[ドアガン]])を搭載するケースは多い。
 
{{Multiple image|direction=vertical|width=250
140行目:
 
{{BRD}}/{{JPN}}
*[[BK-117]] - 旧西ドイツ側での計画のみ。ただし現在も改良型の[[ユーロコプター EC 145|EC 145]]をベースにした武装型の開発自体は続けられている
 
{{FRA}}
158行目:
 
=== 観測ヘリコプター===
[[偵察]]など、[[観測機]]としての任務も兼ね備えて設計された、比較的[[武装|軽武装]]の[[ヘリコプター]]。
 
機銃や[[空対空ミサイル|短距離空対空ミサイル]]を用いてヘリコプター同士の空対空戦闘(=攻撃ヘリコプターの護衛)能力を備えた物もある。現在は戦闘ヘリコプターとの能力差が大きくなったことや無人偵察機の発達により、純粋な観測ヘリコプターは数を減らしつつある。
 
[[画像:JGSDF OH-1(32634) in Maizuru Air Station 20140727-04.JPG|thumb|250px|OH-1]]