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魔法少女の基本的な要素は、ヒロインが周りの人間の誰も持たない不思議な力を使えることである。この力は神様や精霊のような超然的な存在に授かった後天的なものと、生まれつき持った先天的なものの2つに大別できる。さらに先天的なものは最初から使いこなせる場合と、成長に従って発現する場合がある<ref name="sm10">『The Sailor Moon Role-Playing Game and Resource Book』p.10</ref>。なお、文字通りの意味で魔法や魔術を使うとは限らず、[[忍術]]使いの『[[さるとびエッちゃん]]』(1963年-1968年)や[[サイボーグ]]の『[[ミラクル少女リミットちゃん]]』(1973年-1974年)が他の魔法少女作品と一緒に「変身少女」というカテゴリで扱われた例があり<ref>[http://ranking.goo.ne.jp/ranking/026/anime_magicgirl/ gooランキング 思い出に残る女の子の変身少女キャラクターランキング]</ref>、超常的ではない手品師の『[[怪盗セイント・テール]]』(1994年-1996年)や、ネットワーク上の[[仮想空間]]で活躍する『[[コレクター・ユイ]]』(1999年-2000年)を魔法少女に分類する文献もある<ref>『The Sailor Moon Role-Playing Game and Resource Book』p.8</ref>。また、『[[ふたりはプリキュア]]』(2004年-2005年)や『[[俺とヒーローと魔法少女]]』(2014年-)のように、肉弾戦主体の[[格闘技|格闘]]系魔法少女というべきタイプも存在する。
 
魔法少女は常に純真で無垢であり、純粋さを別にすれば普通の女の子である。たいていの魔法少女は力を振るうためにコンパクト、ステッキ、クリスタルといったアクセサリーを用いるが、それらの道具が実際に力の源であることは稀であり、ヒロインの純真さこそが愛と命の力を引き出す鍵である<ref name="sm11"/>。
 
魔法少女の年齢は多くが10歳から14歳であるが、これは[[第二次性徴]]期にあたる。魔法少女の「[[変身 (ヒーロー)|変身]]」は、子供から女性への成熟を象徴している<ref name="sm10" />。大人になりたいというのは子供がよく抱きがちな願望であり<ref name="sm10" />、魔法少女はしばしば自身が成長した姿に変身するが、そうした作品では「変身した自分と本当の自分のギャップ」に悩む二重生活の困難さを描き、特に恋愛が絡むと事態はいっそう困難になる。ヒロインが憧れる男性が、自身が変身した姿のほうに恋したりするのである。こうした筋書は、人々の見た目に惑わされがちな傾向への批評である<ref name="sm11">『The Sailor Moon Role-Playing Game and Resource Book』p.11</ref>。