「ヨコヅナサシガメ」の版間の差分

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成虫は6月ごろ[[産卵]]し、8月ごろ[[孵化]]する。幼虫で[[越冬]]し、木の幹の窪みに数十から数百匹程度の集団<ref name="Idb" />でじっとしている。翌年の[[春]]に[[羽化]]して成虫となる。
 
本種の幼虫が集合生活をおくる理由は、単独では倒せない大きな獲物を集団で仕留めることで捕食対象のサイズの上限が拡大され、食糧獲得機会をより多く、確実にできるからである<ref name="井上弘" />と考えられている。複数のヨコヅナサシガメ幼虫が1匹の大型昆虫を狙う場合狩りの成功率は有意に上昇し、またそれを仕留めた場合、彼ら全員が満腹でき充分な分け前にあずかれる<ref name="井上弘" />ことが実験により確かめられている。
 
幼虫期に非常に高密度の集合生活をおくる本種であるが、同種に対する何らかの攻撃抑制機構が働き、彼らは原則として共食いをすることがない<ref name="井上弘" />。しかし、孵化中の初齢幼虫のみ、同種他個体からの捕食被害を被る<ref name="井上弘" />。孵化完了後は一切そのような事は起こらず、その理由は判明していない<ref name="井上弘" />。