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炸裂した時、一定の方向に扇形に散弾を発射する性質(指向性)を持った地雷([[クレイモア地雷]]など)を指向性対人地雷、または指向性散弾といい、危害範囲が非常に広いのが特徴である。これは地中に埋設するのではなく、付属した簡易な[[三脚]]や四脚に載った形で地上に設置され、水平方向に散弾や弾片を射出する。また、張られた[[ワイヤ|ワイヤー]]に兵がひっかかることで作動するだけでなく、[[遠隔操作]]で任意のタイミングで炸裂させることもできる。これにより兵が密集していた場合、一度に10名以上が殺傷されることもある。
 
安価で数多く使われる小型のものは、敵兵の即死による殺害ではなく負傷による無力化を目的としている。敵兵1人の即死はそのまま兵力の1減であるのに対し、1名が重傷を負えば看護や後送にも人員が割かれるため、前線兵力は2以上減となり、また、苦痛を訴え続ける味方兵の存在は、戦意維持高揚を困難にする要素となる。
 
小型の地雷は、[[空中投下]]によって散布することが可能である。しかし、正確な散布場所が分からなくなるので被害を出しやすい危険な方法である。広く流布した話に「小型地雷に子供の興味を引くぬいぐるみやおもちゃのようなものを取り付けてばら撒き、触れた子供の手足や生命を奪う」とするものがあるが、事実として確認されていない<ref>ソ連軍のアフガニスタン進駐等で使用されたとする記事も多いが、実態は空中散布式のバタフライ型地雷[[PFM-1]]であったようだ。不発弾を発見しやすくするための明るい色や、散布時に適度な空気抵抗を得るための独特な形状を見ておもちゃと誤解した子供が触れたのを、手の込んだ罠であると解釈した事例が多い</ref>。