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=== 宗教学者 ===
*カルト論研究を行う[[宗教学者]]の[[櫻井義秀]]は、反カルト集団により「カルトにより[[マインドコントロール]]された」と言う主張もされたが、学者間の議論においては[[マインドコントロール|マインドコントロール理論]]は実在せず[[コマーシャルメッセージ|コマーシャル]]と同様の手法であるという結論に達しており、カルトと同様に反カルト集団が裁判の戦略として利用しているドグマであると主張している{{Sfn|櫻井義秀|1997|pp=114-115}}。また、言葉自体が[[統一教会]]信者の奪回・脱会を目的とした弁護士らからなる反カルト集団により、総称的蔑称として、ないしは[[ラベル|レッテル]]貼りを意図して日本に紹介された概念であり、反カルト集団により、裁判戦術の「対抗的[[ドグマ]]」として使用された際、まあたかも最新の[[心理学]]ないしは[[宗教学]]の研究結果であるかのように、マスコミに紹介されたとしている{{Sfn|櫻井義秀|1997|pp=114-115}}。特定団体を『カルト』であると言うことは、その団体が宗教的多様性を構成する一つの団体というよりも、一般市民に重大な危害を加える団体であるから、何らかの対処が必要だと主張することに等しいとする<ref>櫻井義秀「キャンパス内のカルト問題」[http://www.jbf.ne.jp/assets/files/pdf/feature/campus/campus615.pdf]</ref>。反カルト集団により、裁判戦術の「対抗的[[ドグマ]]」として使用された際、まるで、あたかも最新の[[心理学]]ないしは[[宗教学]]の研究結果であるかのように、マスコミに紹介されたとしている{{Sfn|櫻井義秀|1997|pp=114-115}}
 
*キリスト教学者の[[芦名定道]]は『一般的に日本人は、「特定の既成宗教を主体的に信仰している」とも言えず、むしろ何らかの宗教儀式(例えば、冠婚葬祭など)に参加しても「自分は、無宗教である!」と思っている人が多い。そのため直接的な体験よりも、主に『マスコミを介した間接的な情報によって構成された印象([[刷り込み]]現象による影響)』で判断をする傾向にある<ref name="essence">参照 [[芦名定道]]『宗教学のエッセンス』[[北樹出版]] 1993年10月15日 ISBN 978-4893843241</ref>と自著で述べている。マスコミの提供する情報は、それが「視聴率を獲得するため」という特性から、当然に該当する宗教団体側から見て「報道内容は、不適切だ!」と思われる事も多く、日本の宗教像全般に多大なマイナス・イメージを生じさせている。日本では『カルト』の用法が、『マスコミのセンセーショナルなイメージ』と共に広まったが、メディアは事件報道が主体であり、良いニュースはあまり流さないため、反社会的な団体ではない新宗教へのマイナスイメージが形成されたという指摘もある<ref>{{Cite journal ja-jp|author=[[石井研士]]|year=2001|title=日本人の宗教行動|journal=宗教と人間の未来|serial=|publisher=[[白馬社]]|naid=|pages=34-37 |ref = harv}}</ref>。