「宇宙の小石」の版間の差分

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m クローディ中尉の出身地を追加。物語の中で、重要な意味を持つため。
m →‎あらすじ: 未来の地球における「シクスティ」の記述を追加。→‎登場人物: 主人公と関わりを持つ登場人物を何人か追加。
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== あらすじ ==
主人公のジョゼフ・シュワーツは、[[1949年]]に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[シカゴ]]で余生を送る洋服屋の隠居。彼が散歩中、近くにあった[[核物理]]研究所の[[プルトニウム]]実験の余波を受け<ref>『新・銀河帝国興亡史』では、21世紀初頭に超光速粒子[[タキオン]]の実験の影響による物となっている。</ref>、次元の断層を通り、別の世界(実は未来の地球アーヴァダンの推定では5万年後だが後のアシモフの小説群からの計算では8000年後)へ飛ばされてしまう。
 
突然の環境の変化にパニックとなり、言葉も通ず狼狽する彼は、その世界の人間からは痴呆として扱われる。そのため彼は[[哺乳類]]の知能を増大させる装置『シナプシファイアー』の実験台にされ、とてつもない知能とある特殊能力<ref>この人の心を操る能力は「ファウンデーションシリーズ」でもミュールの精神感応能力として登場してくる。</ref>を得てしまう。そのおかげでたちまち彼らの言葉を理解できるようになった主人公は、そこが[[放射能]]に汚染された<ref>作品中では[[核戦争]]が原因ではないかと推測されているが、後年発表されたアシモフの小説『[[ロボットと帝国]]』で真の原因が明かされている。</ref>未来の地球であることを知る。この時代の地球では、放射能汚染の影響で食料生産能力が低いため、人口抑制政策として地球市民は(一部の例外を除き)60才になると安楽死させられることになっていた
 
彼がたどり着いた時代では人類は銀河宇宙に進出し、広大な[[銀河帝国]]を形成していたが、放射能にまみれた辺境惑星として地球は蔑まれ、人類のルーツの惑星であった事は忘却の彼方に置き去られており、地球側はそれを恨んでいる状況だった。そんなおり、強力な[[細菌兵器]]を持ち銀河帝国の撃滅を企む狂信集団「古代教団」と、その計画た[[考古学]]者ベル・アーヴァダンとの対立に、シュワーツはいやおう否応なしに巻き込まれてしまう。
 
== 登場人物 ==
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:元は20世紀の地球で暮らしていた洋服屋のご隠居。高等教育は受けていないが、濫読家であり記憶力に優れているため多くの知識を持つ。
;ベル・アーヴァダン
:シリウス出身の考古学者。若くして銀河帝国成立以前の文化研究についての権威となった。人類発祥の地が地球であることを証明しようとしている。
;アフレット・シェクト
:地球人の[[物理学]]者。シナプシファイアーの発明者。地球人としては珍しく銀河帝国への反感が少ない。
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;クローディー
:銀河帝国軍の[[中尉]]。シリウス出身。地球駐留に不満を抱き、地球人を激しく憎悪している。
 
==== アービン・マレン ====
 
:シカ郊外で農業を営む農夫。
 
==== ロア・マレン ====
 
:アービンの妻。
 
==== グルー ====
 
:アービンの妻ロアの父親。両足が悪く、車椅子で生活している。
 
==史実との類比==