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語源
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| グレイの解剖学_段落 = 3
}}
'''環椎'''(かんつい、Atlas)は[[椎骨]]のうち一番頭側にある骨、第一[[頸椎|頚椎]]のこと<ref name="mori32">[[#森|森ら]], p.32</ref>。ラテン語名のAtlasは、[[ギリシア神話]]で天空を支えたという巨人[[アトラース]]に由来する。[[頭蓋骨]]を支えていることからの連想である。Cervix(頚部の[[ラテン語|ラテン]]名、頚椎はVertebra cervicalisという)の一番目のため、'''C1'''と略して呼ばれる。本項では特に記さない限り、ヒトの環椎について説明する。
 
一番目の椎骨であり、第二頚椎である[[軸椎]]とともに頭蓋骨と[[脊椎]]をつなぐ[[関節]]を形成している。他の椎骨と異なり、環椎と軸椎は関節可動域が非常に大きい。
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File:Atlante (C1) inf.JPG|環椎の下面。
</gallery>
 
== 語源 ==
ラテン語名のAtlasは、[[ギリシア神話]]で天空を支えたという巨人[[アトラース]]に由来する。[[頭蓋骨]]を支えていることからの連想である。
 
昭和初期までは日本語でもアトラースを意訳して「載域」と訳されていた<ref name="sawai-2010">
{{Cite journal ja-jp
|author = 澤井 直
|coauthors = 坂井 建雄
|title = 昭和初期解剖学用語の改良と国語運動
|url = http://jsmh.umin.jp/journal/56-1/56-1_39.pdf
|year = 2010
|journal = 日本医史学雑誌
|volume = 56
|issue=1
|pages=39-52
}}
</ref>(載域=天「域」を「戴」く、頭にのせる)。
1944年に[[日本解剖学会]]から発行された『解剖学用語』は、[[国語愛護同盟]]からの影響もあって日本語におけるわかりやすさを重視したため、
輪状でありかつ椎骨であることが容易に理解できるように、新しくこの用語が選定された<ref name="sawai-2010" />。
 
== 脚注 ==