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1900年代初頭、[[時計]]の文字盤や計器盤などの夜間視認を可能にする、夜光塗料が発明された。材料には、初期には自発光物質である、[[硫化亜鉛]] (ZnS系)と[[銅]]を含む顔料に、放射性物質のラジウムを加えた「ラジウム夜光塗料」が用いられた。自発光物質とは、放射性物質を応用し、[[放射線]]により持続的に[[蛍光]]物質を光らせるものである。だが、放射性物質を含むことから安全性に問題があった。代表例としては、[[オフィチーネ・パネライ|パネライ]]が開発した「ラジオミール」が挙げられる。これは[[臭化ラジウム]]、メソトリウム([[ラジウム228]])、硫化亜鉛を用いたものであった。
 
1910年~20年代、アメリカの時計工場で時針に自発光物質の塗料を塗る作業をしていた女子工員は、使用する筆の筆先を整えるのに舌で舐めたり、唇に挟んで拭っていた。しばらくすると彼女たちの口内や下顎骨に癌が多発するようになり、社会問題に発展した({{仮リンク|[[ラジウム・ガールズ|en|Radium Girls}}]])。当時は放射性物質の危険性が明らかになっておらず、ラジウムを含んだ塗料を舐めることで放射性物質を口腔に摂取してしまっていたのである<ref>
{{Cite web
|date= 2001年3月