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'''増田 甲斎'''(ますだ こうさい、[[文政]]3年([[1820年]]) - [[明治]]18年([[1885年]])[[5月31日]])は、[[幕末]]から[[明治]]時代の人物。元の名は'''橘 耕斎'''(たちばな こうさい)、ロシア名'''ウラジミール・ヨシフォヴィチ・ヤマトフ'''({{lang-ru|Владимир Иосифович Яматов}})。
[[掛川藩]]士の[[立花四郎右衛門]]の次男として生まれたが[[脱藩]]し、他藩からの誘いも断り、一時博徒の頭目となって何度か投獄される。[[出家]]して[[池上本門寺]]に入り、ここでやがて幹部に推挙されるが固辞して[[雲水]]となり、[[伊豆国|伊豆]]に向かった。そこで戸田に逗留していた[[ロシア帝国|ロシア]]人の[[ヨシフ・ゴシケーヴィチ]](後の[[函館|箱館]]ロシア領事)と交際し、日本語の辞書を貸したところ、これが露見して捕縛された。しかし脱出してロシア人宿舎に逃げ込み、そのまま停泊していたロシア船に乗船し、[[1855年]]6月にロシアへ向かったが<ref>[[下田開国博物館]]編集『肥田実著作集 幕末開港の町 下田』p198-199</ref>、途中でゴシケーヴィチらと共にイギリス船に捕らえられた(当時[[クリミア戦争]]中でイギリスとロシアは[[太平洋]]でも戦闘をしていた)。その時にゴシケーヴィチの助手として「[[和魯通言比考]]」
墓所は[[高輪]]の[[源昌寺]]に存在する。
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* [[久生十蘭]]「影の人」(「久生十蘭ジュラネスク」ほか 所収)
* [[山田風太郎]]「ヤマトフの逃亡」(「幕末妖人伝」 所収)
* [[みなもと太郎]]「[[風雲児たち]]幕末篇」にも登場し文久遣欧使節の接待に舞台裏で活躍した逸話が記される。
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